知床森林生態系保全センターブログ(2019年2月)
平成31年2月13日~14日(水曜日~木曜日) 平成30年度 北の国・森林づくり技術交流発表会に参加しました
北海道森林管理局では、職員等が取り組んだ技術開発等の成果を広く普及し、森林・林業に関わる技術情報等の交換を図ることを目的に例年「北の国・森林づくり技術交流発表会」を開催しています。
今年度は2月13日及び14日に北海道大学学術交流会館において開催し、口頭発表やポスター発表、森林総合研究所等の特別発表、北大の増田教授による特別講演が行われました。
口頭発表のようす
当センターからは「知床国有林におけるミズナラ堅果結実調査の30年のあゆみ」と題して、ミズナラの豊凶現象やヒグマへの影響についてポスター発表しました。
ポスターの説明をするセンター職員
コアタイムの終始、多くの方に聞きに来ていただきました。
ミズナラの結実調査は今後も継続して行う予定ですので、今回いただいたご質問や意見等を生かして調査を進めていきたいと思います。
平成31年2月4日(月曜日) 平成30年度エゾシカ捕獲事業開始
今年度のエゾシカ(以下:シカ)の捕獲事業が昨年12月より始まりました。
捕獲は知床世界自然遺産隣接地域において「囲いわな」「箱わな」「くくりわな」の3つの方法で行っています。
囲いわなや箱わなは前年度以前から取り組んでいますが、くくりわなは今年度から新たに始めました。
くくりわなは、ワイヤーで輪を作って、シカがその上を通るとバネの力でワイヤーが縮められ、脚がくくられるしくみです。
くくりわなのバネの部分
ワイヤーの端を立木に巻き付けて固定
ワイヤーを立木にくくりつけておくのですが、
赤い丸の部分(わなにかかったシカを木につないでおく部分)がゴムになっているため、
わなにかかったシカが逃げようとする際に脚にかかる衝撃を緩和できるように配慮しています。
くくりわなの設置場所の様子
くくりわなはシカ道ができているところに設置し、乾燥させた牧草を撒きます。
積雪期は食物資源が不足するため、よりおびき寄せやすくなります。
捕獲数は斜里側と羅臼側合わせて44頭(2月4日現在)です。
内訳は、囲いわな19頭、箱わな6頭、くくりわな19頭となっています。
なお、今年度も捕獲個体は養鹿業者等に引き渡すことで、有効活用しています。
捕獲事業は3月まで続きますので、今後も当ブログにて進捗状況を発信していきたいと思います。
平成31年1月30日(水曜日) 知床流氷フェス2019開催
今年度で第3回となる「知床流氷フェス2019」が1月30日(水曜日)より始まりました。
はじめに、開会式が執り行われ、関係者や参加者一同で安全祈願をしました。
開会式の様子
巷で大人気の「知床トコさん」のドリンク
ドライスーツを着て流氷ウォークをしているトコさんに注目です。(画像をクリックで拡大)
アイスタワー
中は迷路のようになっていてバーもあり、楽しめます。
ネイチャーガイドトークショー
知床にまつわる話を聞くことができます。
ほかにもさまざまな催し物がありました。
ぜひ、知床流氷フェスに足を運んでみてください。
知床流氷フェスの詳細は斜里町観光協会のHPをご覧ください。
お問合せ先
知床森林生態系保全センター
〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
ダイヤルイン:0152-24-3466
FAX番号:0152-24-3477