北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森の動物たち(2013年)
ベニマシコ(2013年7月下旬撮影)
今時期だと少し郊外にいくと見られますし、あわよくば、町外れの一般家庭の庭先でもお目にかかれます。
名前のベニマシコのとおり紅色が鮮やかです、これから秋になって気温が下がると本州の方へ移動しますので、
これからは本州方面の方、観察、撮影のチャンスです。
(撮影者:網走西部森林管理署 森林技術指導官 佐々木 英樹)
エゾクロテン(2013年6月24日撮影)
阿寒の国有林で、クロテンの亜種であるエゾクロテンを見つけました。
本種は、準絶滅危惧種(環境省RD)に指定されており、夜行性かつ警戒心が強いので、私たちもめったに出会うことが出来ません。
サイズ等から推測するに、この子は若齢の個体のようでした。
(撮影者:根釧西部森林管理署 飽別森林事務所 森林官 本田 知之)
エゾフクロウの雛(2013年6月20日撮影)
現場巡視を終えて帰る途中、とっても可愛らしいエゾフクロウの雛を見かけました。
(撮影者:渡島森林管理署職員)
キタキツネの子供(2013年6月17日撮影)
今年の春先に生まれたキタキツネの子供です。
林道の近くに巣を作っているようで、最近はここを通る度にお母さんや兄弟と一緒にいる姿を見かけます。
(撮影者:根釧西部森林管理署 飽別森林事務所 森林官 本田 知之)
春の水たまりには卵がいっぱい(2013年6月6日撮影)
士別市上士別町の国有林にある森林技術・支援センターの技術開発フィールドの観察中、雪解け水が流れ込んだ水たまりの中にカエル(透明)とサンショウウオ(白色)の卵を見つけました。
カエルとは時々出会ったり、「ゲロゲロゲロ♪」っていう鳴き声からこの森の中に沢山生息しているのはわかるのですが、エゾサンショウウオは普段は湿った枯れ葉の下などにじーっと潜んでいるので、なかなか出会う機会がありません。
でも、この季節には水たまりに生み付けられた沢山の卵があり、この森にもエゾサンショウウオがひっそりと暮らしているんだな~という証拠がつかめます。
水たまりの上には、エゾノリュウキンカが咲き、卵を見守っているようでした。
オタマジャクシの群れが見られるのももうすぐです。
(撮影者:森林技術・支援センター 森林技術普及専門官(技術普及課駐在) 中鍵 貴之)
洞爺湖中島の大島へ行ってきました!!(2013年5月25日撮影)
洞爺湖には4つの島が中央部にあり、総称として中島と呼ばれており、
一番大きな島が大島と呼ばれています。
大島へ上陸してエゾシカの侵入を防ぐための柵を越えると、早速エゾシカが出迎えてくれました。
首輪の様な物が付いていますが調査用のGPSを取り付けた個体で、
右耳には個体識別用のタグが付いているのも確認できます。
アオダイショウに出会えました。
今はミズナラの大きな木がありドングリもたっぷりありますので、
アオダイショウの餌であるネズミたちも多数暮らしていけます。
しかし、そのドングリは芽吹いてもすぐにエゾシカに食べられてしまい、
今ある大きなミズナラの寿命が来たらその後を引き継ぐ木がありません、
そうなるとネズミは暮らしてゆけなくなり、アオダイショウ達もまた暮らしてゆけなくなってしまいます。
そんなわけで林内では若木や低木の類いをあまり見かけません。
フィールドを歩くのは楽しいものですが、
色々と考えさせられる一日でした。
(撮影者:保全課 利用調整係長 山田 晴康)
北見でも桜が咲きました(2013年5月21日撮影)
駒ヶ岳とウグイス(2013年5月14日撮影)
冬期間の野鳥観察(2012年12月22日~2013年5月1日撮影)
駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センターの周囲には、街路樹や小学校の林、自衛隊や競馬場など開けた土地、住宅街の庭木等もあることから、スズメなど身近な野鳥は目にしていました。
間近で野鳥を観察するため、平成24年3月10日、つり下げ式の餌台とバードフードを購入し、官舎4階のベランダにある物干しなどに掛けましたが、すぐに春を迎えて餌が捕れるようになったこともあり、しばらくは警戒して寄り付きませんでした。
ところが、冬を迎えスズメたちが頻繁に餌を散らかすようになってきました。
ヤマガラは、「ご飯の時間だよ!」と遠慮なく大きなツツキ音をたてたため官舎で物議を醸し出しました。シジュウカラは、体が少し小さいので遠慮がちに、餌台の縁でつつきながら食べていました。
餌台の中(ヤマガラ)、餌台の縁(シジュウカラ)
ヤマガラは、一粒くわえては頻繁に運んでいました。
シジュウカラ(ネクタイをしているように見えませんか?)
