近年、森林の二酸化炭素吸収・固定機能が、地球温暖化防止の働きを持つと注目されています。企業においても社会貢献活動の一環として森林の保全・整備に取り組もうとする動きが見られます。
北海道森林管理局では、このような要請に応えるため、森林づくりをする上で大切な作業のひとつである間伐を、企業のCSR活動を通じて体験林業として取り組むことで、適切な森林の管理経営には間伐作業が欠かせないものであることや間伐材利用の重要性などについて理解を深めていただくことを目的に参加企業を募集し、これまでに3社と実施しました。
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汗をかきかき間伐体験
1回目8月28日(日曜日) リコーグループのみなさんと
北海道内のリコーグループの社員及びその家族約30名の参加で実施しました。リコーグループには支笏湖周辺の台風被害跡地(国有林)において森林管理署と協定を結び、植樹や保育作業を行っていただいており、本事業への参加は昨年に引き続き2回目となりました。
参加者の皆さんに一生懸命作業をしていただき、間伐作業を終える頃には暗かった林内が明るくすっきりとしました。作業を終えたみなさんからは「植えるだけでは駄目だということが理解できた」という感想や「昨年に引き続き今年も家族で参加し、皆で楽しませてもらいました」等うれしい声がありました。
2回目 10月1日(土曜日) 東亜建設工業株式会社北海道支店のみなさんと
東亜建設工業株式会社北海道支店の社員とその家族約30名の参加で実施しました。作業が始まると初めて木を伐り倒すお父さんを応援する子どもたちの声が、林内に響き渡り、「ドシーン」と木が倒れると「オオー」という歓声があがりました。
始めはぎこちなかったノコギリの扱いにも後半は手馴れた様子になり、次はどの木を倒そうかと手ごたえのある木を探す姿も見られました。作業を終えたみなさんからは「思いのほか重労働だった」、「日ごろできない貴重な体験をした」との感想も寄せられました。
3回目 10月5日(水曜日) 岩倉建設株式会社のみなさんと
岩倉建設株式会社の社員約30名の参加で実施しました。普段、建設作業を行っているみなさんは、作業服をまとったつわものぞろいで細い木、太い木、もくもくと向き合って間伐作業に打ち込んでいました。
「乾燥した木材をノコギリで切ることはあるけれど、水分を含んでいる生木は切りにくいもんだなあ」と話をしてくれた方や「普段は机に向かいっぱなしなんですが、山で体を動かすのは気持ちがいいです」という方も。1時間程よく体を動かして、いい汗をかいていただいて終了となりました。
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