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北海道森林管理局

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    こんにちは森林官です!

    広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します 

    こんにちは森林官です!(稚内森林事務所)

    宗谷森林管理署 稚内森林事務所 首席森林官 鳥山 卓也

    日本最北の森林事務所

    稚内森林事務所が所在する稚内市は、水産・酪農・観光を基幹産業とする宗谷地方の中心都市で、宗谷海峡を挟んで東はオホーツク海、西は日本海に面し、利尻礼文サロベツ国立公園をはじめとする豊かな自然が広がり毎年多くの観光客が訪れています。
    また、「日本最北端の地」の碑がある宗谷岬からは、天気が良ければ遠くサハリンの島影を望むこともできます。

    「日本最北端の地」の碑
    「日本最北端の地」の碑

    森林事務所の業務

    稚内森林事務所では、稚内・曲淵地区の2つの担当区を管轄区域とし、約1万7千ヘクタールの国有林を管理しています。森林事務所の業務は日々の林野巡視、境界の管理や請負事業の監督、林道の管理及び修繕など多岐に渡ります。
    また、1年を通じて風が強い宗谷地方では近年風力発電施設の建設が多く、国有林内での建設にあたっては貸付予定地の実査等も行います。

    宗谷丘陵の風力発電施設
    宗谷丘陵の風力発電施設

    強風下での施業

    森林の育成

    市街地に隣接する標高の高い場所や海岸近くには、日本海側からの強風、多雪・低温等、気象条件の影響により、森林の育成が困難な箇所がみられます。
    このような箇所では、防風柵を設置し苗木を強風等から保護し、国土保全や風景林としての効果を発揮させること等を目的とした森林を育成しています。

    防風柵とアカエゾマツ植栽箇所
    防風柵とアカエゾマツ植栽箇所

     ・海岸防災林の造成

    稚内市の東側に広がるメークマ海岸林は、日本で最北部に位置する海岸防災林の造成地です。
    この地域は、明治時代の山火事や伐採により無立木地になったと伝えられており、強風・寒冷等、厳しい自然環境の中でほとんどがササ生地となっていました。

    そのような中、内陸の酪農地帯を風害から守るため、昭和45年から約50ヘクタールの海岸防災林造成事業に着手しました。
    アカエゾマツ等を高密度で植栽し、ハードルフェンス(木製防風堆雪柵)を設置することにより、強風の緩和、積雪による土壌の凍結防止が図られ、現在、造成地のほぼ全てが成林し、防風林帯が形成されています。

    一方、植栽後40年以上経過し、次世代に向け健全な海岸防災林を造成するための検討も行い、現在は本数調整伐(間伐)を計画的に実施し、その後の生育状況等を把握するための調査を行っています。

    伐採後の生育調査
    伐採後の生育調査

    終わりに

    稚内地域は気象条件が非常に厳しく森林づくりは大変ですが、諸先輩が苦労しながら大切に育んできた木々に学びながらこの森林を後世に引き継ぐべく、業務に努めたいと思います。

    宗谷森林管理署 稚内森林事務所

    住所:北海道稚内市港4丁目6-5
    電話:0162-22-1200
     

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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