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北海道森林管理局

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    知床森林生態系保全センターブログ(2022年12月)

    12月6日 阿寒摩周国立公園エゾシカ対策協議会

    令和4年12月6日 阿寒摩周国立公園エゾシカ対策協議会

    環境省主催の阿寒摩周国立公園エゾシカ対策協議会にセンター職員2名が参加してきました。

    この協議会は阿寒摩周国立公園内およびその周辺地域にてエゾシカ対策を行う各市町村など、関係機関の連携を推進するための意見交換の場として設置されたものです。

     

     

    午前は公園内の仁伏地区および和琴半島の2ヶ所にて森林におけるエゾシカによる食害等の確認方法についての現地研修を行いました。

     

     

    道立総合研究機構の方が講師となり、エゾシカの食害について研究で明らかになったことなどを交えながらご説明いただきました。

    特に興味深かったのは、エゾシカは食べ物が少ないときに樹皮剥ぎを行うことがありますが、必ずしも周辺に食べられる植物が無い時にだけ樹皮を食べるというわけでもないようで、そもそもなぜエゾシカが樹皮剥ぎを行うのか、その理由は明確には分かっていないということです。

    エゾシカもまだまだ謎の多い生き物だと感じました。

     

     

    午後は川湯ふるさと館に移動して、各関係機関のエゾシカ対策の現状について情報共有を行いました。各々が抱えるエゾシカ対策における課題などを共有し、その解決に向けて知恵を絞ります。

    当センターからも、知床のエゾシカ対策の現状や囲いワナの管理などについて情報提供をしました。

     

     

    その後、今後の協議会構成員間での情報共有のシステムに関する検討を行いました。

     

    道内の価値ある自然環境の保全のためには、各関係機関の協力的な関係が不可欠です。当センターでは今後とも、こうした意見交換の場に積極的に参加し、知床半島のみならず周辺地域のエゾシカ対策にも微力ながら貢献していきたいと思います。

    お問合せ先

    知床森林生態系保全センター

    〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
    ダイヤルイン:0152-24-3466