
北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
幻の滝?(2021年11月11日(木曜日)撮影)
森林事務所では、雨により道が壊れたりしていないか点検して回るのも業務の一環です。
一昨日の夜に降った大雨が、あちらこちらで水の流れを増やしているこの日は、林道を走り回って異常がないかどうか見て回っていました。
川の全景
滝の近景
斜面の合間を縫って、勢いよく水が流れて落ちています。
高さ15メートルはありそうかという場所から流れ落ちているので、迫力はなかなかのもの。
滝の正面から
正面から見てみると、高いところから流れ落ちた水が岩にあたり砕け、白く泡立ちながらいくつもの流れに分かれていくなど水の動きが多彩なのがわかります。これはなかなか、絵になる光景です。
もっと良いカメラを持ってきて写真を撮りたいなと思わず思ってしまいます。
しかし、今までこんな場所で滝など見たことはありません。
どういう事なのかなとよく考えてみると、理由はすぐに分かりました。
ここは元々わずかに水が流れているだけの場所だったのが、先日の大雨で水の量が一気に増えたんです。
その結果、このような迫力のある滝に変化したようですね。
ここ伏美川の上流域は、岩場の合間を縫って川が流れているような場所が多く、元々険しい地形となっている場所です。
そういった場所で水の量が増えれば、落差のある場所では水が勢いよく流れ落ちたりして滝が生まれるというわけです。
さて、ここまで来て私はひらめきました。
雨が降ったときに、限られた時しか見られないという事は、もしかして「幻の滝」というものでは?
そう思って世の中の幻の滝を調べてみましたが、それらはもっと豪快で迫力がある滝ばかりでした。
ちょっと格好がつかないので、この幻の滝はここだけの話にとどめておこうと思います。
この付近は川の流れが急峻なため、川自体も迫力のある流れを作っています。
付近にあった治山ダムの流れはこのような感じ。
治山ダムの滝
こちらも、大雨の影響が相まってかなり豪快な流れになっています。
たまにはこういう眺めもいいものですね。
ただし、雨の日は足元も悪くなり林道が決壊したり、場合によっては急に川の水量が変化する恐れもあるので、軽い気持ちで川の近くに行くことは無いようにしましょう。
できればここで紹介した写真で楽しんでいってくださいね。
(十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 森林官 久保)
北海道で、これまでに出会った動物たち(2021年11月12日(金曜日))
令和2年4月に北海道森林管理局に着任して、1年半を過ぎましたが、森の奥に行かなくても、身近に野生動物を見ることができ、北海道の自然の豊かさを感じています。
私が、北海道に引っ越してからこれまでに出会った動物たちをリーフアートにしてみました。
これまで、いろんなリーフアートを作ってきましたが、子どもたちに人気があるのは、動物シリーズですね。
まずは、宿舎から職場を行き来する途中で出会った動物です。
1.エゾシカ:ウリノキ
エゾシカは、現場へ出張するたびに目撃していますが、札幌の市街地でも見かけることがありました。
円山墓地近くで、エゾシカ親子の集団に遭遇したときは驚きましたね。
2.エゾリス:アサダ
エゾリスは、円山公園内で、軽快に芝生を走り回り、すいすいと木を登っていく様子を良く見かけました。
公園内には、オニグルミなどの大好物の木の実がたくさんあるので、エゾリスにとっては天国ですね。
3.キタキツネ:ケヤマハンノキ
キタキツネは、宿舎の近くで良く見かけます。
夕方、宿舎周辺でうろうろする野良犬らしき影が見えたら、ほぼ、間違いなくキタキツネでしたね。
続いて、出張先や、土日に、森の中で出会った動物たちです。
4.クマゲラ:ミズナラ
生まれて初めて森の中で、クマゲラの鳴き声を聞いたときは、鳥の声だとは思えませんでした。
「キュイーン、キュイーン」という甲高い独特の声は、その存在感を感じさせますね。
円山や野幌森林公園でよく見かけました。
5.タンチョウ:ハリギリ
根釧方面に出張すると、牧草地や湿地帯で餌をついばむタンチョウの姿を見かけました。
乳牛の群れに紛れて、餌をついばんでいるタンチョウを見たときは、乳牛の群れに見事に同化していて、最初は気づきませんでした。
6.ヒグマ:キタコブシ
ヒグマには、これまで、知床と島牧村で見かけました。
やはり、近くでヒグマを見ると迫力がありますね。
知床では、川の中で豪快にサケをつかみ取る姿を見ましたが、圧巻ですね。
7.オジロワシ:シウリザクラ
オジロワシは、知床半島の海岸線沿いの上空をゆうゆうと旋回している姿を見かけました。
ヒグマの食事のおこぼれを虎視眈々と狙っていたようで、ヒグマが食事を始めると急下降して、おこぼれをついばんでいました。
最後に、まだ出会ったことのない動物たちです。
まだ、チャンスがあるかな?
8.シマフクロウ:オニグルミ(小葉)
9.エゾモモンガ:ハウチワカエデ
10.エゾユキウサギ:ハクウンボク
(計画保全部 計画課 佐野)
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