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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!

    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    風景

    冬のかがやき その2 12月23日(月曜日)撮影

    しばらく暖かい日が続いた北海道も、ここ数日で急激に寒くなりました。
    特にこの日は気温が低く、日中でも0度超えないような日でしたが、その寒さのおかげでまた美しい冬の景色を見ることが出来ました。

    12月6日の記事にも書いた、冬のかがやき「粗氷」です。

    鮮やかな粗氷
    鮮やかな粗氷

    樹木が辺り一面輝いていて、とても美しい景色だと思います。
    枝についた粗氷が光を散乱するので、輝いたように見えますね。

    この日は特に、あちこちで粗氷を見かける事が出来ました。

    白いサクラのような
    白いサクラのような(クリックすると拡大写真が見られます)

    場所によってはあたり一面粗氷に包まれて、まるで花が満開になっているような景色が広がります。
    冬の季節が織りなす芸術の世界です。

    今回は、この粗表にもうちょっと近づいて、写真を撮ってみました。
    まずは、樹木についた粗氷。

    樹木の粗氷を間近で2
    樹木の粗氷を間近で

    遠目に見ると樹木の表面が覆われているように見えた粗表も、近くで見るとなんだかまばらな氷の粒のように見えます。
    次に、地表に立っている枯れたアザミに付いた粗氷。

    枯れたアザミに付いた粗氷
    枯れたアザミに付いた粗氷

    こんなふうに枯れた植物にも、粗氷はたくさん付いています。
    そしてなんとなくですが、氷が粒だっているように見えますね。

    さらに、ズームして写真を撮ってみます。

    アザミの粗氷拡大
    拡大

    氷の粒ではなく、何か形のような物が見えてきました。
    薄くてとがった氷の破片のような形。

    これをさらに近くで見ると、面白い物が見えます。

    雪の結晶のような粗氷
    雪の結晶のような粗氷

    いかがでしょう?
    一つ一つの破片が、細長かったり、六角形だったりと、まるで雪の結晶のような形をしているのです。

    粗氷と雪、一見違う現象のような2つが、同じような形をしているのは大変面白いと思います。
    かくいう私も、見つけたときは驚きました。

    なぜ、同じような形をしているのでしょう?
    実は、粗表も雪も、根っこを探るとよく似た現象なのです。

    雪も粗氷も、空気中に含まれている水蒸気が凍るときに出来るものです。
    そして、水蒸気は六角形の結晶を作りながら凍るというのが、実験で実証されています。

    つまり、それが草木に付いた物が粗氷、上空の雲の中で少しずつ大きくなったのが雪、というわけです。
    なるほど、水蒸気の性質が目に見えて表れたのが、雪や粗氷なのですね。

    思わぬところで大気現象の一端を見つけてしまいました。
    美しい景色の中には、水蒸気の性質が隠されていたんですね。

    さて、そんな粗氷ですが、実は山の奥に行くほど見えなくなりました。
    なぜだろう、そう思っていると、ある場所の近くで多く見えることが分かりました。

    粗氷は川沿いに
    粗氷は川沿いに

    そう、川の近くです。
    先ほど、粗氷は水蒸気が凍って出来たもの、と書きました。
    つまり、水蒸気のあるところに粗氷は出来ます。

    そして川の周りは水気が多く、水蒸気も沢山満ちているでしょう。
    だから、川の周りに多く見える訳です。

    きれいな景色を届けるつもりで撮っていた写真が、物質の性質を知る材料となりました。
    どこから発見があるか、分からない物ですね。

    ちょっとした気付きと、発見を得られたひとときでした。
    皆さんも、粗氷に出会う機会があったら是非、観察してみてください!

