
広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(八雲森林事務所)
渡島森林管理署 八雲森林事務所 首席森林官 清藤晃二
八雲町の紹介
八雲森林事務所は、渡島森林管理署が所在する八雲町の南側にあります。 八雲町は、渡島半島の北部に位置し、多くの観光客が訪れる観光都市函館市と鉄のまちとして発展した室蘭市の中間に位置しています。
町の総面積約9万5千ヘクタールのうち、約84%の8万ヘクタールが森林となっており、その約62%が国有林です。 八雲町は、平成17年に旧熊石町と合併し、日本で唯一太平洋と日本海を持つ町となりました。
漁業・酪農業ともに盛んで主な特産品はホタテ・牛乳などがあります。
 八雲町育成牧場展望台から望む八雲市街
また、木彫り熊発祥の地とされており、八雲町木彫り熊資料館には、徳川義親公がスイスから持ち帰った木彫り熊や、北海道第一号の木彫り熊をはじめとする多数の木彫り熊が展示されています。
森林事務所の概要
当森林事務所は、渡島森林管理署と同じ建物内にあり、大関(だいかん)森林事務所との合同森林事務所です。 八雲町南部に位置する野田生・八雲担当区の約1万5千ヘクタールの国有林を管理しています。
野田生担当区部内に小鉾(おぼこ)岳・標高791メートル、八雲担当区部内に雄鉾(おぼこ)岳・標高999メートルがあり、夏には多くの登山客でにぎわっています。
 北海道百名山の雄鉾岳
特に、雄鉾岳山麓には八雲温泉おぼこ荘があり、泊りがけや日帰り登山後、温泉で疲れを癒す方々が多いようです。
森林事務所の仕事
森林官の業務は、林野巡視をはじめ、森林現況把握のための地況林況調査や請負事業の監督業務、境界巡検等といった現場業務が中心です。 4月から6月は融雪後の林野巡視や林道点検が主な業務ですが、林道点検は残雪に加え、大雪の影響により倒木や枝が林道上の至る所に落ちていて、一路線を処理するのにチェンソーや鋸を使用しながら一日以上要するときもありました。
6月下旬からは、下刈など造林請負事業や林道改良工事・ブルチャーター等が最盛期を迎え、監督業務が主な仕事になります。 9月頃からは、境界巡検・巡視があります。
請負事業である境界刈払の監督・検査に合わせて、国有林の境界を確認する巡検作業も並行して行います。 弁当と水をリュックに背負い、赤スプレー缶とピンクテープで、境界がわかるよう印付けも行います。
12月から3月頃までは積雪を利用しての地況林況調査を行います。 スノーモービルとスキーでの調査となりますが、スノーモービルを積むトレーラーのけん引では、特にバックは難しくスノーモービルの運転及びスキーの操作など、安全に作業をするため四苦八苦しながらも業務に当たっています。
八雲森林事務所では、合同事務所内の大関森林事務所と近隣の長万部森林事務所が森林官一人の事務所のため、単独での作業にならないよう三事務所で応援体制を取りながら実行しています。 長万部と大関森林事務所の森林官は共に私より若いため、日頃より体力で負けないよう頑張っています。
これまで無災害でこられたのも、三人仲良く協力し合えたからだと思っています。 今後も、このスタイルを変えず業務に取り組んでいきます。
渡島森林管理署 八雲森林事務所
住所:北海道二海郡八雲町出雲町13ー4 電話:0137-62-3659
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お問合せ先
総務企画部企画課ダイヤルイン:050-3160-6271
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