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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    高性能造林機械の実演、実習研修会

      

    【北海道森林管理局】 


    令和元年11月13日(水曜日)、厚真町の町有林で一般社団法人北海道造林協会、胆振地域林業担い手確保推進協議会が主催する「機械を活用した造林作業の軽労化に向けた現地研修会」に参加させていただきましたので報告します。

    当日は、地域の森林組合、市町村、胆振総合振興局及び林業関係者など37名が参加しました。

     主催者挨拶
    主催者挨拶

    主催者から「造林作業を軽労化しようと!というコンセプトのもと現地研修会を実施した。造林作業を行う人は減っているが、作業を楽にして造林の面積を確保しようと取り組んでいる。」との挨拶がありました。

    今回の研修会は、CANYCOM(キャニコム)が4年がかりで開発した「山もっとジョージ」の操作実演と操作実習が主な内容でした。

    幅1.6メートル、長さ2.7メートル、重さ2トンのベースマシン(山もっとジョージ)にオーロラ・トランプ・シェーバー(伐根粉砕用)のアタッチメントを装着して、刈払いと伐根粉砕の実演が行われました。

    背丈を超える草を楽々刈払い
    背丈を超える草を楽々刈払い

    51馬力のベースマシンの力を最大限にシェーバーに伝えるために刃をらせん状に配列し、傾斜30度で警告音が鳴り、35度でエンジンが停止、操縦者が離れると機械が停止するなど随所に工夫がされています。
    オーロラ・トランプ・シェーバー
    オーロラ・トランプ・シェーバー(伐根粉砕用)のアタッチメント
     
    伐根粉砕の実演では、刃の高さを変えながら伐根の上を数回往復することで、直径20センチ程度の伐根が細かく粉砕されました。

    細かく粉砕された伐根
    粉砕された伐根


    作業効率は、伐根なしの場合は従来の刈払い機の4倍、伐根ありの場合は従来と同程度ですが、伐根を粉砕するため、次年度以降の下刈り作業効率はぐっと上がるとのことでした。

     
    実習では、実際に乗車して刈払いを行いました。

    レバー操作で、前進、後退、刈り払いの作業が行えるので、腕力のない女性でも操作できました。


    女性でも操作可能
    約20度の傾斜で操作の実習

    参加者からは、終始、機械の操作やコスト等について質問があり関心の高さがうかがえました。

    操作パネル
    山もっとジョージの操作パネル部分

    研修会のまとめでは、「山の地形は複雑なので、すべての森林で作業できるとは考えていないが、造林面積の2~3割を機械化できれば、軽労化が進み、楽しい地拵え、楽しい下刈りとなる。将来的には楽しい造林となってほしい。」と主催者から思いを込めたコメントがあり、森林づくりの明るい将来を感じる研修会でした。

    (広報主任官 志鎌)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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