    (十勝東部森林管理署 本別森林事務所 森林官補 久保)

    冬のかがやき 12月6日(金曜日)撮影

    少し前になりますが、12月6日の前後は非常に寒い日でした。
    皆様、どうにか寒さをやり過ごそうと苦労されたのではないかなと思います。

    しかしそのおかげで、北海道では各地で美しい光景を見ることが出来ました。
    それがこちらです。

    白く輝いている樹木

    朝日に照らされ、白く輝いている樹木が分かるでしょうか。
    これ、樹の表面に氷がくっついているのです。

    この現象、寒い地域なら一般的ですが、本州でも南の方や都市部では珍しいでしょう。
    名前を「粗氷」といいます。

    「樹氷」という言葉を聞いたことがあると思いますが、その仲間です。
    半透明に凍った粗氷は、朝日を散乱させてとても美しく見えますね。
    厳しく冷え込んだ北海道の朝は、周りの静けさと相まって神秘的です。

    粗氷
    (画像をクリックすると一部分が拡大されます)

    拡大すると、樹木の表面に白く氷がくっついているのがよく分かると思います。
    0度以下の「過冷却」という状態まで冷やされた霧が、樹の表面などにぶつかることで氷になるので、このような形になるんだそうです。

    今回は仕事の都合上、あまり写真を撮ることが出来ませんでしたが、次回粗氷が見られた時はいろいろな写真を撮ってお見せしたいと思います。

    (十勝東部森林管理署 本別森林事務所 森林官補 久保)

    神威岳のふもとから 9月10日(火曜日)撮影

    地林況調査の途中に日高山脈の神威岳がみえました。先週は神威岳山頂からの撮影を行ったので、今回は下からの撮影を行いました。
    神威岳
    真ん中の高い山が神威岳

    南日高三山とニセオマナイヤマ
    拡大するとよく見えます。
    1ニセイオマナイ山、2神威岳、3ソエマツ岳、4ピリカヌプリ

    また、神威岳・ソエマツ岳・ピリカヌプリは「南日高三山」と総称されます。

    また違った場所から撮影
    日高山脈

    日高山脈の山々
    1ペガリ岳、2中ノ岳、3ニセオマナイ山、4神威岳、5ソエマツ岳、6ピリカヌプリ

    神威岳を中心に拡大すると
    神威岳

    これから紅葉のシーズンが本格化となりますので、安全登山でお越しください!!
    登山の際には最寄りの警察署に登山届けの提出をお忘れ無く!

    (日高南部森林管理署一般職員 齋藤)

    神威岳山頂 9月5日(木曜日)撮影

    神威岳山頂からドローンと全天球カメラによる撮影を行ってきました。

    神威岳(かむいだけ)は広尾郡大樹町と浦河郡浦河町にまたがる標高約1600メートルの山で、日本三百名山に選定されています。日高山脈南部にあり、日高山脈襟裳国定公園に属し、神威の語源はアイヌ語で神の山を意味する「カムイ・ヌプリ」からきています。

    登山ルートは元浦川林道終点の神威山荘から、ニシュオマナイ川の渡渉を繰り返し、標高710メートルの二股にある尾根取付点から急勾配の尾根を直登するルートが一般的となっています。

    神威山荘から710メートル二股までは、近年の大雨によりニシュオマナイ川が氾濫し、写真のような道が続きます。私の歩きで山荘から2時間半かかりました。
    登山道

    710メートル二股から神威岳山頂までは、900メートルの標高差をクマイササやハイマツをかき分けながら、一気に直登します。途中で木々の間からニシュオマナイ岳を望むことができました。
    ニシュオマナイ岳

    ドローンを背負いながらだったので、山頂までは3時間かかり、ようやく山頂に到着しました。
    神威岳山頂

    山頂に着いたので早速写真撮影。ペテガリ岳もバッチリ!

    その後ドローンによる撮影を山頂からしました。

    山頂標識とドローンのツーショット!
    山頂標識とドローンのツーショット!

    標高1600メートルから更に150メートルドローンを飛ばして、1750メートル付近からの撮影を行いました。

    ペテガリ岳

    ドローンで撮影した写真

    ドローンで撮影した写真2

    (日高南部署一般職員 齋藤)

    本別の奥座敷 7月29日(月曜日)撮影

    涼しい日々から一転、急激に暑くなった週明け。
    いよいよ夏らしくなってきたなと感じている中、本別の奥座敷へと巡視に行って参りました!

