北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2023年2月)
冬の調査の景色たち 2023年1月25日~2月16日撮影
北海道もだいぶ暖かくなり、冬が遠くなりつつあります。すでに山の雪も解け始めているくらいです。
この時期は足場も悪く、雪崩など危険も多いので山に近寄ることはできません。
そこで最近は、冬場に行った調査を振り返ったりしています。
調査の写真を見返してみると、面白い景色がいろいろ入っていました。
そこで今回は、冬の調査中に出会った景色を、去り行く冬を思い返しながらご紹介したいと思います。

雪庇をよけて進む
私のいる森林事務所は、冬期はスキーを使用して山の中へ調査に向かいます。
山の尾根をスキーで歩いていると、雪庇というものに出くわします。
崖になっている端のところに、雪がせり出したようになっている場所がそうです。
その字のとおり、雪が庇(ひさし)になっているのが特徴です。
風によって流された雪がどんどん崖側に積もっていく状態で、上に乗ると滑落の危険があります。
なので、慎重に避けながら歩いていきます。

波打つ雪
雪庇のある場所の近くには、雪の表面にこんな模様が見えます。
これは、「風雪紋」と呼ばれている模様で、別名「シュカブラ」とも呼ばれます。
強い風の吹く場所で、雪が風に流されてどんどん削られていくことでできる模様です。
普段見ないような不思議な模様ですね。
これが一面に広がっているので、別世界に来たような気分になります。

冬の十勝平野
スキーで山を登ったおかげで、高い位置から十勝平野を見渡すことが出来ました。
雪に覆われた十勝平野もなかなか見ごたえがあるものです。
青空と、平野の雪の白さのコントラストがきれいですね。

水墨画のような
山の中には、岩場になっている場所もあります。
そうした場所に冬場に来ると、まるで水墨画のような風景が広がります。
それなりの距離を歩いてきてこの景色に出くわすと、異国に来たような気分になります。

伏美岳の遠望(クリックするっと大きくなります)
山奥まで歩き、少し高いところに登ったところから日高山脈の山並みが見えました。
その中でも右端に見える一番高い山は、芽室町の名峰、伏美岳です。実は私、ここまで近くで見たのは初めてでした。
山が白くて樹木の葉も落ちているので、伏見岳に続く稜線や尾根、谷がはっきりとよく見えます。
下の方に広がるのは、国有林に造成した針葉樹人工林です。
この時期は葉の落ちた広葉樹と葉の付いた針葉樹の色の差が大きいので、人工林がくっきりと見えます。

氷柱
山の岩場などには、水がしみ出す場所があります。
そうした場所では、冬になると水が凍るのでこのような大きな氷柱が出来ることがあります。
染み出した水が凍り、その上にまた水が流れ…を繰り返し、氷は薄い青色に変わっていきます。
ぱっと見ても存在感がありますが、特に光が当たって輝いている氷柱は綺麗なものです。

スキーの跡
私たちがスキーで歩いた跡が、2本並んだ筋になって残りました。
スキーを滑らせながら、前の人が歩いた跡に続いて行くので、このような線になって残るんです。
これはこれで、模様みたいに見えて面白いですね。
ふと立ち止まってこれを見ると、ずーっと歩いてきたんだな、というのを実感します。

こちらを見るエゾシカ
山の調査に向かうときや、帰るとき、たくさんのエゾシカに出くわします。
朝早いと、エゾシカの群れが餌を探して集団で動いていることも。
この日も、林の奥でこちらの様子をずっと見ていた後、山へと逃げていきました。
改めて見てみると、実にいろいろな光景に出くわしたなー、と実感します。
冬山は厳しい場所ですが、こうした風景を見るときは楽しくなりますね。
次に見るのは、また次の冬まで。
(十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 久保)
レクリエーションの森 ~ 馬追自然の森 2023年2月19日撮影
長沼町から由仁町へ向かう途中にある馬追自然の森に散策に行きました。週末は、冬の森を楽しむ人たちで大賑わいとなっています。週末は、冬の森を楽しむ人たちで大賑わいとなっています。
駐車場もご覧のとおり満車です。

ここから馬追自然の森散策が始まります

冬の森を楽しむ人たちで週末には駐車場も満車です
一帯は、水源かん養保安林でもあり、長沼町の記念植樹の箇所もあります。
案内看板も親切に設置されていて、踏み跡もしっかりついているので安心して冬の森を散策できます。

