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北海道森林管理局

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    知床森林生態系保全センターブログ(2021年8月)

    8月23日 センターの業務紹介「野生生物観測調査」

    令和3年8月23日 センターの業務紹介「野生生物観測調査」

    センターでは平成21年から継続して野生生物の観測調査を行っています。

    この調査では斜里側のオペケプ林道と羅臼側の春刈古丹林道の2カ所でそれぞれ1ヶ月間センサーの付いた自動撮影カメラを設置し、野生生物の生息状況や活動状況を調べています。

    毎年6月と10月にオペケプ林道に、7月と9月に春刈古丹林道にカメラを設置することになっており、6月分、7月分共に写真データの整理が終わりましたので、少しだけ撮影できた写真をご紹介したいと思います!

     

     

    こちらはエゾシカの親子です。親ジカになんとか付いていこうと子ジカが必死に歩いているのが分かります。餌を探しているのでしょうか?それともただのお散歩でしょうか?なんとも想像が膨らみます。

     

     

    こわれた傘?いえいえ、画面右に向かって飛ぶコウモリです。どこかに留まっている姿は見かけることがありますが、飛行中を捉えたこの写真はなかなかレアかもしれません。きっとコウモリもいきなりフラッシュで照らされて驚いたでしょうね。

     

     

    そしてこちら、大迫力のヒグマです!正に自動撮影カメラだからこそ撮れた、近距離での一枚です。左前脚の鋭い爪までくっきり写っています。

    もしも、林道で実際にこんな距離にヒグマが現れたら…。考えたくもありません。

     

    このように様々な生物の姿が捉えられているので、撮影データの整理はとても楽しい作業なのですが、必ずしもご紹介した3枚のようにはっきりと写っているわけではありません。一見何も写っていないかのように見える写真から生物を探す作業はパソコンの画面をジーっと見つめなければならず、目が疲れるので結構大変なんです。

     

     

    例えばこちらの写真。一見何も写っていないかのように見えますが…

    実はこの写真にエゾシカが一匹写りこんでいます。見つけられましたか?

     

    正解は…

     

     

    ここです!

    よく見ると赤い丸のところにエゾシカが顔の右半分をひょっこりさせています!

     

    何かの動きに反応して撮影されるセンサーカメラは、隅々まで確認しないと見逃してしまいますね。

     

    秋にも同じように自動撮影カメラを設置して調査を行います。今からどんな写真が撮れるのか楽しみです!

    そちらも撮影期間終了後、整理が完了次第、ブログでご紹介したいと思いますのでお楽しみに!

    お問合せ先

    知床森林生態系保全センター

    〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
    ダイヤルイン:0152-24-3466