知床森林生態系保全センターブログ(2021年9月)
9月27日 「秋に色めく羅臼岳」
9月17日 「羅臼湖ハイマツ調査」
令和3年9月27日 秋に色めく羅臼岳
早いものでもう少しで9月も終わりです。
知床では日がどんどん短くなり17時にはかなり暗く、気温も下がり始め特に朝方は肌寒さを少し感じるようになってきました。
そんな中、知床の自然は秋本番、紅葉真っ盛りの時期です!
こちらは知床峠から撮影した羅臼岳の写真です。
羅臼岳の紅葉はかなりの深まりを見せ、鮮やかな赤黄色に色づき、ハイマツなどの緑と見事なコントラストを描き出しています。
思わず車を停めて写真を撮りたくなってしまいますね…
更に知床横断道路の斜里側から撮影したものがこちら。
これだけ天気が良いと、空の青にも映えて、どこから撮影しても美しい写真が撮れます。
そして秋が深まりを見せるほど、日々増してくるのは冬の匂い。
そろそろ知床での冬を乗り切るための準備を始めなければ…!と危機感を募らせる今日この頃です。
令和3年9月17日 羅臼湖ハイマツ調査
当センターでは知床峠と羅臼湖の2カ所で3年おきにハイマツの球果数と伸長量の調査を行っています。
この調査では、ヒグマの食料となるハイマツ球果の数を長期的にチェックし、豊凶のメカニズムを究明するとともに、ヒグマの出没頻度との関係性を考察すること、更に気温と伸長量との相関関係について調べることを目的としています。
今回は羅臼湖で調査を行いましたので、ご紹介します。
こうしたハイマツ帯の中から実りのよいハイマツを1本ずつ選定し、合計20本を3人1組に分かれて測定を行います。
根元直径、1年ごとの伸長量、球果数(球果痕を基に)を調べ、野帳に書き込んでいきます。
20本というかなりの数のハイマツを測定する必要があるので、当初は2日に分けた作業を予定していましたがスムーズに作業が進み、1日で調査を終えることができました。
更にこの日は天候に恵まれ、羅臼湖三の沼の展望台からはこんな写真が撮れました!
水面に映る羅臼岳です!
山頂付近に雲がかかっており完全には見えていないのが残念ですが、天気が良く風のあまりない日にしか見ることのできない逆さ羅臼岳はなんとも美しかったです。
しかし、調査を終え、帰りにまた寄ってみると雲がすっかりなくなり、完璧な逆さ羅臼岳を写真に収めることができました!
ここまで綺麗に映っていることはなかなか珍しいみたいです…!
丸一日調査を行いヘトヘトでしたが、こんなにも美しい景色を見れば、自然と癒されてしまうものです。
お問合せ先
知床森林生態系保全センター
〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
ダイヤルイン:0152-24-3466