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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!

    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    森林(もり)の撮っておき!(2023年6月)

    木の折り紙6 月28日撮影

    皆さん折り紙はお好きでしょうか。
    紙飛行機や鶴など、色々な形を作ることができて楽しいものですよね。

    私も久しぶりに折り紙を折ってみようかということで、「鶴」を作ってみました。
    私も久しぶりに折り紙を折ってみようかということで、「鶴」を作ってみました。

    折り目も多いので少し苦戦しましたが、何とか折ることができました。
    さてこの鶴、もちろん普通の紙の折り紙ではありません。

    こちら、「木」の折り紙を使って作った鶴です。
    使用した「木」の折り紙がこちら。

    「木」の折り紙
    「木」の折り紙

    木の折り紙と鶴
    木の折り紙と鶴

    木を薄く削り、紙のようにしたものを使っているんです。
    薄くすれば紙に近いものになる、という理屈ですね。

    ですがちょっと待ってください。
    木というのは木目(木に入っている平行な線)に沿って割れやすいものです。

    薄くしたからといって、そのまま折り曲げたらすぐ割れてしまいます。
    そうならないように、ちょっとした工夫をしています。

    透かした木の折り紙
    透かした木の折り紙

    実は薄く削った木を2枚、貼り合わせています。
    特に木は木目に沿って割れやすいので、2枚の木は木目が直角になるように張り合わせているんです。

    こうすることで、薄くても簡単には割れず、鶴も折れるような木が出来上がります。
    この、木目が直角になるよう貼り合わせる考え方は、身近なところでも「ベニヤ合板」などに用いられています。

    直角に張り合わせることで、通常の木の板より強度が増すんです。
    他にも、「CLT」と呼ばれる大型の構造用建材は、直交することで増す木材の強度を最大限生かしたものです。

    非常によく知られた木材の特徴ではありますが、折り紙という形で見ると面白いですね。
    ところで、この「木」の折り紙を作る時に使った薄い木、ご説明していませんでした。

    薄い木の板
    薄い木の板

    木の板を透かして
    木の板を透かして

    この薄い木は、これ自体が木の製品になるものです。
    その名も「経木」(きょうぎ)と呼ばれているもので、伝統ある木の製品です。

    古くは、お経を書くために使われた薄い木の板の事を指していました。
    ですが製品としての主な用途は、おにぎりなどお弁当を包む「包み紙」としての用途です。
    おにぎりなどお弁当を包む「包み紙」

    経木には抗菌作用があるとされ、また薄くてよくしなる特徴からそうした用途に使われていたんです。
     

    (計画課 久保)

    夏のブナ林6 月13日撮影(雨)

    上ノ国町膳棚(ぜんだな)国有林2282林班は標高220メートルにあり、津軽海峡と日本海へと分かつ尾根の分水嶺にあるブナ林です。
    新緑から濃い緑となったブナは大きなもので胸高直径50センチメートルを超え、樹高は30メートルにもなりミズナラ、センノキ、イタヤカエデなど共に巨木の森を形成しています。
    新緑から濃い緑となったブナ

    新緑から濃い緑となったブナ

    新緑から濃い緑となったブナ

    新緑から濃い緑となったブナ


    ギンリョウソウも見頃です。
    ギンリョウソウ

    夏の雨のブナ林でフィトンチッドとマイナスイオンに包まれて森林浴はいかがでしょう。
    (檜山森林管理署長 小笠原)

    アオダモについて 2023年6月9日撮影

    山を歩いていると初夏に咲くお花が目立つようになってきました。
    今回は、私が管轄する糸井担当区(苫小牧市)にも多く自生するアオダモという木について紹介します。

    例年5月末から6月初旬にかけて白い花を咲かせるアオダモは、日本のプロ野球でも使用されるバットの素材として有名です。
    例年5月末から6月初旬にかけて白い花を咲かせるアオダモは、日本のプロ野球でも使用されるバットの素材として有名です。
    アオダモの花は甘い香りがします。

