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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!

    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    北海道の奥の院探検2021 (2021年7月10日(土曜日)撮影)

    9.19分水点_2 
    大分水点より三国山を望む(注 画像は昨年9月に撮影したものです。)

    今回は北海道大分水点に行ってきました。

    平成17年、当時の留辺蘂町が関係町や関係機関と協議し木製標柱を設置、現在は老朽化した木製標柱に替わり石碑が設置され、国土地理院地図にも名称が記載されています。(詳しくはこちらhttps://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1)

    7月7日に天気予報を見ると、10日(土曜日)は札幌市、旭川市、北見市とも晴天(時々曇)の予報。
    これは、久々に大分水点でも登ってみるかと思い、出勤後、小島計画保全部長を訪れ大分水点登山にお誘いすると「参加」とのこと。

    猪島局長からも以前に行きたいと聞いており、局長室を訪れお誘いすると「ぜひ!」とのことで、昨年9月は単独登頂でしたが、今回は、今年4月の着任の猪島局長と、昨年4月の着任後、大分水点登山を心待ちにしていた小島計画保全部長の豪華2大ゲストをお招きし、総勢3名の隊員によるプライベートの登山隊が結成されました。

    その後、天気は「晴時々曇」、「曇時々晴」と日々微妙に悪化しましたが、「雨」予報とはならず、予定通りの10日、休日にもかかわらず朝7時、3人が集合、一路三国トンネル駐車場に向かいました。
    目一杯高速道を使用し、札幌から旭川、上川、層雲峡を経由、約234キロメートルを休憩は最小限とし4時間弱で到着です。

    他の登山者の車がいないのは、この3年間で初めてです。
    現地は薄曇りですが、雨の兆しはありませんので早速身支度を調え出発です。

    トンネル脇から登山道に入り、いつも通り沢沿いに進みます。
    相変わらず滑りやすい道ですが、どんどん進みます。

    ところどころ小休止しながら、湧き水岩を過ぎてしばらくすると沢沿いの道が終わり、緩い登りになりますが、若干の流水が路面に流れており滑ります。
    ここは、下りで滑って尻餅をつく方が多く、心の中で「尻餅沢」と命名しました。
    尻餅沢   おやつ交換中
    命名 尻餅沢                                    おやつ交換中

    ここを過ぎると、足下は小さめの岩のガレ場となりますが、濡れていないので一気に歩きやすくなります。
    歩きやすいです 
    歩きやすいです

    標高1350メートル付近から傾斜が厳しくなりますが、休み休み歩き続け、いつもの1430メートル地点お休み場に到着し、ここで大休止です。

    残念ながら風景は見えないままですが、風が涼しく空気が澄んでいて、とてもいい気持ちです。

    水分と飴で糖分を補給し、さて出発、尾根沿いに藪漕ぎです。

    昨年は笹、枝がスネに当たり痛いぐらいだったのですが、訪れる方が増えているのか、歩きやすくなっています。

    尾根にある大岩の脇を通りしばらくすると「三国山→」の看板に到着、少し歩くと標高1530メートル、北海道大分水点到着です。

    大岩横を通過 
    大岩横を通過

    残念ながら霧のため周囲の絶景は見えませんが、無事到着の達成感に大満足で記念写真です。
    笑顔でポーズ
    笑顔でポーズ

    ところで、森林の撮っておき6月15日掲載「北海道の奥の院探検」を覚えているでしょうか。
    かつて110年前、明治44年当時の上川郡愛別町村長、太田龍太郎氏がこの地に到達されていたことを紹介しました。
    (太田龍太郎氏直孫、笹川良江様(東川町在住)平成16年出版「太田龍太郎の生涯 復刊「霊山碧水」」より)

    さて、ここで今回のハイライトです。
    我々3名が「海抜4,800尺(約1,580メートル)の最高峰の頂巓に登り付いた」記念としてこの1枚を撮影しました。気分は「北海道の奥の院探検2021」といったところです。

    「霊山碧水」」を手に 
    「太田龍太郎の生涯 復刊「霊山碧水」」を手に
    クリックすると大きくなります。


    さて、せっかくですので尾根沿いに下り三国山へ向かいますが、ここも昨年より歩きやすい気がします。
    ところどころにお花も咲いています。
    シャクナゲ 
    シャクナゲが綺麗です

    三国山山頂に到着しました。
    霧は晴れませんが、大満足で記念写真を撮影し、昼食です。

    この山頂はちょっと広く、晴天であれば、絶景をオカズに優雅な食事となるのですが、本日はあいにく霧の中、それでも自然に囲まれた中での食事は格別です。
    局長から頂いたゆで卵もおいしゅうございました。(塩も頂きました)

    食後は、やはり局長持参のチョコレート(気圧差でビニール袋がパンパンに!)を頂きました。
    暑くなく、寒くなく、登山に最適な日となりましたが、霧だけが残念です。
    「秋にまた来ようかな」とちょっと考えてしまいました。

    笑顔でポーズ 
    筋肉痛をこらえつつ余裕っぽい笑顔でポーズ

    さて、下山ですが、途中に女性の方が1名で登ってきました。
    道を譲るか譲るまいか一瞬考えたのですが、ちょうど傾斜と流水で足場の悪いところを下っている途中でしたので、本来は登りの先方が優先ですが、私たちに道を譲ってくれたためお礼を言ってゆっくりと降りました。