水源かん養保安林のなかを進んでいきます

長沼町の記念植樹の脇を通過します

案内看板が設置されており、踏み跡もしっかりついているので安心です
トドマツの人工林や見通しの良い広葉樹の尾根をとおり、急な斜面ありと変化に富んで歩いていても楽しいです。

景色がどんどん変化していきます

案内看板を確認しながら歩きます

急な斜面も通ります
山頂近くには、子午標のこちらの看板もありましたが、雪に覆われどこにあるのかわかりません。。。
夏に再訪したいと思います。

この雪の下に子午標が、、、夏の再訪の楽しみにします
縦走路となっていますが、今回は長官山まで。
山頂には立派な見晴台と、地元山岳会が設置した山頂看板、長官山の由来が書かれた看板もありました。

山頂が見えてきました

山頂には立派な見晴台と地元山岳会が設置した山頂看板などがあります

今日のゴールはここまでです

一面の冬景色でしたが、山頂ではキタコブシの冬芽が膨らみ春を感じました。
帰りは、冬のお楽しみ!
尻滑りであっという間に駐車場へ、冬の森を満喫した日でした。

帰りは尻滑り!冬の散策のお楽しみです
(森林整備部 技術普及課 穂積)
宗谷森林管理署にかわいらしいひな飾りが突如出現!! 2023年2月17日撮影
3月3日といえば、桃の節句でひな祭りです。ということで今回は、森林(もり)ではありませんが、宗谷森林管理署に突如現れた、ひな飾り(七段飾り)についてご紹介します。
木製のひな飾り
このひな飾り、ご覧になればわかるように、普通のものとは少し違いますよね?
そう、これらは木で、作られているのです。
趣味で木工サークルに入っていた当署の元職員が、木材利用PRのため、作品を寄贈し、20年ほど前からこの時期になると展示しています。
それでは、上段から、親王(男雛、女雛)因みに、一般的にはお内裏様は親王(男雛、女雛)様二人を指し、おひな様はひな飾りに飾られている人形全体の総称だそうです。
続いて、三人官女(さんにんかんじょ)官女とは、当時の女性の役人のことです。
続いて、五人囃子(ごにんばやし)五人囃子は能楽を奏でる子供の楽師です。
おかっぱの髪型まで表現されています。

おかっぱの髪型も表現されている(五人囃子)
続いて、随身(ずいしん)随身は、お殿様を護衛する役割をしています。
向かって右側が左大臣、左側が右大臣です。長老である左大臣のヒゲまでも表現されています。

長老であるヒゲまで表現されている(随身)
続いて仕丁(しちょう)仕丁は、役所の掃除、傘や靴を必要な時に親王に渡すという仕事をしています。
下の二段には、嫁入り道具や婚礼儀式に使われる御輿(おこし)入れ道具の「牛車(ぎっしゃ)」なども事細かく表現されています。
また、当署ではひな飾り以外にも、王将や桂馬などの将棋駒、玩具なども飾られています。

普段は棚に入れて展示しています

意外と大きな王将駒
ひな飾りは3月3日まで展示されており、将棋駒等は通年展示されています。
当署にお越しの際は、ぜひ、ご覧になってください。
(宗谷森林管理署 齋藤、髙橋、村上)
自然休養林「雌阿寒(めあかん)オンネトー」阿寒摩周国立公園内 2023年2月1日撮影
レクリエーションの森内の巡視等を実施してきました。
オンネトーの展望デッキからの撮影:左山は雌阿寒岳 右山は阿寒富士
湖の一部は、凍ってない模様です。


オンネトーの展望デッキから凍っている湖内の上を歩行してキャンプ場に向かいます。

氷の厚さが問題ない箇所を歩行しています
キャンプ場エリアも積雪が深いです。推定80センチメートルは積もっています。

結構、スノーシューを履いて、ウオーキングしに来ている方がいるみたいです
おっ!何の足跡でしょうか?

正解は・・・エゾシカが歩いた足跡です
おっ!何の足跡でしょうか?

正解は・・・山うさぎが歩いた足跡です
おっ!何の足跡でしょうか?

正解は・・・キタキツネが歩いた足跡です
おっ!これは何の足跡でしょうか?

正解は・・・人がかんじき(スノーシュー)で歩いた足跡です
おっ!何の足跡でしょうか?

正解は・・・スキーのストックの跡ですね
えっ!何の跡でしょうか?

正解は・・・人が雪の中にダイビングした跡ですね
冬場の森林散策は、安全第一で無理をせず、防寒対策等もして国有林内を楽しんでくださいね。
(十勝東部森林管理署 秋元)
お問合せ先
総務企画部 企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271