広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(和寒森林事務所)上川北部森林管理署 和寒森林事務所 森林官 野々村 真和【地域の紹介】和寒森林事務所が所在する和寒町は、旭川市より北へ36kmの北海道北部に位置しています。東、西、南の3方は国有林に囲まれ、中央部は概ね平坦で名寄盆地の最南端です。作付け面積が日本一の「かぼちゃ」や雪の下で保存することで美味しさが増す「越冬キャベツ」のほか、「塩狩峠」、「三笠山自然公園」などの景勝地があり、「全日本玉入れ選手権」は全国各地からの参加者により開催されるなど、魅力の多い町です。 【和寒森林事務所の概要】管轄する国有林は約8.1千ヘクタールで、和寒町全体の36%です。大部分は降った雨が少しずつ樹木をつたい地面にしみ込み、ゆっくりと川へと流れる水源かん養保安林に指定されています。天然林は約5千ヘクタールで、ニレ・シナノキ・ミズナラ・カンバなど多様な樹種構成になっています。 昭和の時代から植林してきた人工林は約2.6千ヘクタール、トドマツが主体で、その多くは木材として利用する時期になってきています。トドマツが混んでいるところは少し間引きしたり、植林後60年以上経過したところは伐採して再度植林し、持続可能な森林づくりを行っています。 【和寒森林事務所の業務内容】森林などに異常がないか確認する巡視業務など、多種多様な業務を行っています。巡視業務の一環として行う境界の保全管理では、境界杭の付近の樹木に目印となる赤色ペンキを塗布しています。また、台風や大雨の後には、山へ向かうための林道が壊れていないか、樹木に被害がないか、山が崩れていないかなどの確認も行っています。 昨年は、大雨により国有林でも林地が崩壊し、土砂撤去作業を実施しています。今年度の山腹工事に向けて準備を進めています。 【塩狩採種園】道内国有林にある18採種園の内の1つが和寒にあります。採種園とは、人工林を作るにあたって「よい種子」を確保する場所になります。成長などが優れた木を集めて育成し、毎年6月中旬にトドマツに花が着いているか目視し、その年の豊凶を確認しています。近年、凶作が続いていましたが、昨年は和寒でも種子の採種が行われました。【最後に】現場最前線でいろいろなことを経験しています。昨年度は、冬期の移動手段であるスノーモビルの操作技術などを習得しました。
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