    幽仙峡 1

    幽仙峡 2

    この場所は、「幽仙峡」と呼ばれる本別町の景勝地です。
    むき出しの岩盤が見える、深さのある峡谷となっています。

    谷あいの静かな空気と水が流れる涼しげな景観は、いかにも夏にぴったりですね。

    残念ながら、現在は幽仙峡に通じる町道が崩落しており簡単には行けません。
    私も、かなり遠回りをしての巡視となりました。
    本当は、多くの方にお越しいただき、楽しんでいただけるといいのですが。


    巡視を終え、道をとって返すと、道ばたを彩る花も見えました。
    夏の花々のお出ましです。

    ハンゴンソウ
    ハンゴンソウ

    黄色い花をたくさんつけているのは、「ハンゴンソウ」というキクの仲間の花です。
    外来種で有名な「オオハンゴンソウ」と間違えそうですが、この花は日本の在来種で形も全然違う別種なので、駆除する必要はありませんよ。

    セイヨウオニアザミ
    セイヨウオニアザミ

    ピンク色の花と刺々しい姿のこの植物は、セイヨウオニアザミ、またの名をアメリカオニアザミと言います。
    花は美しいですが、こちらはまごうことなき外来種です。
    駆除したい気持ちは山々ですが、至る所から飛び出ているトゲが痛くてなかなか近づけません。


    生い茂る植物の種類も変わっており、いよいよ季節が移り変わります。

    花を見るもよし、自然を満喫するもよし。
    他にも色々な楽しみが待っていることでしょう。
    思い思いのスタイルで、夏を満喫したいですね。

    (十勝東部森林管理署 本別森林事務所森林官補 久保)

    えりも海岸林 7月3日(水曜日)撮影

    えりも国有林での森林調査の後、海岸林が一望できる展望台から風景を撮影しました。
    えりも海岸林は「えりも砂漠」と呼ばれるほど荒廃していましたが、先人たちの努力により緑化しました。

    えりも砂漠
    緑化する前のえりも海岸
    写真をクリックすると大きくなります

    晴れていれば太平洋の大海原やえりも松原が一望できます。

    えりも海岸林

    えりも海岸林

    えりも海岸林
    写真をクリックすると大きくなります(3枚

    また、「日本美しの森お薦め国有林」にこのえりも風景林が選ばれており、看板も新しくなりました。

    看板
    新しくなったえりも風景林の看板

    第二展望台では数台の駐車スペースが有り、展望台までは遊歩道が整備され、入り口から10分程度で展望台へ着きます。

    入り口
    展望台入り口

    展望台 
    展望台

    (日高南部森林管理署 西舎森林事務所一般職員 齋藤)

    ソガベツの滝 6月19日(水曜日)撮影

    浦河町の国有林に眠る秘境の滝“ソガベツの滝”です。


    ソガベツの滝
    写真をクリックすると大きくなります


    ドローンを用いた森林調査を行った際に撮影してみました!

    この滝は、10年以上前に浦河町のパンフレットにも載った滝で、落差は約30m、幅5mくらいで、2段になって激しく流れるているのがよくわかります。
     
    マイナスイオンたっぷりの滝です。

    (日高南部森林管理署 西舎森林事務所一般職員 齋藤)

    天空からの眺め 6月18日(火曜日)撮影

    先日まで寒さ暑さの変化が激しい日が続いていましたが、最近ようやく落ち着いてきました。
    森林のほうも、気温が落ち着いてきたからか草木が旺盛な成長を見せています。

    緑に囲まれ、静かな森林の中で見つけたのがこちらの植物。

    フタリシズカ

    名前を「フタリシズカ」と呼びます。人によっては漢字で「二人静」とも書きます。
    とても有名で、様々な場所で名前が使われています。

    「二人」という字が示すとおり、この植物は2本の花の束(花序と言います)を伸ばすのが特徴です。
    小さく姿を現す2つの花序は、上品な感じを受けますね。
    ちなみに、名前の由来には、戦国時代で有名な静御前が関係しているんだとか。

