
広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(鶴居森林事務所)
根釧西部森林管理署 鶴居森林事務所 森林官 正月公志
管内概要
私が勤務している鶴居森林事務所は北海道東部の鶴居村に所在し、約1万4千㌶の国有林を管理しています。 鶴居村は、「日本で最も美しい村連合」に加盟しており、施設や沿道等の景観向上に向けた啓発や美化活動に取り組んでいるほか、乳牛を主体とした酪農が盛んです。
鶴居村の象徴ともいえるタンチョウは村の人々の生活に溶け込み、共存して、多くの観光客の目を楽しませています。 鶴居村の総面積の約6割は森林で、そのうちの約4割近くが国有林です。
 鶴居村の鳥でもあるタンチョウ
鶴居村の見所は、夏には川辺などでヒナを連れたタンチョウのつがいが見られるほか、湿地等で「谷地坊主(ヤチボウズ)」に出会うことができます。 谷地坊主は株状に生えたカブスゲやヒラギシスゲ等のスゲ属植物が冬期の土壌凍結による隆起や雪解けによる浸食などによってできるとされ、大きいものだと50センチメートル程度の高さがあり、場所によっては群落がたくさんあるので、特有の自然を観察することができます。
森林事務所の仕事
鶴居森林事務所では、国有林の現状を把握するため、担当区内の山の中を歩き、林況調査を行うとともに、融雪や降雨後の林道巡視をはじめ、林道の簡易補修、植付・伐採作業など各種請負事業の監督業務を行うなど、業務は多岐に渡っています。 また、地域の窓口として、地元の方々や自治体、森林・林業の関係者からの相談や問い合わせに対応することも重要な業務となっています。
 生産請負現場(土場)
全道的に問題となっているエゾシカによる農林業被害は鶴居村でも深刻となっており、令和元年度から自治体と連携して囲いワナを設置するなど、エゾシカ対策への様々な取り組みを行っています。
 囲いワナ
最後に
当事務所に赴任してから1年が経ちました。当初は、初めての現場であり、森林官が私のみの事務所で不安なこともありましたが、経験が豊富で鶴居村を熟知している行政専門員と一緒に日々の業務を処理してきました。 時には、悪天候でスケジュールどおり現場に出られない日もありますが、同行者の都合や能率、締め切りなどを考慮し、自分で仕事のスケジュールを決め、また、林況調査など自分で判断した結果が今後の山の管理に反映されるなどの森林官の仕事は、責任を感じる反面、やりがいもあります。
今後も、地域の窓口として人との繋がりを大事にし、意見を聞くとともに、森林管理署からの指導をいただきながら各種請負事業の業者との意見交換、同僚との勉強会などを行ってより良い国有林の管理に努めていきたいと思います。
根釧西部森林管理署 鶴居森林事務所
住所:北海道阿寒郡鶴居村鶴居西4丁目番外地 電話:0154-64-2013
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お問合せ先
総務企画部企画課ダイヤルイン:050-3160-6271
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