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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!

    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    森林(もり)の撮っておき!(2021年5月)

    豪雪地・ほろかないの春(20215月19日撮影) 

    昨年度の積雪深が230センチメートルを超えた道北の幌加内町です。
    5月中旬になり、道内各地より半月以上遅れて、春らしい景色になりました。

    雨竜川とふきのとう(手前)奥の山は三頭山(北海道百名山)
    雨竜川とふきのとう(手前)奥の山は三頭山(北海道百名山)

    融雪後には林道巡視を行い、林道の決壊や斜面からの崩土等の通行や事業に支障がないかパトロールを行っています。
    ふと車を止め、林道脇を覗いてみると、、、、雨竜川沿いの斜面にはいわゆる「春の妖精」と呼ばれる早春のお花畑が広がっていました。

    エゾエンゴサクと三頭山
    エゾエンゴサクと三頭山

    カタクリとエゾエンゴサク、奥には芽吹きはじめた森の木々
    カタクリとエゾエンゴサク、奥には芽吹きはじめた森の木々

    (空知森林管理署北空知支署 森林整備官 中嶋)

    晩春の敏音知岳(20215月22日撮影) 

    中頓別町にある敏音知(ピンシネリ)岳では様々な春の花が咲いていますので、ご紹介します。
    登山道入口では大きくて目立つオオバナノエンレイソウが迎えてくれました。

    オオバナノエンレイソウ
    オオバナノエンレイソウ

    葉の下にひっそりと咲いているオクエゾサイシンを見つけました。地面近くに咲き、がく筒が赤い玉のようになっています。
    また、ハート形の葉が特徴的で、この種に近縁のフタバアオイは徳川家の家紋である三つ葉葵のモデルと云われています。

    オクエゾサイシン
    オクエゾサイシン

    登山道沿いの地面によく目を凝らすととても小さな緑色の花、レンプクソウが咲いていました。
    先端に上向きと横向きの花が付いていて、形の面白い花です。

    レンプクソウ
    レンプクソウ

    帰り道では可愛い出会いがありました。
    エゾシマリスです。食べ物に夢中になっていて近づいてもなかなか逃げませんでした。

    エゾシマリス
    エゾシマリス

    (宗谷森林管理署 主任森林整備官 小林)

    初夏の草花(20215月19日撮影) 

    ゴールデンウィークも過ぎて、いよいよ季節は花ざかり。
    平地の野原では、タンポポをはじめとした野の花が目立つようになってきました。
    山の中でも、林道を車で走っているだけで様々な花が咲いているのが目につきます。
    そんな花盛りの花々を今日はご紹介しましょう。

    黄色い花びらを4枚広げるのが特徴的なクサノオウ。
    比較的明るい場所に咲いている事が多い印象です。
    草をちぎると断面から黄色い液が出てくるのもまた特徴で、「草の黄・くさのおう」とされたのが名前の由来とも言われています(諸説あります)。
    黄色い液をはじめ、触るとかぶれる事があるので注意してください。

    クサノオウ
    クサノオウ

    この時期の山は、濃い紫色の花が特徴的なオオサクラソウがよく目につきます。
    葉が芽生えたばかりの新緑を背景にしてよく目立つんです。
    花の中心が黄色くなっていて、花びらとのコントラストも非常にきれいですね。

    オオサクラソウ
    オオサクラソウ(クリックすると大きくなります)

    ニリンソウもまた、この時期を代表する草花です。
    地面からまっすぐ茎をのばし、その先にひょっこりと白い花を咲かせる姿はなんとも可愛らしいのではないでしょうか。
    ただ残念ながら、この日は天気が悪く花が開ききっていませんでした。
    ニリンソウの名前の由来は、花を二輪つけるところからですが、実際は一輪だったり三輪だったりすることも良くあります。

    ニリンソウ
    ニリンソウ

    こちらはもう花ではありませんが、先月初めはつぼみだったフキノトウが綿毛を付けたのでご紹介します。
    綿毛が大きく、丸々としていてそれなりに見ごたえがあります。
    この綿毛に種子が付いているので、これが広まってまた生息域を増やしていくことでしょう。
    ちなみにフキノトウというのは正式な名前ではなく、フキ(北海道では、アキタブキ)の若い花の事を指した通称です。

    フキノトウ(アキタブキ)
    フキノトウ(アキタブキ)(クリックすると大きくなります)

    これ以外にも、まだまだ様々な花が咲いていきます。
    見つけましたら、またご紹介していきますね。

    (十勝西部森林管理署 芽室森林事務所 森林官 久保)

    季節限定!幻の滝(202157日撮影) 

    自分の勤務する遠軽町生田原の国有林内には「幻の滝」があります。まずはその姿を見てもらいましょう。

    幻の八重滝

    幻の八重滝
    幻の八重滝

    滝の高さは10メートルほどで、上下2段になっています。“幻”という儚げな言葉からのイメージよりも水量も多く、豪快だなと思った方も多いのではないでしょうか。
    なぜ“幻”という名前がついているのか、OBの方に伺うと「普段は枯れていて、雪解け直後とか大雨の後にしか滝が現れないんだ」と仰っていました。また、個人的には案内標識等が乏しく、滝を見つけるのが非常に困難なことも“幻”足る所以なのだろうと思っています。

    滝は遠軽町生田原八重地区の林道沿いにあります。近くには案内看板がありますが、注意しないと見落としそうなほど自然と同化してしまっています。

    幻の看板
    幻の看板

    滝の周囲にはエンレイソウやエゾエンゴサクの花が咲き、春の時期にしか見られない特別な光景を演出していました。

    滝の周りは春爛漫
    滝の周りは春爛漫

    春の花、エンレイソウ
    春の花、エンレイソウ


    (網走西部森林管理署 生田原森林事務所 占部)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271