    そんなフタリシズカを足元に眺めながら、本日はドローンを飛行させました。

    林野庁では、森林調査の効率化や省力化を目的にドローンを導入しています。
    空中から森林を眺めたり撮影することにより、歩き回るより早く森林の状況を確認することが出来ることが期待されています。
    もちろん、様々な危険や法律上の制限もありますので、林野庁では独自のルールを定め、より厳しい基準の下安全に使用しています。

    この日も森林調査のために使用したのですが、その合間に見えた景色がこちら。

    <190618_ドローンから本別町の眺め.jpg>
    写真をクリックすると大きくなります

    ドローンから本別町に向かって撮影してみたものです。
    山が多いので町が見えづらいですが、左の隅の方に少し見えます。
    上空からの眺めは雄大で綺麗ですね。
    遠くには日高山脈の山容も見ることが出来ます。

    では、森林を眺めてみるとどうなるのか?というのがこちら。

    190618_ドローンから森林の様子.jpg
    写真をクリックすると大きくなります

    普段見ている森林とはまた違った見え方になりますね。
    実は、この写真の中からいろいろな情報を読み取ることが出来ます。
    わかりやすい部分では、同じ種類の木が集まっている場所と、様々な木が入り交じっている場所を見分ける事ができますね。

    このように、上空からの情報も頼りにしながら、森林の管理や調査を進めています。

    最後に、ちらっと見えたのがこちら。

    190618_ドローンから雌阿寒岳を眺望
    写真をクリックすると大きくなります

    遠くに見えるのは、日本百名山の一つ、雌阿寒岳と阿寒富士です。
    遠くから見ても、美しい山容をしていますね。


    地上から見た森林の風景とはまた違った天空からの眺め。
    いかがだったでしょうか?

    (十勝東部森林管理署本別森林事務所森林官補 久保)

     

    登山シーズンいよいよ 5月25日(土曜日)撮影 

    道東では日の出が早く、朝4時にはもう外が明るくなるので

    否応なしに目覚めてしまうのが最近の悩みです。

    が、その悩みを逆手にとって、早朝登山にチャレンジしました。

    藻琴山自然休養林(標高999.6m、網走南部森林管理署管内)です。

    藻琴山

    山頂は左のポコッとなっているところです。

    雲海

    雲海に覆われている屈斜路湖です(06時00分頃、山頂から)

    早速、早起きのご褒美をいただきました。

    チシマザクラ

    チシマザクラが見頃です。今年はやや早めでしょうか。

    シマリス

    シマリスも冬眠から起きたのですね。(探してみてください、写真をクリックすると大きくなります。)

    屈斜路湖

    7時頃には屈斜路湖の雲海がすっかり晴れていました。

    雪解けも進み、登山シーズンも間近です。

    熱中症と低体温症どちらも対策して楽しみましょう。

    (知床森林生態系保全センター 一般職員)

    冬の斜里岳東稜(平成31年2月24日(日曜日)撮影)

    最近は段々と厳しい寒さも緩んできて、気が早いですが春の訪れをほんのり感じる今日この頃のオホーツク管内です。

    週末に斜里岳(1547メートル、斜里町・清里町)へ行ってきました。
    斜里岳と一口に言っても、本峰を目指したわけではなく、山頂より東に伸びる尾根を根北峠(斜里町・標津町)から途中まで登り、帰りはスキーで滑走しました。

    スキーでてくてく登ります
    スキーでてくてく登ります

    根北峠からはなだらかな斜面が続き、スノーハイキングのようでした。途中から尾根に取り付くと急斜面になり、登りがきつくなります。

    1100m地点付近からの景色
    1100m地点付近からの景色

    1100m付近まで来ると尾根は一息つきます。
    斜里岳本峰まではまだまだ西へ登らなければなりませんが、斜面が凍っていて危険なので本日のゴールはここまでです。

    海別岳(右)とオホーツク海の流氷(左)
    海別岳(右)とオホーツク海の流氷(左)

    当日は天気が良く、海別岳(うなべつだけ、1419メートル)やオホーツク海の流氷、はるか国後島まで望むことができました。

    海別岳(左)と標津の山々
     海別岳(左)と標津の山々

    帰りは華麗に滑って帰路に着きました。

    (網走中部森林管理署業務グループ一般職員)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271