    往路は途中の景色を楽しむ余裕はなかったのですが、帰路は足腰が疲れているので、濡れた足場や転石、倒木による転倒に注意しながらも、語彙の貧弱な自分には言葉にできない素晴らしい景色を楽しみながら歩きました。
    湧き水岩で水分補給   水墨画を思わせる景色
    湧き水岩で水分補給                             水墨画を思わせる景色

    自然の生命力を感じさせる根株更新    軽快なジャンプ
    自然の生命力を感じさせる根株更新          軽快なジャンプ

    説明不要の絶景
    説明不要の絶景(注 画像は昨年9月に撮影したものです)

    3名とも駐車場に無事到着、局長持参(まだあったんですね!)のあんドーナツで糖分を補給し、帰り支度を済ませて車で出発です。
    さて、一路札幌へというところですが、あんドーナツで元気を回復した我々3名は途中の由仁石狩川支流でテンカラ釣り大会を開催(魚は全てその場でリリースします)、局長は大物をゲットしましたが、私は竿を折ってしまいションボリです。

    大オショロコマでご満悦 
    大物ゲットでご満悦

    日帰り470キロメートルの旅は無事終了しました。
    帰宅後は、この大分水点が登山の名所になることを祈りつつ一杯と思ったのですが、玄関を開けるなり、余韻に浸る間もなくダニ対策のため自宅浴室に直行を命ぜられ、シャワーを浴び衣服を着替えさせられたのでした。

    今回は残念ながら晴天に恵まれず綺麗な写真がありませんが、皆さんもぜひ行ってみて下さい。
    それでは、また。

    (調査官 目黒)

    夏山遭難防止ポスターの掲示 (2021年7月16日(金曜日)撮影)

    2021年7月16日(金曜日)に札幌市白石区のアウトドアショップ「秀岳荘」にて、北海道警察と北海道森林管理局は合同で作成した「夏山遭難防止ポスター」の掲示を行い、山岳遭難防止を呼びかけました。

    ポスター掲示の様子
    ポスター掲示の様子

    北海道警察地域企画課 作田警部補(右)と 北海道森林管理局企画課 平田係長(左)
    北海道森林管理局企画課 平田係長(左)と北海道警察地域企画課 作田警部補(右)

    来客者への山岳遭難防止の呼びかけ
    来客者への山岳遭難防止の呼びかけ

    ポスターを掲示した北海道警察地域企画課の尾崎雅義課長補佐は「山岳遭難を防止するためにも、しっかりとした装備と綿密な計画の準備をしていただき、登山計画書の提出もお願いしたいです。」とコメント。

    また、ポスターのイラストを担当した北海道森林管理局の平田美紗子事業企画係長は「来週から始まる夏休みに、人混みを避けて山や森林に向かう方達も多いと思います。素敵な夏休みの思い出を作るためにも、しっかりと準備を整えて、安全に山や森林を楽しんでいただきたいです。」と呼びかけました。

    来客した皆様へチラシの配布も行い、夏山シーズン本番を前に山岳遭難の防止をPRしました。


    「北海道警察と合同作成による夏山遭難防止ポスターの紹介」へ

    (企画課)

    緑のトンネル(2021年7月14日撮影)

    森林には様々な見どころがあり、私の担当している芽室森林事務所の国有林にもいくつも見どころがありますが、私が個人的にとても気に入っている場所がありますので、本日はその場所をご紹介したいと思います。

    それがこちらです。

    林道の両脇から緑が包み込むように、遠くまでつながっているこの場所。
    「緑のトンネル」と勝手に呼んでいます。

    車などが通る部分は、枝を切り落とすなど手入れをしているため空間が空いていますが、その上から樹木が枝を伸ばし、トンネルのような景観を形作っています。
    緑のトンネル
    緑のトンネル

    そして夏になり葉が茂ってくると、日差しが葉を照らして降り注ぎ、あたり一帯が緑に包まれたようになるんです。
    童話や絵本で見るような光景で、幻想的な雰囲気を感じますね。
    枝を伸ばす樹木
    枝を伸ばす樹木

    見上げると、葉の重なり具合によって光の濃淡が分かれ、ある種の模様を形作っています。
    隙間から木漏れ日がちらちらと見え、自然の雰囲気を醸します。
    3.葉っぱのシェード
    葉っぱのシェード

    下に目をやれば、両脇から迫ってくるのは樹木ではなく下層で育った大きな草です。
    4-1.ヨブスマソウ1
    ヨブスマソウ
    4-2.ヨブスマソウ2

    三角形の大きな葉っぱが特徴的な、ヨブスマソウという植物です。
    私の手が映り込んでいますが、その手と比べれば葉の大きさが良くわかると思います。
    この植物が生い茂ることで、より一層トンネルが緑色を増していきます。

    この緑のトンネルを通り抜けつつ、仕事に向かうのが密かな楽しみなのです。
    こういった緑のトンネル、身近にあるかもしれませんので、皆様も見つけてみてはいかがでしょうか。

    (十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 森林官 久保)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271