北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2012年5月)
最東端の地でも桜が咲きました 2(2012年5月29日撮影)
もう6月だというのに、山にはまだ雪渓が残っています。
そのためか林内の開花は更に遅く、2~3日前に巡視した時には満開でした。
例年に比べて気温が低く、まだ一週間程度は咲いていそうです。
最東端の地にもようやく春が訪れました。
(撮影者:根釧東部森林管理署 流域管理調整官 今野 智之)
最東端の地でも桜が咲きました 1(2012年5月22日撮影)
先日、根室の桜が開花したという報道がありましたが、標津町でも桜が開花しました。
森林事務所の敷地にある桜も先週きれいに咲きました。
(撮影者:川北森林事務所 森林官 海富 教嘉)
アポイ岳(2012年5月27日撮影)
アポイ岳は、土壌・気象・地理的環境が特殊であり、低標高ながら高山植生が成立しています。
また、アポイ岳にしかない花を含む多くの固有植物が生育しており、アポイ岳の高山植物群落は国の特別天然記念物にも指定されています。
ヒメイチゲ (クリックすると大きくなります)
普通種ですが、5合目までの低標高でもたくさんみられました。
アポイタチツボスミレ (クリックすると大きくなります)
超塩基性岩地の崩壊地にみられます。
アポイアズマギク (クリックすると大きくなります)
ミヤマアズマギクの変種で、葉が小ぶりです。
エゾキスミレ (クリックすると大きくなります)
北海道のどこでもありそうな名前ですが、アポイ岳と道北の一部でしかみられません。
サマニユキワリ (クリックすると大きくなります)
アポイ岳周辺の日高地方南部でみられます。
ヒダカイワザクラ (クリックすると大きくなります)
これも日高地方限定です。サマニユキワリより花が大きく、葉の形も違います。
山頂付近から浦河方面を望む。(クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
滝上町芝ざくら公園と自然休養林(2012年5月28日撮影)
(撮影者:網走西部森林管理署西紋別支署 業務課長 林 裕之)
弟子屈町名木ツアー(春)(2012年5月23日撮影)
弟子屈町と根釧西部森林管理署共催による春の名木ツアーが行われました。
弟子屈町内の名木を巡るツアーで、例年春と秋の年2回行われています。
国有林のミズナラやエゾマツなどの巨木も巡りましたが、やはり春の主役は「サクラ」 、今回は満開のサクラを紹介します。
(撮影者:根釧西部森林管理署 流域管理調整官 永宮 英成)
西岡公園散策(2012年5月20日撮影)
好天に恵まれた5月20日、札幌市内の西岡公園から自然歩道、西岡~真栄・有明ルートを途中まで散策してきました。
当日は見事に晴れ渡り気温も上昇、恐らくは初鳴きであろうエゾハルゼミの鳴き声を聞きながらの行程でした。
現地は、オオバナノエンレイソウが満開でした。
学名は“Trillium kamtschaticum”
訳すると、「カムチャッカの三のユリ」となります。
3枚の花弁(花びら)、3枚のがく片、写真には写っていませんが葉も3枚ですし、雌しべの先端は3つに別れ、雄しべは6本で3の倍数と、3にこだわった植物です。
北海道大学の校章デザインにも用いられている花ですが、国内では北海道のみならず、本州北部にも分布しており、特に北海道限定の花というわけではありません。
