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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!

    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    森の植物

    雪の中のキノコ 11月28日(木曜日)撮影

    雪の積もる中でエノキタケが生えていました!

    エノキタケ
    雪をかぶったエノキタケ

    栽培されているエノキタケは真っ白で細長いイメージですが、天然のエノキタケは肉厚で短く、黄色に色づきます。

    ユキノシタという名で呼ばれることが多く、ヤナギの立ち枯れによく発生します。

    ヤナギの倒木から発生
    ヤナギの倒木から発生

    触ってみると固く凍りついていたのか、ばらばらに割れてしまいました。

    (西紋別支署北雄森林事務所  寺田)

    アザミの生態 9月17日(火曜日)撮影

    私たちの現場は、傾斜の急な場所や高い場所など、様々な場所があります。
    今日もまた、急な坂を登りながら高台の現場に行ってきました。
    山の尾根あたりに位置して見通しがよく、風も涼しく吹いていて、とても気持ち良い場所です。

    ちょっと開けた場所だったせいか、見渡すとアザミの姿がたくさんあります。こんな高い場所にもアザミが生えているとは、恐れ入ります。
    急な坂を登りながら高台の現場
    いつもは鮮やかなピンクの花で私たちを出迎えてくれるのですが、もう季節もだいぶ過ぎたせいで真っ白な姿に衣替えしていました。

    夏ごろのアザミ
    ↑ 夏ごろのアザミ
    ↓ 現在のアザミ
    現在のアザミ

    アザミもキクの仲間です。キクの仲間で皆さんの一番身近にあるのはタンポポだと思いますが、そのタンポポと同じで、アザミも花が過ぎるとふわふわの綿毛を付けるようになるんです。
    その綿毛がこれ。
    綿毛
    動物の体毛のように細かく毛が飛び出ていますね。中心に見える細長い塊は種子です。

    このアザミの綿毛は大変軽いうえによく飛び、ちょっとした風でもすぐ飛んでいってしまうので、自然の風が吹くとそのまま空に向かって舞い上がっていきます。

    高々と舞い上がるアザミの綿毛を見ながら、こんな高い場所にアザミがいたのは綿毛がこんなに飛ぶからなんだなとしみじみ思いました。
    種子を見ることで植物がどんな場所に生えたり、どんな風に増えていくかがなんとなく分かります。

    このセイヨウオニアザミは外来種なので種が拡散することは勘弁して欲しいところですが、身近にある植物を観察してみると、植物の生態が分かって面白いかもしれませんよ。

    (十勝東部森林管理署 本別森林事務所 森林官補 久保)

    タマゴタケ8月28日(水曜日)撮影

    森林調査をしていると、トドマツ林の中でとても美しいキノコを見つけました。
    「タマゴタケ」です。
    卵の殻のような白いツボからアップルマンゴーのような鮮やかな色の傘が出ています。

    タマゴダケ
    タマゴタケ

    周りを見回すと、大きく傘が開いたものや白い殻からまさに生まれようとしているものまでありました。
    まるでタマゴタケの一生(?)を見ているかのようです。
    傘の開いたタマゴタケ
    傘の開いたタマゴタケ

    殻をやぶるタマゴタケ
    殻をやぶるタマゴタケ

    タマゴタケは美味しくいただけるようですが、似たキノコに有毒のベニテングタケなどがありますので、食用には注意が必要です。
    観賞用としても、食用としても楽しいキノコです。

    ベニテングダケ
    タマゴタケ

    (西紋別支署主任森林整備官 小林)

    いろいろな花びら 6月4日(火曜日)撮影

    収穫調査の休憩中、不思議な形の花を見つけました。

    クルマバツクバネソウ
    クルマバツクバネソウ

    一見、花びらが落ちてしまった後のように見えますが…

    クルマバツクバネソウの花
    クルマバツクバネソウの花

    花びらは残っています!4枚のがく片のすきまに垂れている細い糸のようなものが花びらです。(写真からは1~2枚くらい確認できます)

    8本の糸のようなものは、おしべです。
    もしどこかで見つけたら、よくよく観察してみてください。これが花びらだったのか!と驚きました。


    ズダヤクシュ
    ズダヤクシュ(クリックすると花が拡大します)

     ズダヤクシュもおなじように花びらのわかりにくい花です。

    こちらも、細い糸状のものが花びらです。細い糸状のものに玉がついているのはおしべです。
    花びらのようにみえるのはがく片、花の中から出ている葉のように見えるものは、未成熟な果実です。

    なんて複雑な造りの花なんでしょう。楽しい。持って帰ってきてしまったので、今後の変遷も観察していこうと思います。

    エゾカラマツ 
    エゾカラマツ(クリックすると花が拡大します。)

    こちらは、花びらのない花です。
    白くカラマツの葉に似た部分はおしべです。
    花びらは退化してありませんが、葉っぱの感じも、花の感じも柔らかでかわいらしい花だと思います。

    普段気にも留めていなかった草花に名前があると知ること、姿形を知ることで、その草花に深い親しみを感じます。

     

     

    (網走西部森林管理署西紋別支署総務グループ大山)

     

    春の味覚 5月13日(月曜日)撮影

    担当区内の林道点検をしていたら、林道縁にコゴミを発見しました!!!

