広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(白滝森林事務所)網走西部森林管理署 白滝森林事務所【地域の紹介】私が勤務する白滝森林事務所は、北海道の北東部に位置する旧白滝村(2005年の町村合併により、現在は遠軽町白滝となっています)の国有林を管轄しています。森林事務所は、隣町の遠軽町丸瀬布に所在しています。地名の由来は、かつて、アイヌ語で大滝を意味する「ホロソウ」と呼ばれ、白い水しぶきを上げる見事な滝があったことから「白滝」と名が付いたそうです。 地域の基幹産業は、主に酪農、畑作です。四方を山々に囲まれ、大雪山系を一望できる「平山」(標高1,771m)をはじめ、令和5年に日本最古の国宝に指定された「北海道白滝遺跡群出土品」の石器の材料である黒曜石の産地としても有名で、国有林内「赤石山」の露頭周辺に数々の遺跡群が存在します。 ![]() 6月山開き時の平山山頂 【森林事務所の主な仕事】現在の森林事務所の体制は筆者以外に、森林をこよなく愛し鋭い観察眼を持つ令和6年度の新規採用職員1名と、白滝生まれで古くから国有林に従事し卓越した林業技術を擁する非常勤職員2名の計4名により日々の業務を担っています。冒頭でも記載したとおり、白滝地域には「平山」をはじめとした登山愛好者が訪れる山々があり、国内最大級の黒曜石産地「赤石山」を巡るジオツアーも開催されるなど、レクリエーションの場として活用されています。アクセスには国有林の林道を通行することから、日々の巡視を欠かすことが出来ません。 また、人工林の充実を図り持続可能な森林経営を目指すべく、間伐等の施業実施に向け、年間を通じて森林の現況把握に職員一同で励んでいます。 ![]() 森林の現況把握に務める白滝森林事務所の職員 【最後に】この地に勤務して、3年が過ぎようとしていますが、まだ白滝の国有林で足を踏み入れていない場所は多数あります。職員OBには過去の話を聞いたり、新規採用職員からは若手ならではの良い刺激をもらっています。時代や社会情勢の変化に国有林で働く職員として、国民の期待にどう応えていくのか、日頃からよく森林を観察することが必要だと感じています。 ![]() 新規採用職員が見つけたセミの脱皮の様子
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