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北海道森林管理局

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    猪島局長新任あいさつ

    羅臼岳

    この度、4月1日付けで北海道森林管理局長に就任しました猪島です。
    北海道勤務は初めてですので、現場をよく見て、地域の皆様方のご意見もよく聞きながら業務に取り組んでまいりたいと考えております。

    北海道には3百万ヘクタールを超える国有林があり、道全体の森林面積の約6割を占めるなど広大で、国有林に対する期待も大変大きいものがあると思います。
    このため、道民はもとより国民の皆様のご理解とご協力をいただきながら、公益重視の管理経営を推進し、道内の林業・木材産業の発展に貢献してまいりたいと考えています。

    道内国有林のうち、先人達が植え育ててきたトドマツやカラマツなどの人工林が65万ヘクタールにも及び、この約4割以上が50年生を超えるなど本格的な利用期を迎えています。

    北海道森林管理局長  猪島 康浩
                 北海道森林管理局長  猪島 康浩
    この豊富な森林資源を「伐って、使って、植える」といった形で循環利用に取り組み、林業の成長産業化をはじめSDGsや2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していくことが重要です。

    循環利用を進めるに当たっては、人工林大径材の出材の増加が見込まれる中で、木材の持続的・計画的な供給はもとより、道産材の需要拡大や加工・流通の合理化に向けて新たな取組に挑戦していく事業体などへの安定供給に努めてまいります。

    特に、これまで木造化が進まなかった都市部の中高層建築物の木造化・木質化の取組が加速化してきている中で、この機を逃すことなく道産材の利用拡大につなげていくことが重要と考えています。

    また、伐採後の「植える」を進める上で、植栽や下刈りなどのコスト縮減が大きな課題です。
    このため、伐採と造林の一貫作業システムの推進、コンテナ苗の利用拡大や成長がより優れているクリーンラーチ等の活用などにより、低コスト化・省力化に取り組んでまいります。

    とりわけ森林整備の中で労働負荷が高い下刈り作業について、大型機械を活用した作業体系の確立に向けた取組を進めていきたいと思います。
    少子・高齢化の急速な進展に伴い働き手が減少する中で、林業の分野でも省力化や機械化などは避けて通れない課題であり、国有林の持つ強み(組織・技術力・資源)を最大限に活かして新たな技術に試行的・先導的に取り組み、その成果を「見える化」し民有林の関係者の皆様に普及していくことが国有林の重要な使命の一つと考えています。

    一方、国有林の約8割近くが天然林で構成され、原生的な森林が広がっており、その中にはシマフクロウやレブンアツモリソウなど希少な野生動植物が生息・生育するなど、学術的にも価値の高い森林が数多くあります。
    これらの貴重な森林を適正に保全・管理するとともに、希少種の保護、遺伝資源の保存等にもしっかりと取り組んでまいります。

    さらに、近年、局地的な集中豪雨等が増加傾向にあり大きな自然災害が頻発する中で、今後、山地災害の発生リスクが一層高まることが懸念されています。
    このため、防災・減災、国土強靭化対策等により計画的な治山対策を推進するとともに、国土交通省の流域治水対策とも連携した取り組みを進めてまいる考えです。

    また、大規模な災害が発生した場合、被害状況の把握や応急対策などの初動体制が重要であることから、民有林も含めた被害状況調査や地元自治体等への技術的なサポートなど、被災地の早期復旧に向け、緊張感を持って取り組んでまいります。
    私ども北海道森林管理局では、地元の皆様方のご要望も踏まえながら、地域の安全・安心な暮らしや地域振興に貢献する取組を展開していく考えでありますので、どうかよろしくお願いします。

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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