コウライテンナンショウ(マムシグサ)も咲き出しました。
何とも意味深なネーミングですが、マムシは縦方向に鎌首をもたげることは無いので、茎の模様がマムシに似ているのが名の由来であるという説の方が有力かと思います。
英名は“Cobra lily”、訳すと「コブラユリ」
個人的にはこちらの方がしっくりくる名前です。
緑色なのでそうは見えない方もおられるやも知れませんが、これでも花です。
サトイモ科に属しますので、ミズバショウやザゼンソウの仲間であります。
暖かくなって来たので、変温動物たちも活発になってきました。
この日は当たり日で色々と出会えました。
写真はアオダイショウです。
金色の眼に微笑むような口元が、何ともチャーミング。
侘寂を感じさせる様な味わい深い体色が、日本固有種であることを納得させてくれる気がします。
アオダイショウは性格がおとなしめの個体が多いのですが、この体勢の時は手を出してはいけません。
首をぎゅーっと曲げて力を溜め、寄らば噛む!と言う体勢です。
追い詰められるとこの体勢をとり、尾を小刻みに震わせて地面をたたき音を鳴らして威嚇します。
威嚇するぐらいならとっとと逃げれば…と思うところです。
しかし、写真ではわかりにくいですが、恐らくはエゾヤチネズミあたりの巣で押し込み強盗をやらかしてきたのでしょう、おなかが膨らんでいます。
この状態でいじくり回すと、逃走を容易にする軽量化とスリム化のため、胃の内容物を吐き出すことが多いので、そっとしておきました。
こちらはカラスヘビと呼ばれる、シマヘビの黒化型個体です。
シマヘビは全般に動きが俊敏で気性が荒く、写真を撮るのに非常に苦労する相手です。
自然の状態で撮影したかったのですが、やむなく保定状態での撮影になってしまいました。
虜囚の身になっても未だ意気軒昂、首根っこを押さえられても戦意旺盛です。
黒化のパターンには色々あり、この個体は元来のシマヘビの持ち味を残しています。
個体によっては、自転車のタイヤチューブと見紛うような真っ黒な個体もおります。
同じシマヘビなのに変化に富むので、見比べるのも楽しいものです。
ヘビは恐ろしげな外見はしていますが、自分から人によってきたり噛みつくようなことはありません。
迂闊に手を出さない限り噛みつくようなことはほとんどありませんので、見かけてもそっとしておいてあげれば安全です。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
釧路方面でも一足遅く桜が(2012年5月17日撮影)
釧路市内ではようやく桜の開花宣言(5月17日)が出されましたが、釧路市から北に約30kmに位置する雷別地区国有林では既に桜が満開でした。
トドマツの大規模風倒跡地に一本だけ立っている、エゾヤマザクラの木です。
それほど大きな木ではありませんが、今を盛りと咲き誇っています。
(撮影者:釧路湿原森林環境保全ふれあいセンター 所長 宮本 元宗)
簾舞「学びの森林(もり)」(2012年5月17日撮影)
研修候補地の下見と歩道等修繕必要箇所の調査のため、札幌市南区簾舞国有林の「学びの森林」に行きました。
ニリンソウ、シラネアオイ、エンレイソウなどが綺麗に咲いていました。
ニリンソウ
シラネアオイ
エンレイソウ
イタヤ幼稚樹を見かけました。成長過程が分かるよう撮影してみました。
エゾリスが食べたヨーロッパトウヒの実がありました。
エビフライみたいですね!