12月25日のシジュウカラ
1月17日、ひまわりの種をくわえるシメ。シメはその場で食べていました。
1月17日、ゴジュウカラは3粒ずつくわえて運んでいきます。頻繁に貯蔵場所に運んでいました。
1月20日、厳冬期、民家の屋根で朝陽にあたるツグミ。
2月13日、このヒヨドリを最後に、塗装工事のシートで官舎が覆われたため3月下旬までおあずけ状態。
3月14日、当森林ふれあい推進センター2階の窓から見えるサクラの芽をついばんでいる鳥はウソ。
喉が美しいバラ色ではないので♀のようです。
3月25日、再び餌台を吊すとスズメ、シジュウカラは、すぐに戻ってきたがヤマガラは去ったようです。
5月1日カワラヒワの番が現れました。
朝、夕と休日の楽しみに、また餌を購入しなければと企む今日この頃です。
(撮影者:駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センター 自然再生指導官 中家 響)
えりもの春(2013年4月26日撮影)
えりもにも春がやってきました。沢山の動植物がお出迎えをしてくれます。
第一遊歩道の木道でキタキツネと遭遇。
やはり木道は歩きやすいのか、雪の時期はウサギやエゾシカなど多くの動物の足跡がありました。
(撮影者:日高南部森林管理署えりも治山事業所治山技術官佐藤可菜)
オホーツクの森にも遅い春が…(2013年4月24日撮影)
オホーツクの森にも遅い春がやってきました。
林道にはまだ雪が残っている所がありますが、動植物の営みは着実に春を告げています。
冬眠から目が覚め元気に泳いでいました。
カエルが水面に顔をだしています。
カエルの卵です。
カエルの卵をすくい上げてみました。
(撮影者:常呂川森林ふれあい推進センター 自然再生指導官 近藤 光榮)
知床周辺のエゾシカ(2013年3月5日~6日撮影)
3月5日から6日にかけて、知床周辺でのエゾシカ被害、捕獲の現状と今後の捕獲計画のため、現地を見て参りました。
海岸の斜面に集結しているメスジカの群れ。
ここは海岸で風が強いため雪が浅く、日当たりの良い斜面であるため、ところどころ地表が見えており、このわずかな草を食べるため集まっています。
腹を空かせているため餌への執着が強く、人間が少々近寄っても警戒はしますが逃げません。
斜面の草を食べている分には良いのですが、森林では極めて深刻な事態になりつつあります。
こちらは、キハダの樹皮を食べるオスのエゾシカ。
キハダは「黄肌」であり、樹皮を剥ぐと真っ黄色なので、遠目にも非常に目立ちます、
黄色い部分が漢方で胃薬にもなるものの強烈に苦く、人間にとっては薬になっても食用には厳しいのですが、腹を減らしたシカにとっては貴重な食料のようです。
しかし木にとっては深刻な事態で、樹皮剥ぎがぐるりと一周してしまうと、木は死んでしまいます。
そんな光景が至る所で見られます。 非常に深刻な状況です。
ここまでして食べている木の皮ですが、栄養価は低く、増えすぎたエゾシカが木の皮を食べるという状況は、末期的とも言えます。
冬も終盤になると、力尽きる物も出てきます。
こちらは、自然死したエゾシカの若いメスの頭部にとまり、ついばむ ミヤマカケスです。
倒れた直後はオオワシやオジロワシ、各種カラスの貴重な食料となっていたことでしょう。
ミヤマカケスは色合いこそ綺麗ですが、分類的にはカラスの仲間です。
体は小さいので、ワシや本家のカラスにはかないません。
ですからこのシカの美味しい部分にはありつけなかったのでしょう、僅かに骨に付着した肉をこそげるように啄んでいました。
この死骸に殆ど肉は残っておらず、毛皮もなめすだけで敷物に使えそうなぐらいに、徹底した食べぶりでした。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
冬の阿寒の動物たち(2013年2月25日撮影)
オオワシ(成鳥)
シカ狩猟の残滓によってきているのか、阿寒町でもオオワシを見ることが出来ます。
エゾシカ
冬の期間中、十分な餌を得ることが出来ず、やせ細っています。
