広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(乙部森林事務所)檜山森林管理署 乙部森林事務所【地域の紹介】私が勤務する乙部森林事務所が所在する乙部町は渡島半島の西部、檜山振興局管内のほぼ中央部に位置し、対馬暖流の影響により5月から10月の平均気温が約17℃と北海道の中でも比較的温暖な地域となっています。乙部町の町名はアイヌ語の「オトウンペ」(河口に沼のある川)に由来しており、語源となった川は「姫川」と命名され現在も昔と変わらず流れ続けています。 ![]() 【森林の状況】乙部町は、町全体が波状性丘陵地で海岸線まで山が迫っていることから森林面積比率が高く、町の総面積の約83%を占めています。内訳は、一般民有林が約4,500ha、国有林が約8,800haで森林面積の約66%が国有林となっています。管内は、スギ及びトドマツを主体とした人工林面積が約1,750ha、人工林比率は約20%で、齢級構成では9~11齢級の保育作業を必要とする林分が多くを占めている状態です。 管轄する国有林の中には北海道百名山に選定されている乙部岳(標高1,017m)があり、一般の方 に安全に登山してもらうため、毎年、登山道整備を行っています。また、乙部町の観光名所となっている巨樹巨木「縁桂」は推定樹齢500年、高さ約40m、最大幹周りが6.1mあり地上から約7m地点で隣接する2本の木が枝で繋がっている様子から「連理の木」とも呼ばれ、縁結びの木として有名です。遊歩道も整備されており、どなたでも気軽に行くことが可能です。 ![]() 【森林事務所の業務】乙部・栄浜担当区あわせて約8,800haを係員と2名体制で管理しています。業務の内容としては、森林の状況を把握し今後どのような施業を実施していくのか検討するために必要な地況林況調査(簡単な表現で言うと山へ行き森林の声を聴き森林がどの方向に行きたいのか伺うこと)、また、木を植栽したり、植栽した木の成長を阻害する笹等を除去するために行う造林事業。伐採した木を丸太として販売する素材生産事業の監督業務など様々です。【最後に】赴任して2年目となりましたが、今後についても国民の財産である国有林の維持管理に携わっていることを誇りに精進していきたいと思います。
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