    コゴミ

    コゴミとは正式にはクサソテツといい、食用で新芽の部分をコゴミといいます。

    名前の由来は、芽が出てくる様が「人が前屈みに縮こまっているように見える」ことから「コゴミ」と呼ぶようになったそうです。

    地方によっては「コゴメ」とも呼んだりするみたいです。

    コゴミ アップ

    コゴミには食物繊維やβカロテンが豊富に含まれており、整腸作用や生活習慣病の予防にも効果があるといわれています。

    天ぷら、おひたし、和え物などにしてご賞味あれ!

    (日高南部森林管理署西舎森林事務所 齋藤) 

    春の妖精  5月8日(水曜日)撮影

    先日ようやく桜も満開を迎え、十勝も遅めの春が訪れています。
    森の中も、葉が芽吹いて花々が咲き始め、春らしさを感じられるようになってきました。

    巡回中に見つけた春の芽吹きをご紹介します!

    エゾエンゴサク
    エゾエンゴサク

    「春の妖精」スプリング・エフェメラルともよばれる花の一種、エゾエンゴサクが姿を見せています。
    この鮮やかな青色を眺められるのは、春のこの時期だけの特権です。

    エゾオオサクラソウ
    エゾオオサクラソウ

    山地に点々と見えるのは、エゾオオサクラソウ。山に紅の彩りを添えます。

    タチツボスミレ
    タチツボスミレ

    ひょこっと顔を出したのは、タチツボスミレでしょうか。

    カツラ
    カツラ

    芽吹き始めたばかりのカツラの葉が、黄緑色に輝いているのもきれいです。

    フッキソウ
    フッキソウ

    あまり目立たないですが、地面にしっかり根付いて咲いているフッキソウの花も見えます。
    フッキソウは土をしっかりとつかんで山を支えてくれる植物の一つです。

    これらの花々が見え始めたら、季節も暖かくなってきます。
    現場の仕事もいよいよ本番です。
    頑張って参りましょう!

     

    (十勝東部森林管理署本別森林事務所森林官補久保)

    春の花  4月21日(日曜日)撮影

    滝上町内の林道を走行していると、林道わきに花が咲き始めているのが見られます。

    雪解けが進み、日の当たる暖かい斜面などは春咲きの花たちが満開を迎えています。

    ナニワズ
    ナニワズ

    エゾノリュウキンカ
    エゾノリュウキンカ

    ヒメイチゲ
    ヒメイチゲ

    これからさらに様々な花が咲いてくることでしょう。
    札幌ではサクラの便りも聞かれ、季節が進んでいくのを日々感じています。

    5月中頃には滝上でシバザクラが見頃を迎えます。
    香しい春の香りを楽しみに訪れてはいかがでしょう。

    (西紋別支署 主任森林整備官 小林)

    フクジュソウ 4月21日(日曜日)撮影

    北海道森林管理局広報誌の今月号の表紙を飾っている「フクジュソウ」。

     
    フクジュソウのなかでも道北・道東で見られる「キタミフクジュソウ」はご存じでしょうか。


    投稿者は今年知床で2年目の春を迎えますが、今年こそ見てみたいと思い、

    休日の散策がてら探しに行きました。

    知床でもヒグマの目撃情報があちこち出ていますので、クマ撃退スプレーをお守りにそろりそろりと探しました。

    フクジュソウ点々と

    意外と身近なところにありました~!!

    そうです、国有林内にありました。

    知床半島の陸地の約9割が国有林なのであまりヒントにはならないですね。

    フクジュソウとの違い

    1茎1花。これがフクジュソウとの違いです。

    白い毛

    さらに特徴的なのが、展葉前に見られる白い毛です。

    花を上から見た図

    キタミフクジュソウを上から見た図。

    希少種のため、見つけても決して採らずに見守ってください。

    (知床森林生態系保全センター一般職員)

    春の気配(平成31年4月17日(水曜日)撮影)

    担当区内の林道点検をしていたら、林道縁にギョウジャニンニクを発見!!!

    遠望

    近づく

    春の気配を感じました。

    (日高南部森林管理署西舎森林事務所一般職員)

    春の足音(平成31年3月26日(火曜日)、3月27日(水曜日)撮影)

    知床・ウトロでは流氷も遠くに去り、雪解けの跡からフキノトウがひょっこりと顔を出していました。

    3月26日撮影分
    3月26日撮影

    気象庁の観測によるとウトロの積雪はまだ57cm(3月28日現在)ありますが、その雪の下には春がたくさん埋まっているのかと思うとわくわくしました。

    でもまたその上に雪が降ったり解けたりの繰り返しで、春の足音は行ったり来たりしているようです。

    3月27日撮影分
    3月27日撮影

    (知床森林生態系保全センター  一般職員) 

    お問合せ先

    総務企画部企画課
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