水辺では、ミズバショウ、エゾサンショウウオの卵を見かけました。
ミズバショウ
エゾサンショウウオの卵
(撮影者:企画課 総務企画係長 土屋 修久)
砥石山(2012年5月13日撮影)
札幌で山と言えば藻岩山が有名ですが、札幌周辺には気軽に登れる低山が数多くあります。
その中から、5月13日に標高826mの砥石山へ登ってきました。
中ノ沢コースと呼ばれる登山道に挑みました。
この時期の砥石山は、春の花真っ盛りです。
登山口近辺でのエゾエンゴサクやエンレイソウ、エゾノリュウキンカは終わりが近いようですが、いましばらく楽しめる様子でした。
この日の主役はシラネアオイやサンカヨウで、丁度盛りでした。
写真はサンカヨウです。
こちらはシラネアオイです。
非常に大きな花をつける日本固有種の植物です。
砥石山で驚いたのは、一面ヒメイチゲだらけと言うことでしょう。
山ではしばしば見かけるそれほど珍しくは無い植物ですが、砥石山でのヒメイチゲ密度は尋常では無く、登山道淵は多くのヒメイチゲが咲き乱れていました。
ヒメイチゲの写真です。
とは言え花自体が極小なので、数が多くても目立つ花ではありません。
標高が上がるにつれて、登山口近辺では盛りだったシラネアオイはまだまだ蕾でした。
標高差がそこそこあるので、山の上と下で違う花が楽しめ、一粒で二度おいしい山です。
恐らくは5月20日程度までシラネアオイは楽しめると思われます。
さて、砥石山にはその名を冠したトイシノエンレイソウと言う、エンレイソウが自生しています。
砥石山で発見されたというのがその名の縁であり、砥石山にしか無いと言うわけではありません。
とは言え、砥石山に来たら見たいのが人情という物です。
必死に探すのですが、普通のエンレイソウはたくさんあるのもののなかなか見つかりません。
悲しいかな、盗掘などでだいぶ数が減ってしまっているようです。
やっとの思いで見つけたトイシノエンレイソウです。
花の時期は短く、休日しか山へ入れないのでこちらも必死です。
この日は、ニホンカナヘビにも出会いました。
気温が上がると爬虫類の活動も活発になってきて、森林や山に入るのも楽しみが増えます。
これからどんどん昆虫や、爬虫類たちとも出会える機会が増えることでしょう。
下山終盤、エゾハルゼミの羽化も観察できました。
鳴くための共鳴板が見えますので、この個体はオスですね。
彼らが出てくるようになると、そろそろ初夏と言うことでしょう。
この日は、とても紹介しきれないくらい多様な花々に出会え、非常に満喫できた登山でした。
砥石山では今しばらく春の花は楽しめるようですから、足下や服装などしっかりとした準備を整えて行かれるとよろしいかと思います。
ちなみに熊の報告がある山ですので、熊鈴などの装備も忘れずに用意していってください。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
知床横断道路開通(2012年5月7日撮影)
5月2日、知床横断道路が開通しました。5月7日に今年度初の視察を行いました。
知床横断道路は、路面の凍結や雪崩の恐れから10時~15時30分までの間開通となっていました。
写真は朝のゲート開放前の状況です。
道路状況です。
きれいに除雪されていますが、山肌には雪がまだまだあります。
羅臼岳を撮影しました。
ご覧のとおり当日は快晴で、雄大な羅臼岳を眺望しました。
(撮影者:根釧東部森林管理署 自然遺産保全調整官 梶岡 雅人)
洞爺湖遠景(2012年5月13日撮影)
定山渓夕日岳の花(2012年5月13日撮影)
5月13日に、札幌近郊にある定山渓の夕日岳に登ってきました。
札幌市内に比べ、季節がちょっとだけ遅いようで、山頂付近の日陰には、まだ雪が残っていました。
カタクリ、エゾエンゴサク、ニリンソウなどが咲いていました。
カタクリ
ニリンソウ
(撮影者:国有林野管理課 森林利用係長 西秋 博)
胆振東部森林管理署庁舎構内のサクラ(2012年5月11日撮影)
胆振東部森林管理署構内のサクラも、ようやく咲き始めました!