よっぽど弱っているのか、車を横付けしても逃げませんでした。
(撮影者:根釧西部森林管理署 飽別森林事務所 森林官 本田 知之)
利根別自然休養林でのクマゲラ(2013年1月27日撮影)
先週の日曜日、岩見沢市内にある国有林の利根別自然休養林(場所はこちら)にバードウォッチングに行ってきました。
この日は晴天で、歩くスキーを楽しんでいる人も沢山いました。
しかし、私はスキーがまったくできないので、「てくてく」歩いて散策しました。
雪は固く締まっていたので、「かんじき」を履かなくてもスイスイ歩けました。
ここはシジュウカラやハシブトガラ、シマエナガなどの小鳥やキツツキ類が多く見られます。
この日も歩き始めてすぐに、「クマゲラ」というキツツキの一種が目の前の木に飛んできてくれました。
大きく頭を振りかぶって
枝を掘る。
たまに「ペリッ」とむしり取る
クマゲラは木の枝をくちばしで掘って、その中にいた虫を食べていました。
約1時間も掘り続けていたことから、虫がたくさんいる枝だったのかもしれません。
利根別自然休養林は、国の天然記念物であるクマゲラが生息している、自然豊かな森です。
市街地に隣接し、アクセスしやすい場所にありますので、ぜひ一度お越し下さい。
(撮影者:空知森林管理署 幾春別森林事務所 森林官 井貝 紀幸)
冬の野幌森林公園(2013年1月13日撮影)
年が明けて1月13日、野幌森林公園に行ってきました。
当日は、ここ最近では珍しい、綺麗な青空でした。
現地は入林者も多く、歩道はしっかり踏み固められていたので、足下は特に心配いらない状況でした。
エゾユキウサギの足跡です。
ウサギは人間で言うと、跳び箱を跳ぶように前進します。
ですから着地時には前足より後ろ足が前につきますので、写真では左から右へ進んだことになります。
こちらはクモガタガガンボの一種。
胸部に白い点が見えますが、これは退化した翅のあとです。
キンキンにシバレタ様な日には、あまりみません。
0度前後の冬でも、暖かな日によく見かけます。
1センチ程度の大きさですが、白い雪原をえっちらおっちら歩いているので、比較的目にしやすいです。
シマエナガ
国内では北海道にのみ生息し、日本三大めんこい鳥の一つとよくカウントされ、本州以南の鳥好きにとってはあこがれの鳥です。
白い頭につぶらな目が印象的で、「雪だるま」の愛称もあります。
通年森林で暮らす留鳥なのですが、梢の方で生活するため、木の葉がある間はあまりお目にかかれません。
そんなわけで、冬に見やすく愛称との関係もアリ、冬の鳥のイメージが強いです。
頭上で「じゅるーんじゅるーん」と独特の鳴き声が聞かれたら、観察のチャンスです。
こちらはハシブトガラ。
こちらも国内では北海道にのみ生息しますが、見かけの区別が付きにくいコガラという鳥が本州にも居ますので、あまり有り難がれません。
こちらはコゲラ。 スズメ程度の大きさの小型のキツツキです。
保護色で、木の幹などに止まっていると目立ちません。
その保護色に自信があるのか、あまり人を警戒しないように感じます。
体が小さいながらも立派にキツツキで、コツコツと木を叩く音は良く耳にします。
地味で目立たない色合いと、「ぎー」と言う可愛げの無い鳴き声で人気はイマイチです。
こちらはネズミの足跡です。
基本的にネズミは、冬期間は雪の下にトンネルを掘って移動するのですが、何かの拍子に地表に出てくることがあり、これはその痕跡です。
ネズミもフカフカの雪の上では飛び跳ねる様に移動するため、尾が地面をこすり、その跡が残ります。
冬の森林は静寂の世界で、一見生き物とは無縁にすら見えますが、注意深く見回すと、たくさんの動物たちが息づき、植物たちが春を待ちかねているのを感じ取ることができます。
野幌森林公園はアップダウンも少なく、迷う危険性も小さいお手軽で安全な森林ですので、是非訪れてみてください。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
お問合せ先
総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6275