こんにちは森林官です！（初山別森林事務所）

森林事務所の特徴

初山別森林事務所は北海道北部の留萌振興局管内のほぼ中央に位置する初山別村の市街地にあり、初山別村全域と羽幌町の一部の国有林、合わせて約26,400ヘクタールを管理しています。
地勢として、東部背面地帯は天塩山系で占められ、北は風連別川、南には築別川があります。


管内の森林は、針広混交林が主体で、その混交林は、針葉樹が少なく、広葉樹が多いことが特徴です。

初山別村の特色

初山別村は、豊かな自然と資源に恵まれており、基幹産業として農林漁業が重要な位置を占めています。
また、「しょさんべつ天文台」を含めた「みさき台公園」は、オロロンラインの中継地点とした観光拠点であり、ここを中心として自然景観を生かした観光産業にも力を入れています。

初山別地域森林整備に関する共同施業団地の取組について

当地域では、平成23年に初山別村、遠別初山別森林組合、留萌振興局、留萌北部森林管理署が協力して適切な森林整備を推進する「森林共同施業団地」を設定しています。
これは、民有林と国有林が一体となって森林整備の推進、森林・林業教育の普及等を行い、森林の持つ水源かん養、土砂流出防備、木材生産などの多面的機能を十分に発揮させ、当地域における森林・林業の発展に寄与することを目的とするものです。


初山別村では、緑化意識の高揚や啓発、林業後継者の育成を目的とし、3箇所23ヘクタールにおいて、北海道森林管理局長と分収造林契約をしています。
分収造林を通じて長年にわたり森づくりを継続していることから、令和5年3月に、初山別村長に対して、署長から木製感謝状を贈呈しました。


森林共同施業団地の構成員による打ち合わせの様子。
今年度は、低密度植栽・下刈省力化をテーマとした造林の低コスト化に向けた勉強会と村内の小学生を対象に「森林についての話」、「木工キットを活用した木工づくり」をテーマとした森林教室を、森林共同施業団地の構成員合同で開催することとしています。

最後に

今年4月に、羽幌森林事務所と併せ、新たに初山別森林事務所を担当することになりました。
適切な森林整備が、農地や沿岸環境の保全や、流域の多くの町村への良質な水の安定供給につながっていることを肝に銘じ、スタッフとともに、引きつづき「森林づくり」と「森林環境教育」に取り組んでいきたいと考えています。

留萌北部森林管理署 初山別森林事務所 住所：北海道苫前郡初山別村字初山別 電話：0164－67－2017