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民有林事業現場及び連携支援業務の見学
【網走中部森林管理署】
令和2年2月14日(金曜日)、網走中部森林管理署の民有林支援業務の一環として、民有林での伐採作業状況の把握と林業事業体との意見交換を目的に、地元置戸の林業事業体の現場に伺いました。
現場へは、署長と森林技術指導官とともに、OJTの一環として6名の若手職員も同行し、現地見学を行い、事業体の方の意見を聞かせていただきましたので、紹介させて頂きます。
造材現場の様子
伐採現場の様子
今回ご協力頂いた事業体は、民有林と国有林の両方で作業を行っている置戸町の会社です。
作業現場では、民有林と国有林での作業方法等の異なる点を中心に、保安林内での伐採等に関する手続きや、森林作業道などの作設などの取り扱いや考え方について、作業現場を見学しながら説明して頂きました。
民有林では急傾斜地が多いことから作業機械が入れずにチェンソーによる伐倒、ウインチで木寄せを行うなど、国有林とは異なる作業システムで行っていること等が説明され、国有林での伐採作業を行った方からは「民有林と国有林で勝手が違うので最初は戸惑った。」というお話をお聞きしました。
意見交換の様子
森林技術指導官からは、昨年度、この会社が国有林内で行った伐採等の作業で作業工程の分析結果を説明した後、さらに作業の効率を高めることや、作業者の労働強度を軽減すること、安全性を高めるという3点から、林業機械化に向けてさらに工夫する点があるとの提案をしていました。
現場指導の様子
私自身も丸太を生産する事業に関する業務に携わっていますが、国有林の現場はわかっていても、民有林の伐採現場を見たり現場の話を聞く機会が少なく、大変貴重な機会をいただいたと思います。
民有林と国有林の伐採現場には、事業体の方が「戸惑う」程の大きな違いがあるということを、今回お話を現場で聞くことで体感し、様々な問題点に気づくことが出来ました。
林野庁では民国連携を掲げ、各地域で取り組みが進められており、今後はこれまで以上に民有林・国有林の連携が求められると考えています。現状として民有林・国有林の作業の仕組みや考え方に違いがあり、自分達、国有林のやり方が、民有林では異なる場合もあることを意識して、お互いの作業仕組みや考え方などについて共通の認識を持つよう努めなくてはならないと感じました。
今後も、事業体の方の意見等をよく聞いて、民国の境を越えたよりよい仕組みを考えていかなければと思いました。
(業務グループ 小渡)
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総務企画部企画課
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