(撮影者:胆振東部森林管理署 流域管理調整官 塩谷 昌土)
円山の春紅葉(2012年5月9日撮影)
オプタテシケ山(2012年5月6日撮影)
オプタテシケ山(2,012m)は、十勝岳連峰の北端(トムラウシ山と十勝岳のほぼ中間地点)にあります。
新得側から日帰りで登頂しました。
無積雪期はアプローチが長く、日帰りで行くのは困難な山です。
アイヌ語で「槍がそり立っている山」といわれるそうで、山容が急峻で美しいです。
登っている途中からは北側にはトムラウシ山、
南側には下ホロカメトック山などが見えます。
急峻かつ山裾が広いため、広大で高度感のある登山が楽しめます。(クリックすると大きくなります)
頂上からみた十勝岳連峰の稜線です。 (クリックすると大きくなります)
順にベベツ岳、石垣山、美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、そして下ホロカメトック山。
まさに十勝岳連峰の一端にいる感じがありました。
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
ナニワズの花(2012年5月9日撮影)
フッキソウの中に、ナニワズの花が咲いていました。
場所は、オホーツクの森(北見市と網走市のほぼ中間の位置)です。
(撮影者:常呂川森林環境保全ふれあいセンター 所長 菊地 浩司)
雪解け後の雄阿寒岳(2012年5月7日撮影)
雪解け前の4月10日に投稿した写真と、同じ場所で撮影しました。
5月7日、双岳台パーキングより雄阿寒岳を撮影。
阿寒湖畔森林事務所と飽別森林事務所の境界国有林より撮影。
左側山は阿寒富士、中央は雌阿寒岳。
国有林の中にある白湯山より撮影。
右側山は雄阿寒岳。中央に見えるのは温泉街と阿寒湖の湖。
飽別白水林道の一部に、1.5キロも続く直線林道。
暖かい陽気に、キタキツネも林道上でひなたぼっこかな?
(撮影者:根釧西部森林管理署 阿寒湖畔森林官 秋元 郁弥)
日高北部森林管理署庁舎構内のサクラ(2012年5月9日撮影)
日高北部森林管理署庁舎構内も、サクラが満開になりました!
署庁舎前からの遠望写真です。
合同森林事務所裏のサクラです。
(撮影者:日高北部森林管理署 流域管理調整官 東本 祐司)
二十間道路桜並木(2012年5月7日撮影)
日高南部森林管理署管内、新ひだか町の二十間道路桜並木が、本日満開となりましたので情報いたします。
直線7kmの道に約3千本の桜が咲き誇る名勝で、「日本の道百選」「サクラの名所100選」「北海道遺産」等に選定されています。
5月6日(日曜日)から13日(日曜日)まで、しずない桜まつりを開催しております。
なお、国有林山中の開花状況等については、追って情報します。
(撮影者:日高南部森林管理署 流域管理調整官 藤嶋 辰昇)
知床の桜情報(2012年5月7日撮影)
奥尻の桜も満開(2012年5月1日撮影)
奥尻島の桜も、この数日の暖かさで一気に満開となりました。
もう一枚は、橋の上から撮影した桜の木が何本か入った風景写真です。
(撮影者:檜山森林管理署 奥尻森林事務所 上席森林官 牧野 進)
北海道森林管理局庁舎内のサクラ(2012年5月2日撮影)
石狩森林管理署庁舎構内のサクラ情報 その3(2012年5月2日撮影)
今朝来たら、桜が満開でした。(クリックすると大きくなります)
昨年より、花のつきが多い気がします。
札幌では昨日、桜の開花宣言がありましたが、署は一足先に満開になりました。
(撮影者:石狩森林管理署 業務第二課 森林育成係長 菊地 誠)
チシマザクラ、待望の開花!(2012年5月1日撮影)
函館市にはまだ桜(ソメイヨシノ)の開花宣言は出されていませんが、旧函館営林支局前庭(現函館協会病院)では一足早く、チシマザクラが開花しました。
先週末(27日)はまだ蕾状態でしたが、この3連休の気温上昇で、一気に花開いたようです。
また、すぐ横の紅梅も鮮やかな色の花を咲かせていました。
(撮影者:駒ヶ岳・大沼森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 中家 響)
石狩森林管理署庁舎構内のサクラ情報 その2(2012年5月1日撮影)
GW明けかと見られていた庁舎前の桜ですが、4月30日に開花しました。
本日(5月1日)、ほぼ満開になりました。
(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 渡辺 洋之)
お問合せ先
総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6275