    国産の樹種ではアオダモの外にイタヤカエデが使用されていますが、いずれも原材料の安定供給が難しく、海外からイエローバーチやホワイトアッシュなどを輸入しているのが現状です。
    そのため、2017年から北海道に多く自生するダケカンバが新たな国産バット素材として研究開発されていますが、プロ野球で使用するには「樹種登録」が必要となり、安定供給・使用実績・安全性の評価など研究や検証を積み重ねています。

    アオダモの木の皮(樹皮)はエゾシカの冬の食料として大人気で、春先には樹皮を食べられてしまったものが目立ちます。
    なお、食害が全周に及ぶとやがて枯れてしまいます。
    アオダモの木の皮(樹皮)はエゾシカの冬の食料として大人気で、春先には樹皮を食べられてしまったものが目立ちます。
    茶色くなっているのが樹皮を食べられてしまったアオダモ

    アオダモ
    幹にはエゾシカの歯形が残っています

    そんなアオダモですが、色々な図鑑を見てみると水につけると水が青くなるため「青ダモ」と呼ばれるという記載をよく目にします。
    そこで、林道上にあったアオダモの枝を水につけてみましたが、水は茶色くなるばかりでとても青とは言えませんでした。

    詳しく調べてみたところ、アオダモは青い蛍光物質を含んでいるそうで、肉眼だと見えにくいようです。
    枝を水につけてブラックライトを当ててみると…
    枝を水につけてブラックライトを当ててみると…
    枝から青い蛍光成分がでてきました!

    水道水
    水道水です

    アオダモを付けた水です
    アオダモを付けた水です

    比較するとブラックライトの光で青くなっているわけではないのがよくわかります。
    なぜ、このような物質を含むのか詳しくはわかっていないようですが、光ることが目的ではなく、身を守るための物質が光る成分であるということのようです。

    植物も色々な手段で身を守っています。
    これからも大切にしていきたいですね。

    アオダモについて詳しく知りたい方は…
    リンク「北海道の木のえほん アオダモ」をご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/square/kinoehon/index.html#kinoehon

    アオダモ
    (胆振東部森林管理署 糸井森林官 腰越)

    えりも岬緑化事業70周年記念 と 映画「北の流氷(仮題)」展 開催中!    2023年6月6日撮影

    札幌駅直結のセンチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5条西5丁目)では、令和561日(木曜日)~30日(金曜日)までの間、えりも岬緑化事業70周年記念 と 映画「北の流氷(仮題) 」のパネル展を開催しています。
     
    PRパネル
    ホテルのロビーでは、えりも岬緑化事業70周年あゆみと地元4町の協力のもと緑化事業を題材として製作された映画「北の流氷(仮題)」の紹介を展示しています。
     
    展示の様子1
    昭和20年代後半のえりも岬の海岸は、”えりも砂漠”と呼ばれるほど荒れ果てていました。
    林野庁では要請を受け、昭和28年から治山事業による本格的な緑化事業をスタートさせました。 
    展示の様子2
    この緑化事業は、「えりも式緑化工法」を生み出し、現在では関係者の地道な努力によって緑豊かな森林がよみがえりつつあります。
    そして今年度(令和5年度)は70周年の節目の年にあたります。
     
    展示では、緑化事業のこれまでの足跡や次世代へ続く現在の取り組み、先日おこなわれた70周年記念の植樹祭の様子などをご紹介しています。
     
    リン子ちゃんのお出迎え
    林野庁 北海道森林管理局の(非)公認キャラクター「林リン子ちゃん」も、森林官スタイルで登場!
    皆さんのお越しをお待ちしています。
     
    リンク「えりも岬緑化事業70周年記念行事」特設ページ
    えりも岬緑化事業70周年記念行事:北海道森林管理局 (maff.go.jp)
     

    (企画課 平田)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271