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北海道森林管理局

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    知床森林生態系保全センターブログ(2019年10月)

    10月26日 しれとこハロウィン2019 / 10月25日 寒いのは苦手だべ /10月21日 知床世界自然遺産における河川工作物に関するIUCN諮問ミッション / 10月17日 このゴミはどこから? 

    令和元年10月26日  しれとこハロウィン2019

    10月26日(土曜日)、「第3回しれとこハロウィン2019 in ウトロ」が開催され、
    当センターにある知床ボランティア活動施設を会場に行われました。
    (主催:しれとこハロウィン実行委員会、うとろ きっず えいど)

    会場全景
    多くの方が来られました

    あそぶ子どもたち
    木のプールで遊ぶ仮装した子どもたち

    バルーンアートと仮装した子どもたち
    「はい、ポーズ」

    当日は、子どもたちだけでも70人ほど集まりました。
    仮装パレードもあり、ウトロの町中が活気にあふれた一日となりました。

    次回、知床ボランティア活動施設で開催されるイベントは、
    11月10日(日曜日)「第2回秋の古本市inウトロ(主催:斜里町立図書館)」の予定です。
    ぜひご来場ください。

    令和元年10月25日  寒いのは苦手だべ

    いつも通り事務所で仕事をしていると・・・窓から「ドン」と音がしました。

    見てみると「カワラヒワ」がぶつかってきたようで弱って飛べなくなっていました。
    カワラヒワは北海道では夏鳥です。寒さにもやられていたようでした。


    羽根がきれいなカワラヒワ

    ストレスがかからないよう小さな段ボールに入れ、
    元気になるまで数十分ほど暖かい部屋で休憩させました。

    放鳥したあとは無事に元気に飛び立っていきましたとさ。


    お元気で~

    令和元年10月21日 知床世界自然遺産における河川工作物に関するIUCN諮問ミッション

    先月の9月24日・25日に知床世界自然遺産地域科学委員会のワーキンググループの一つである河川工作物アドバイザー会議(以下、河川AP、北海道森林管理局と北海道が事務局)は、河川工作物に関する課題について専門的な視点から評価、助言を得るために、IUCN(世界遺産委員会の諮問機関)の専門家を招聘し、知床半島の中央部に位置し、海域と陸域をつなぐ生態系にとって重要な河川の一つであるルシャ川での取組について現地確認を実施しました。

    ルシャ川では、これまでに、ルシャ川を横断する道路上に設置された橋梁と、土砂の流出を防ぐために設置された治山ダムが河川の自然な流れを妨げているとして、工作物の撤去あるいは改良をするべきと世界自然遺産委員会から指摘を受けてきました。

    この指摘を受けて、ルシャ川を横断する橋梁については、北海道森林管理局(網走南部森林管理署)が河川工作物アドバイザー会議での議論を経て、2018年に試験的に河床路を設置する工事を行いました。現地確認ではまずこの河床路の施工後の状況について確認し議論されました。


    完成直後の河床路


    河床路の設置後、大雨による増水時の影響がどのようなものだったのか、また、ルシャ地区で漁業を営む大瀬初三郎さんから漁業者としての利用状況や、河川の状況の変化についての意見を交え議論されました。

    次に治山ダムの改良状況について確認がされました。ルシャ川には現在北海道庁が管理する3基の治山ダムが設置されていますが、今年度から2024年までの6年間に放水路部分を切下げる工事が段階的に施工される予定となっています。今回は今年度行われた工事箇所の確認がされました。

    IUCNのピートランド氏からは、専門家としての個人的な見解として、道路上の橋梁については、河川の自由な流れを復元するために、撤去することが望ましいと考えていること。

    治山ダムについては、サケ科魚類の遡上や産卵環境の復元のためにもダムの改良は評価できるので、今後も継続して取り組みを進めることが重要と考えているなどの意見がありました。

    今回の視察を受けてIUCNから改めて評価がなされることが予定されていますが、今後も河川工作物の改良に伴う効果の検証や魚類の遡上や産卵状況等についてモニタリング調査を継続して実施し、科学的な視点に基づく順応的な管理を行うとともに、地域の漁業者と連携・調整しながらルシャ川のより良い管理に向けて、取り組みを継続していくことが確認されました。

    令和元年10月17日  このゴミはどこから?

    斜里町及び環境省が主催する知床国立公園クリーン事業に参加しました。

    この事業は、知床国立公園内の良好な自然環境の保全を図るため、関係行政機関と地元住民ボランティア組織などが共同で、美化や清掃などのクリーン活動を実施することを目的としています。

    場所は、知床半島先端部に位置するポンベツ川です。
    ウトロ市街地からさらに東へ自動車で1時間45分のところに位置しています。

    集まって話を聞いている
    地元ボランティアや関係機関等で45人ほど集まりました

    海岸でゴミを拾う人たち
    みんなで協力してゴミを拾います

    ゴミを拾うセンター所長
    ゴミはプラスチック系が多いです

    ゴミ袋をつんだトラック
    トラックがゴミでいっぱいになりました

    お疲れ様でした。

    今回の感想としては、相変わらず漁業ゴミが多いですが、ペットボトルのゴミも多く感じました。
    経年劣化より粉々になっているプラスチックもあり、それが魚や動物たちの口に入り、やがて私たちの口にも入るかもしれません。
    プラスチックによる海洋汚染が問題になっている今、ゴミの扱いには気を配りたいものです。

    お問合せ先

    知床森林生態系保全センター

    〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
    ダイヤルイン:0152-24-3466
    FAX番号:0152-24-3477

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