
広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(鬼志別森林事務所)
宗谷森林管理署 鬼志別森林事務所 首席森林官 村井 義明
猿払村の紹介
鬼志別森林事務所は、「猿払村」に所在し、稚内市を含め約1万5千ヘクタールを管理しています。 猿払村は日本最北端の村である宗谷総合振興局管内のほぼ中央に位置し、東はオホーツク海、西は丘陵性山地を境に豊富町、南は幌延町、浜頓別町、北は稚内市に隣接しており、人口約2千6百人、面積は道内の村で最大の5万9千ヘクタールを有し、そのうち森林面積は約4万5千ヘクタール、浜頓別森林事務所と併せて約2万ヘクタールが国有林です。 猿払村は酪農・水産業が重要な基幹産業となっています。農地についてはほとんどが牧草地で、土地基盤を活かした酪農専業地域が広がっていて乳牛が飼育されています。また、水産業は天然ホタテ水揚げ量日本一を誇っており、オホーツク海の大自然の恩恵を受けた「さるふつブランド」として猿払村の産業振興に大きな貢献をしています。
 猿払道の駅 風雪の塔
イトウの生息環境の保全
猿払村内の河川には日本最大の淡水魚で、国際自然保護連合と環境省が絶滅危惧種に指定するイトウが生息しています。 イトウは河川源流で産卵を行い、幼魚期をその源流で過ごして水生昆虫を補食し、成魚になると下流へ移動して小魚等を補食し始めます。
このような習性を踏まえて国有林では特に産卵期間(おおむね4月~5月)の伐採等の作業は実施しないなどイトウの生息環境に配慮した施業を行っています。
 産卵時期のイトウの様子
森林官としての業務
主な業務は春から秋にかけて管轄区域の林野及び林道の巡視、各種事業の監督業務、エゾシカ簡易影響調査、境界の巡視等を行っており、冬は森林現況把握のための地況・林況調査をスノーモビルとスキーを駆使して調査対象区域内の標準となる箇所に一定面積の区域を設定し区域内の全樹木を一本毎に樹種名、樹高、胸高直径を調査し、調査地内の現況を把握しています。
 地林況調査の様子
最後に
猿払村に着任して2年が過ぎましたが、この間、鬼志別森林事務所は森林官一人の事務所のため近隣する森林事務所等と連携して業務を遂行できましたことに感謝しています。 今後も近隣する森林事務所等と連携しながら業務を進めたいと思っています。
宗谷森林管理署 鬼志別森林事務所 住所:北海道宗谷郡猿払村字鬼志別西町183 電話:01635-2-3639
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お問合せ先
総務企画部企画課ダイヤルイン:050-3160-6271
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