北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2019年6月)
ソガベツの滝 6月19日(水曜日)撮影
浦河町の国有林に眠る秘境の滝“ソガベツの滝”です。
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ドローンを用いた森林調査を行った際に撮影してみました!
この滝は、10年以上前に浦河町のパンフレットにも載った滝で、落差は約30m、幅5mくらいで、2段になって激しく流れるているのがよくわかります。
マイナスイオンたっぷりの滝です。
(日高南部森林管理署 西舎森林事務所一般職員 齋藤)
天空からの眺め 6月18日(火曜日)撮影
先日まで寒さ暑さの変化が激しい日が続いていましたが、最近ようやく落ち着いてきました。
森林のほうも、気温が落ち着いてきたからか草木が旺盛な成長を見せています。
緑に囲まれ、静かな森林の中で見つけたのがこちらの植物。
名前を「フタリシズカ」と呼びます。人によっては漢字で「二人静」とも書きます。
とても有名で、様々な場所で名前が使われています。
「二人」という字が示すとおり、この植物は2本の花の束(花序と言います)を伸ばすのが特徴です。
小さく姿を現す2つの花序は、上品な感じを受けますね。
ちなみに、名前の由来には、戦国時代で有名な静御前が関係しているんだとか。
そんなフタリシズカを足元に眺めながら、本日はドローンを飛行させました。
林野庁では、森林調査の効率化や省力化を目的にドローンを導入しています。
空中から森林を眺めたり撮影することにより、歩き回るより早く森林の状況を確認することが出来ることが期待されています。
もちろん、様々な危険や法律上の制限もありますので、林野庁では独自のルールを定め、より厳しい基準の下安全に使用しています。
この日も森林調査のために使用したのですが、その合間に見えた景色がこちら。
ドローンから本別町に向かって撮影してみたものです。
山が多いので町が見えづらいですが、左の隅の方に少し見えます。
上空からの眺めは雄大で綺麗ですね。
遠くには日高山脈の山容も見ることが出来ます。
では、森林を眺めてみるとどうなるのか?というのがこちら。
普段見ている森林とはまた違った見え方になりますね。
実は、この写真の中からいろいろな情報を読み取ることが出来ます。
わかりやすい部分では、同じ種類の木が集まっている場所と、様々な木が入り交じっている場所を見分ける事ができますね。
このように、上空からの情報も頼りにしながら、森林の管理や調査を進めています。
最後に、ちらっと見えたのがこちら。
遠くに見えるのは、日本百名山の一つ、雌阿寒岳と阿寒富士です。
遠くから見ても、美しい山容をしていますね。
地上から見た森林の風景とはまた違った天空からの眺め。
いかがだったでしょうか?
(十勝東部森林管理署本別森林事務所森林官補 久保)
いろいろな花びら 6月4日(火曜日)撮影
収穫調査の休憩中、不思議な形の花を見つけました。
クルマバツクバネソウ
一見、花びらが落ちてしまった後のように見えますが…
クルマバツクバネソウの花
花びらは残っています!4枚のがく片のすきまに垂れている細い糸のようなものが花びらです。(写真からは1~2枚くらい確認できます)
8本の糸のようなものは、おしべです。
もしどこかで見つけたら、よくよく観察してみてください。これが花びらだったのか!と驚きました。
ズダヤクシュもおなじように花びらのわかりにくい花です。
こちらも、細い糸状のものが花びらです。細い糸状のものに玉がついているのはおしべです。
花びらのようにみえるのはがく片、花の中から出ている葉のように見えるものは、未成熟な果実です。
なんて複雑な造りの花なんでしょう。楽しい。持って帰ってきてしまったので、今後の変遷も観察していこうと思います。
エゾカラマツ(クリックすると花が拡大します。)
こちらは、花びらのない花です。
白くカラマツの葉に似た部分はおしべです。
花びらは退化してありませんが、葉っぱの感じも、花の感じも柔らかでかわいらしい花だと思います。
普段気にも留めていなかった草花に名前があると知ること、姿形を知ることで、その草花に深い親しみを感じます。
(網走西部森林管理署西紋別支署総務グループ大山)
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