北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2019年10月)
忙しいんです 10月22日(火曜日)撮影
某山某所。人目もはばからず働くナキウサギたちに遭遇しました。
ナキウサギ
日頃は人が通りかかるだけで巣穴に隠れてしまい、警戒音は聞こえても姿はなかなか見られないナキウサギですが、この日は登山者が通ろうがわれ関せずといった様子で、越冬食糧をあちこちに運んでいます。
まずはジッと動かず空を眺め、野鳥に狙われていないかを確認
大急ぎで周囲の高山植物の葉や茎を囓り取り
「忙しいんだから構ってやれないよ。」といったところなのでしょうか。
確かに山はもう雪が目前。今日のような暖かい?日は幾日もないでしょう。
こんな機会はなかなかないので、こちらはどっかりと腰を据えて30分ぐらい目の保養。
それでも岩から岩、巣穴から巣穴へと動き回るナキウサギたちをファインダーに捕らえるのは難しい…。
口にくわえたら巣穴の貯蔵庫へ一目散(クリックすると写真が拡大されます)
デジカメの古さもあってか、ピンボケ写真を何枚か撮るのがやっと…。
「そこにずっといられると食糧を運べず邪魔なんだよね。」そう思われているような気がしてきて腰を上げました。
(上川中部森林管理署 署長 中澤)
北海道大分水点の碑を記念し除幕式 10月12日(土曜日)撮影
令和元年10月12日、北見市・上川町・上士幌町の市町境の交点にある「北海道大分水点の碑」を記念し除幕式を開催しました。
北海道大分水点の提唱者である野尻拓己氏をはじめ三市町及び関係者の総勢25名が2時間かけて登山し、無事、除幕式を終えることができました。
除幕式の様子
参加者全員で記念撮影
この水が3つの海にとどきます
【北海道大分水点】
北海道には、日本海に注ぐ石狩川、太平洋に注ぐ十勝川、オホーツク海に注ぐ常呂川の源流が、北見市(留辺蘂町)、上川町、上士幌町の市町境の交点にあります。
異なる海域に流れ出る流域を分ける分水嶺を「大分水嶺」といいますが、北海道には3つの大分水嶺が存在し、この3つの大分水嶺の交点は、三国山山頂から西に300メートルほどのところに位置しています。
ここに降った一粒の雨は、北海道の雄大で豊かな森林(やま)から川へと注ぎ、肥沃な大地へ、そして海に注ぎます。
ここに、「北海道大分水点の碑」を設置し、「水・森林・川・海」のシンボルとして記念します。
(保全課測定係長 倉井)
宝石のような10月2日 (9月19日(木曜日)撮影)
近頃、森の中を歩いているとたくさん見かけるものがあります。
それは、皆さんおなじみのどんぐりです。
どんぐりができる量は年によって異なります。
今年の本別町周辺は、どんぐりが沢山できる年なのか至る所にどんぐりが落ちています。
それこそ、歩きながらふっと足元に目をやればすぐに見つかるくらいです。
森の中を歩いているときにこの茶色く実を見つけると、まるで宝石を見つけたような気分になります。
一生懸命山を歩いているときに見つけると、ちょっと嬉しいですね。
思わず拾い集めてしまいます。
ところで、このどんぐりを着ける木は、ミズナラはじめナラ類の木です。
こんな葉っぱを広げた木を見かけたことはありませんか?
このナラ類の木を見つければ、すぐ下にはどんぐりが沢山落ちています。
もしどんぐりを探すときは、この木を探すところから始めましょう。
どんぐりはナラの木の種なので、土に落ちて水も温度も快適になると根と芽がでます。
種というイメージが湧きづらい方もいると思うので、こちらをご覧ください。
先端から根が出ているのがわかりますか?
どんぐりが根を出し、次に芽を出して、やがてナラの大木へと育っていくんです。
こうして見ると種だということがよくわかりますね。
宝石のようなどんぐりですが、ナラの木にとっても宝のような存在だったのでした。
(十勝東部森林管理署 本別森林事務所 森林官補 久保)
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