北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2022年10月)
過ぎゆく秋の風景 2022年10月20日~11月8日 撮影
北海道の秋は短いです。気温が一気に下がり、程よい気温どころか寒さが強くなるので、北海道の秋は一瞬で過ぎ去り冬を迎えてしまいます。
私のいる十勝ももう既に各地で初雪の一報がちらほら。
秋をお見せしたいと思っていたら、気づいたら過ぎてしまいました。
なので、今まで撮影した写真を振り返りつつ、秋の風景をお見せしていきたいと思います。
ハウチワカエデ
ヤマモミジ
街に近い山林では、カエデの葉が鮮やかに色づきます。
今年は紅葉の具合があまり良くないと言われますが、それでも赤や黄色の入り混じる葉に太陽が差し込むととても美しく見えます。
カエデ以外の樹木の葉は黄色や茶色へと変わるものが多く、道の周辺はすっかり色あせたセピア調の風景です。
セピア色の林内
また、国有林は山地が多いので、高い位置から平野を一望できる場所もあり、そこから見える秋の風景もあります。
秋の十勝平野
十勝平野は全体的に赤茶色に色づいています。
そのほとんどがカラマツという樹の葉が色づいたものです。
十勝の私有林ではカラマツを育てている場所が多いので、秋はこうやってカラマツが一面に広がった景色になるんです。
あと、畑の周りを囲うように植えられているカラマツは、「防風林」と呼ばれていて畑が風に荒らされるのを防ぐ役割があります。
十勝の代表的な風景の一つです。
防風林
また秋は、トドマツとカラマツの境目がはっきりする時期でもあります。
ドローンで森林を眺めてみると、こんな風景が見えます。
ドローンから見えるコントラスト
トドマツは常緑樹、つまり常に緑色の葉を付けるので、黄色く色の変わるカラマツと色がはっきり分かれます。
このコントラストも美しいものです。
ちなみに、十勝の国有林ではトドマツの造林地が多く、私有林ではカラマツの造林地が多いので、秋には国有林と私有林の境目がはっきり分かる事もあります。
秋は山がいつもとはまた違った顔を見せる季節。
この時期ならではの特別が、たくさん詰まっています。
(十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 森林官 久保)
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