こんにちは森林官です！（標茶森林事務所）

地域のご紹介

標茶森林事務所は、釧路市中心部から北東約50キロメートルの標茶町市街地に位置し、町の人口は約7千3百人、約66パーセントが森林です。主な産業は酪農であり、乳用牛や肉牛の飼育が盛んな地域です。また、町内の虹別地区には西別岳があり、標茶や弟子屈の市街地からも近いことから、春から秋にかけては非常に多数の登山客が軽登山を楽しむスポットとなっています。近隣には、釧路湿原や塘路湖がありカヌーや釣りが人気であるほか、湿原の大自然を縦断する「くしろ湿原ノロッコ号」も有名です。また、冬季にはタンチョウが多数飛来することも有名であり、スポーツや自然を存分に満喫できる地域として、年間を通して観光客が絶えません。

標茶森林事務所の概要

標茶森林事務所の国有林面積は約1万7千ヘクタールであり、標茶町及び弟子屈町と厚岸町の一部（パイロットフォレストの一部）を管轄しています。標茶町周辺の国有林は比較的山岳地系が多く、厚岸側は湿地が多い地形、北側の虹別地区はほぼ平坦な地形と多種多様にわたる現場となっているのがの特徴であり、パイロットフォレストの象徴である昭和30年年代に植栽されたカラマツ人工林が多いのも大きな特色の一つです。

標茶森林事務所の業務

標茶森林事務所職員は2名であり、合同森林事務所内の真竜森林事務所職員2名と協力し、毎日の業務を行っています。森林事務所の業務については、現在、地況・林況調査が主体であり、伐採箇所及び樹種ごとの蓄積等を把握するため、全天球カメラやドローンにより森林を撮影のうえ、専用のソフトにより数量を計算し今後の森林整備に必要なデータを蓄積しています。また、請負事業では森林整備事業が盛んであり、特に丸太を生産して販売する製品生産事業に至っては。当署契約8万5千平方メートルのうち、約3万平方メートルが当事務所部内で生産されています。外にも、造林請負事業として、苗木の植付が約80ヘクタール、植付後に雑草木等から植栽木を守る下草刈は750ヘクタールと道内でも有数の事業量となっており、各事業ごとに現場の確認や請負者との打ち合わせ等、日々、部内を走り回っている状況です。

最後に

当森林事務所に着任して1年半になりますが、雄大な自然の中で豊かな動植物にも囲まれながら業務を行うことができ、非常に健康で有意義な時間を過ごしていると感じます。皆様も、道東にお越しの際は是非、標茶国有林をお楽しみいただければ幸いです。

根釧西部森林管理署 標茶森林事務所 住所：北海道川上郡標茶町川上10-35-7 電話：015-485-2077