こんにちは森林官です！（青葉森林事務所）

森林事務所概要

青葉森林事務所は、知床半島の西側の付け根である清里町に所在し、約7,500ヘクタールの国有林を管理しています。
また、清里・川本との合同森林事務所となっており3森林事務所で、清里町の国有林全域を管理しています。清里町の森林面積は国有林を含め約28,800ヘクタールあり、森林率は約7割となっています。


合同森林事務所

国有林の見どころ紹介

清里町の国有林には「斜里岳」、「神の子池」、「裏摩周展望台」等の観光地があり、たくさんの観光客や登山客が訪れています。


神の子池

神の子池は、周囲220メートル、水深5メートルの小さな池で摩周湖（カムイトー＝神の湖）の伏流水からできていると言われており、その水量は1日12,000トンも湧き出しています。
水温が年間通して8度と低く、倒木が水の中でも腐らずに化石のように沈んでいて池の中だけ時が止まっているかのような神秘的な雰囲気を漂わせています。

もう一つの見どころは「裏摩周展望台」で、清里町と中標津町と弟子屈町の町境に位置し、比較的観光客の多い第一、第三展望台の反対側にあることから裏摩周展望台と呼ばれています。


裏摩周展望台からの眺め

摩周湖と言えば「霧」のイメージがあると思いますが、この裏摩周展望台は第一、第三展望台よりも標高が低いため霧の発生が少なく比較的高い確率で摩周ブルーを眺めることができます。

森林事務所の業務

青葉森林事務所で行う業務については、森林の現況を把握する地況林況調査や林野巡視、植栽木の保育等森林整備を行う事業の監督等を主に行っています。
また、清里町は畑作が盛んな地域であり、近年エゾシカの農作物への食害が深刻な課題となっています。

今年度においては清里町と連携したエゾシカの捕獲事業を国有林で行うこととしており、現在、捕獲事業に向けた現地調査や町との打ち合わせ等を行っているところで、少しでも効果が上げられるように取り組んでいきたいと思います。

終わりに

清里町の森林の約9割を国有林で占めており、これら森林は地域の振興に資する大切な資源です。
適切な管理を行い、森林・林業の活性化と地域産業へ貢献することを目指していきたいと思います。