
広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(羽幌森林事務所)
留萌北部森林管理署 羽幌森林事務所 地域統括森林官 髙橋 輝男
羽幌町の紹介
羽幌森林事務所が所在する羽幌町は、日本海に面した漁業・農業・観光が主要な産業とする町です。 暑寒別天売焼尻国定公園の一部である天売島・焼尻島も羽幌町に属しており、天売島は絶滅危惧種の「ウミガラス」通称オロロン鳥の国内唯一の繁殖地として有名です。また焼尻島の「オンコ林」は国の天然記念物に指定されていてシーズンには多くの観光客が訪れます。
 遙かに望む天売島・焼尻島
町内にも観光名所があります。国内外のバラ3百種約2千株を栽培している「はぼろバラ園」、オロロン鳥等海鳥の生態を調査・展示している「北海道海鳥センター」等です。羽幌町の特産品は「焼尻めん羊ラム肉」、「甘エビ」、「グリーンアスパラ」等ですが、特に「甘エビ」は水揚げ量日本一で、毎年6月に開催される「甘エビまつり」は、その知名度の高さからたくさんの人が行列を作る一大イベントです。皆さんも当地を訪れた際は色々な所を見て食を堪能して頂けたらと思います。
羽幌森林事務所について
羽幌森林事務所の森林面積は約1万9千ヘクタールあり、羽幌町の森林面積の約50%に当たります。 内訳は、人工林3千ヘクタール天然林1万6千ヘクタールで、管内のほとんどが水源かん養保安林と防風保安林に指定されており、森林官1名、地域技術官1名、非常勤職員1名の計3名で各種業務を行っています。
1年間の主な業務は林道・作業道の維持や融雪時の点検、民有地との境界確認、各委託事業や間伐事業等の監督、森林資源の各種調査等です。 現在はスノーモビルとスキーを使用して森林調査を行っています。今年は札幌市を中心に記録的な大雪でしたが羽幌町は積雪が若干少ないようで現地まで移動の際の川渡りに一苦労です。
 地林況調査の様子
羽幌施業指標林について
羽幌部内において、現在長期的に行っている施業として羽幌施業指標林があります。 これは、昭和初期に天然林より生産力の高い針葉樹の増殖を図る考えの基に設定され、針葉樹を増やしてきた林分に価値が見直されてきた広葉樹の発生を促し、高さや種類の違う樹木からなる「水土保全モデル林」に誘導していこうと平成8年に一部択伐を行い、「無施業区」、「皆伐区」、「択伐区」、「帯状区」の4つの試験区を設定し現在に至っています。
 施業指標林の試験区
今後は、天然力を活用した森林作りのもと広葉樹主体の針広混交林に成林できるよう森林現況の変化を調査していく予定です。
最後に
昨年4月に当事務所に着任しましたが、羽幌での勤務は2回目で、20代の頃に製品事業所でお世話になった方と仕事をしています。 時々昔話に花が咲き自分も年を取ったと実感します。
現役生活も残り1年となりました。 現場業務の重要さを認識しながら業務を遂行していきたいと思います。
留萌北部森林管理署 羽幌森林事務所 住所:北海道苫前郡羽幌町南7条1丁目 電話:0164-62-1188
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お問合せ先
総務企画部企画課ダイヤルイン:050-3160-6271
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