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北海道森林管理局

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    知床森林生態系保全センターブログ(2019年11月)

    11月22日 環境省ウトロ自然保護官事務所との意見交換会を実施 / 11月13日 センターサミットに出席 / 11月10日 第2回秋の古本市inウトロ / 11月8日 夕陽台からの夕日を見てみよう / 11月1日 ミズナラ堅果結実調査の終わり

    令和元年11月22日 環境省ウトロ自然保護官事務所との意見交換会を実施

    11月22日(金曜日)、今年度の山岳等巡視業務がおおむね終了したことにより、当センターのGSSと環境省のアクティブレンジャーを中心とした意見交換会を行いました。

    主な話題は、知床連山の利用状況等についてです。

    今年は羅臼平にたき火跡が見られました。
    このたき火跡は目撃情報や入林簿の記載から外国人による可能性が高いです。
    近年、羅臼岳や縦走路を利用する外国人が増加傾向にあることから
    ピクトグラム(絵文字)のような外国人にも分かりやすい注意喚起を行っていくことを話し合いました。


    左:環境省、北海道職員 右:林野庁職員

    令和元年11月13日 センターサミットに出席

    11月13日、上川中部森林管理署において行われた「センターサミット」に出席しました。

    北海道森林管理局には「センター」とつく組織があります。
    知床森林生態系保全センターのほかに、森林技術・支援センター(士別市)森林ふれあい推進センター(石狩地域、常呂川、釧路湿原、駒ヶ岳・大沼の4か所)です。

    各センターの取組や課題等の情報交換の場として、
    今回、センターサミットと称した意見交換会を実施しました。


    専門官より当センターの紹介をしました

    同じ「センター」ですが、各センターそれぞれ業務内容は異なります。

    知床森林生態系保全センターは世界自然遺産の管理業務がメイン、
    森林技術・支援センターは森林施業などに関する技術開発業務がメイン、
    森林ふれあい推進センターは森林教室などのふれあい業務がメインです。
    ぜひ覚えておいてください。


    みんな聞き入っています

    今後の事業やそれぞれのセンターが抱える課題について意見交換でき、
    有意義なセンターサミットになりました。


    =おまけ=
    上川中部森林管理署がある旭川市まで向かう途中、
    斜里岳のシルエットと朝日がきれいでした。


    (午前6時28分撮影)

    令和元年11月10日 第2回秋の古本市inウトロ

    11月10日(日曜日)、「第2回秋の古本市inウトロ」が開催され、
    当センターにある知床ボランティア活動施設を会場に行われました。
    (主催:斜里町立図書館、としょかん友の会)

    当日は「古本市コーナー」や「ボードゲームコーナー」「手作りおもちゃ工作コーナー」「紙芝居の読み聞かせ」などさまざまな催しが行われ、多くの来場者がみられました。


    古本市のようす


    おもちゃの工作コーナー


    投稿者も一参加者として本をたくさん購入したので、しばらく読書の秋になりそうです。

    令和元年11月8日 夕陽台からの夕日を見てみよう

    知床森林生態系保全センターの庁舎から30秒ほど歩くと夕陽台があります。

    この頃は日没が16時とめっきりと早くなってきました。

    さらに12月になると15時半には日が沈みます。

    知床の日長時間は、夏は長く冬は短いのです。


    夕陽台からの夕日

    ウトロ港が一望できます。

    夕陽台から望むのも良いですが、たまには夕陽台の周辺にある遊歩道から見るのもおすすめです。


    時にはこんなグラデーションも

    夕日は見る日によって違う表情をみせてくれます。


    夕陽台の場所はこちら

    令和元年11月1日  ミズナラ堅果結実調査の終わり

    10月31日をもって今年度のミズナラ堅果結実調査が終了しました。

    9月から1週間ごとにトラップに落下したドングリ(堅果)を集計すること2ヶ月・・・。

    箱ぎっしりのドングリ
    集計作業はなかなかの根気のいる作業でした

    知床(斜里側)ではここ4年ほど並作もしくは不作が続いていたのですが、
    31年目の調査にしてなんと過去2番目に最高の堅果数を記録しました。
    久しぶりの豊作に野生動物も大喜びでしょう。

    では、調査のデータを見てみます。

    グラフ:回収日とミズナラ堅果の個数の変移

    9月上旬から落下堅果が増加し始め、10月3日のピークを境に急減する傾向が分かりました。
    豊凶の変動など詳しいことはこれから分析をする予定です。

    ちなみに、ヒグマはドングリを食べると言われていますが、
    一体どのように食べるのでしょう。

    実は調査地の森に自動撮影カメラを仕掛けていました。


    たっぷり肥えたヒグマです。
    食物資源が豊かであることが伺えます。


    食べています。立ちながら地面に口をつけて食べるヒグマが多かったです。


    兄弟と思われます。驚くことに隣同士で仲良く食べています。
    ヒグマにはテリトリーがあり、たとえ兄弟であっても距離を保って食事をするそうですが、
    これはもうドングリに無我夢中といったところでしょうか。



    エゾタヌキなど他の野生動物も多く写っていました。

    ヒグマだけではなく、エゾタヌキやキタキツネ、エゾリス、エゾクロテン、エゾシカもミズナラ堅果を食物資源として利用していることが分かりました。

    ミズナラをはじめとする広葉樹は野生動物にとって重要な生息環境であると感じさせられました。

    お問合せ先

    知床森林生態系保全センター

    〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
    ダイヤルイン:0152-24-3466
    FAX番号:0152-24-3477

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