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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    天然力を活用した多様な森林づくり現地検討会

     

    【日高南部森林管理署 


    令和元年5月23日(木曜日)、新冠町東川国有林(2164に林小班外)において、「天然力を活用した多様な森林づくり現地検討会」を胆振東部署と合同で開催しました。

    この検討会は、主伐期を迎えたトドマツ人工林において、天然力により生育した広葉樹等を活用した多様な森林づくりを目指すため、現地において森林の取扱い(施業方法等)を検討し議論を行うことを目的としました。

    当日は、胆振東部署・日高南部署職員をはじめ、局から清水調査官外3名、林業事業体6社の総勢39名参加での開催となりました。

    開催にあたり、樋口署長から「施業を考える時、画一的ではなく、自由な発想で考えてほしい」と挨拶があり、意見交換にあたってのアドバイスとして、清水調査官からは、「多様な森林づくりは、国有林として全国的な取組。難しく考えるのではなく、現在の人工林の評価をしっかり行い森林(ヤマ)と向き合いながら、広葉樹が混交し面として残す区域と主伐する区域の区分け、伐ったら必ず植えることがポイントであり、複雑に考えず単純に捉えてもらいたい。」と話がありました。

    樋口署長から開催の挨拶
    開催の挨拶(樋口署長)

    清水調査官から意見交換へのアドバイス
    現況林分の評価のアドバイス(清水調査官)

    早速、午前の部として、天然生の広葉樹が混在している昭和47年植栽トドマツ人工林(2173と林小班)において、総括森林整備官から当該地の概要と見るべきポイントなどの説明、また、過去に伐採を行った事業体からは、当時の林相などの説明を受けながら全員で現地を確認しました。

    現地の概要等を説明事
    現地の概要等を説明

    事業体からの説明
    事業体から伐採前の林相などの説明

    午後の部では、場所を昭和41年植栽トドマツ人工林(2164に林小班)に移して、当該地の概要説明の後、各班に分かれ施業方法等を検討してもらい、各班から(1)現況林分の評価(2)伐採方法(3)収穫調査方法(4)更新について検討結果の発表がありました。

    各班は、熱心に討論を交わしていました。

    踏査の様子
    踏査の様子

    各班発表の様子①(胆振東部署)
    各班から現況林分の評価発表(胆振東部署)

    各班発表の様子②(日高南部署)
    各班から伐採方法の発表(日高南部署)

    また、参加した林業事業体からも当該地の取り扱い、事業実行にあたって忌憚のない意見を頂きました。

    最後に、清水調査官から各班の発表に対する講評と多様な森林づくりの留意点の説明を頂き無事終了しました。



                                                                (胆振東部署森林技術指導官)
    (日高南部署森林技術指導官)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271