
広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(白老森林事務所)
胆振東部森林管理署 白老森林事務所 首席森林官 青柳 俊樹
イランカラプテ
白老森林事務所は白老町に所在し、ポロト自然休養林を含む9,698ヘクタールを管轄しています。 当森林事務所に着任して間もなく「白老地区林野火災予消防対策会議」に出席した際、白老町長から「本日出席された皆様、イランカラプテ(こんにちは)」と挨拶され、会場からも「イランカラプテ」と声が上がり、初めて聞くその言葉を耳にして私は白老町に来たんだと実感したことを思い出します。
 ポロト湖から見た建設中のウポポイ
当時、白老町ではウポポイ(民族共生象徴空間)が平成32年4月24日の開業を目指して建設が進められており、署としても隣接するポロト自然休養林の利活用を重点課題として取組を進める中、開業を待ち望んでおりましたが、コロナ禍の影響により二度の開業延期を経て令和2年7月12日に開業となり、多くの方が訪れ始めています。
エゾシカについて思うこと
国有林に勤務して40年になります。 これまで現場でのエゾシカ目撃はわずか2頭でしたが、当森林事務所に赴任した際、道路の向かい側の敷地に5頭を一度に目撃し驚きました。 しかし、この地域では特に珍しくもなく、今年も6頭が姿を見せました。
 森林事務所の敷地内にて
ポロト休養林については、アイヌ文化を象徴するアットゥシの原料となるオヒョウニレなどの植栽を白老町と連携して取り組むこととしておりますが、今年度、当署で先行して植栽を行いました。 この現場では、かなりの頻度でシカを目撃するため、植栽木1本1本にシカ防護チューブを取り付け、エゾシカ侵入防止柵を設置しました。
餌の少ない冬期間はエゾシカの食害を受けやすいため、エゾシカからの食害防止対策が必要です。 樹木等の森林資源がエゾシカにより被害を受けてしまう環境となっていることは残念でなりません。
 食害保護チューブと侵入防止柵
終わりに
近年、一般の入林者が増加しており、当森林事務所管内には沢登りをされる方も多く、驚きます。 このように沢山の方々が山に関心を持っていただけることを心強く思うところです。
国有林勤務も残り少なくなりましたが、日々充実しており、今後も森林を地域のために活かせるよう、微力ながら貢献していきたいと思います。
胆振東部森林管理署 白老森林事務所
住所:北海道白老郡白老町字萩野 電話:0144-83-4588
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お問合せ先
総務企画部企画課ダイヤルイン:050-3160-6271
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