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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    「未来の山村づくりプロジェクト」~鶴居村・ニセコ町の取組~

      

    【網走西部森林管理署・東大雪支署】 


    こんにちは。今回、林野庁若手職員5名が行う「未来の山村づくりプロジェクト」の取組について紹介します。

    山村で人口減少と少子高齢化が進行している中では、都市と山村の交流や山村地域への移住・定住につながるような森林資源を活かした地域活性化の取組が必要です。

    そこで、私たちは民有林で行われている森林資源を活用した地域を盛り上げる取組を紹介し、『未来の山村はどのようなものにしていこうか』という議論を活性化したいと考えてプロジェクトを立ち上げました。

    プロジェクトの中で、鶴居村の「林道ツアー」とニセコ町の自伐型林業の取組について、担当者や当事者にヒアリングを行い、事例集を作成しました。その内容について、ご紹介します。


    事例1 鶴居村の「林道ツアー」

    白滝森林事務所の吾妻です。「未来の山村」ってどんなだろうかと思い、森林を活用した先進事例を探していたところネット記事で鶴居村を知りました。
    この取組は、「未来の山村づくり」のヒントになると思い、鶴居村の担当者にヒアリングをさせていただきました。

    鶴居村は北海道の東側に位置する釧路湿原に囲まれた人口約2500人の村で、美しい農村風景やチーズなどの地域資源を活かした交流人口の増加に取り組んでいます。

    鶴居村では、きれいな森の景色があるだけでなく、先進的な林業の取組もなされていますが、村民や訪れる人が森林について身近に感じていないという課題がありました。

    そこで、役場職員と森林組合が協力して「林道ツアー」を実施し、住民の方々に森林を歩くこと、林業の現場を見ることを通じて、森林・林業をもっと身近に感じてもらおうという取組が行われています。

    ツアーの参加者からは、
    「鶴居村に住んでいたが、初めて地元の森林・林業の現場を見た。楽しかった。」
    「最近の観光客は、一般的観光地から地域らしさを求める傾向にあり、もっと多くの林道を紹介して欲しい。」
    「木について分かりやすく説明を聞くことができ、森にとても興味を持つことができた。今後は、自分でも林道に行きたい。」
    「ただ山の中を歩くだけでなく、林業について専門家の方から話を聞くことができてとても良かった。」
    といった声が聞かれたそうです。

    国有林でも小学生や中学生向けに色々な森林環境教育を行っていますが、大人も含めた住民の方々に林道を歩いてもらおうという取組はあまり実施していないので、とても参考になりました

    つるい村民の森フットパスツアー(2019年8月3日)
    つるい村民の森フットパスツアー(2019年8月3日)

    林業現場体験ツアー(2019年8月31日)
    林業現場体験ツアー(2019年8月31日)

    事例2 ニセコ町の「自伐型林業」

    糠平森林事務所の本間です。私は「自伐型林業」という新しい林業の形が山村を活性化していることに興味があり、この取組についてニセコ町の「合同会社Hikobayu」の澤田さんにヒアリングをさせていただきました。

    澤田さんは、ニセコ町へ移住し地域おこし協力隊として活躍した後、森林管理と森林資源活用の分野で貢献したいとの思いから、「合同会社Hikobayu」を立ち上げ、作業委託された山林の作業道作設や劣勢木の利用間伐等を行っている傍ら、自伐型林業推進協会の事務局も兼任し、自伐型林業の普及啓発にも取り組んでおられます。

    また、地域材の活用として、薪の販売やトドマツ枝葉から自社蒸留器により蒸留した精油の加工販売も行っておられます。

    田さんは、ニセコ町へ移住し地域おこし協力隊として活躍した後、森林管理と森林資源活用の分野で貢献したいとの思いから、「合同会社Hikobayu」を立ち上げられました。社名は切り株から芽がでる様の『ひこばえ』という言葉から、自然と共生する新しい時代へのチャレンジ精神を込めて命名しました。

    「未来の山村は、ダイレクトに住民や山村自治体へ多くのメリットがある林業にシフトし、山村での暮らしを魅力的と言える状況を作っていくべき」、「自伐型林業はこれからの日本の主要な森林管理手法、森林資源活用の一つとして位置付けられるようになってほしい」との思いで日々、活動されており、少しずつではありますが、地域に森林資源を有効活用する取組などが増えていることを実感しておられるとのことです。


    「自伐型林業」という新しい林業のカタチを自ら実践し普及されている澤田さんの活動から、「未来の山村のあり方」について考える新たな知見をいただくことが出来ました。
    澤田さん、貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました。

    作業道を作設している澤田さん
    作業道を作設している様子

    トドマツ枝葉から蒸留して作られた精油
    トドマツ枝葉から蒸留して作られた精油

    今回、行ったヒアリングは2箇所だけですが、まだまだ「未来の山村」のヒントになる取組はたくさんあります。
    これからも国有林職員として地域資源の活性化に向けて何ができるのか考えていきたいです。

    今回の活動のとりまとめとして作りましたので、どうぞご覧ください。
    事例集(PDF : 1,217KB)

    (白滝森林事務所 森林官補 吾妻・糠平森林事務所 一般職員 本間)


    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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