木材利用促進検討会(森林土木分野)
【北海道森林管理局】
令和元年9月5日(木曜日)~6日(金曜日)、空知森林管理署北空知支署管内及び上川中部森林管理署会議室において、「森林土木分野における木材利用促進検討会」を開催しました。
北海道森林管理局では、新農林水産省木材利用推進計画に則り、土木分野においても木材利用を促進しているところです。 これを更に推し進めるために、現行の木製構造物を継続していくことや新たな木材需要創出のための足掛かりとして、道北地方の森林管理(支)署治山・林道担当者が一堂に会したものです。
(1)現地検討 初日は、空知森林管理署北空知支署管内の現場を検討会場とし、林道災害復旧工事の施工中の箇所と平成30年度に施工した谷止工の施工箇所を見学しました。 治山担当者と林道担当者がそれぞれの施工箇所の見学を通じて、質問や工法のヒントを出し合い新たな想像力を掻き立てられた場面もありました。
林道のコンクリート擁壁(残置型枠使用)
校倉式治山ダム
(2)室内検討 二日目は、上川中部森林管理署会議室に場所を移し、室内検討としました。 講師は、旭川分局当時木製構造物に取り組まれた宇羅 清氏(株式会社旭友興林 技術顧問)、校倉式治山ダムを推進している北海道O&Dウッド普及推進協議会、更には残存型枠を推進している株式会社共生の方々から、木製構造物の取り組み経過、何故木材を使わなければならないのかや木材の弱点克服、新たな活用への試み等について説明いただき、一同大いに触発されたところです。
木製構造物開発者等の講師陣による木材利用の検討
併せて、北海道森林管理局治山課及び森林整備第二課から最近及び他局の木材使用施工例と研究例が示され、研鑽を積むよう指導がありました。
出席した担当者は、「画一的にコンクリートを使用した構造物ではなく、木材利用も考えて設計する」視点を得て、検討会を終えました。
(旭川事務所)
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