知床森林生態系保護地域
知床森林生態系保護地域は、原生的な天然林を保存することによって森林生態系を維持し、そこに生息する野生生物の保護、遺伝資源の保存を図り、森林施業・管理技術の発展、学術研究等に役立てるとともに、この豊かな自然環境を次代に引き継ぐことを目的としています。
なお、森林生態系保護地域は原則として人手を加えずに自然の推移に委ねる保存地区と、保存地区に外部からの影響が直接及ばないようにする保全利用地区に区分され、保全利用地区の一部は知床自然観察教育林として、知床の豊かな自然を肌で感じる自然環境教育や保健休養の場として多くの方々に利用されています。
また、知床森林生態系保護地域は、海岸から稜線に至るまでのほとんどが人手の加わっていない変化に富んだ環境条件にあります。
そのため、植物などの種類が多く、これらをえさにする動物の種類も多いことが特徴で、他の地域ではなかなか見ることのできないシマフクロウ、オオワシ、オジロワシ、クマゲラなどの鳥類のほか、エゾシカ、エゾヒグマなどの大型ほ乳類なども見ることができます。
このように知床森林生態系保護地域は、我が国の中でも特に原生的な自然環境に恵まれた貴重な地域です。
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