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北海道森林管理局

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    こんにちは森林官です!

    広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します 

    こんにちは森林官です!(古丹別森林事務所)

    留萌南部森林管理署 古丹別森林事務所 首席森林官 本間秀樹

    クリーンな食とエネルギーを産み出している町

    古丹別森林事務所は、北海道北西部留萌管内の中ほどに位置する苫前町に所在しています。
    苫前町は風が強い町で、風力発電の風車が多いことから、風車の町として有名です。

    風車の町、苫前町
    風車の町、苫前町

    苫前町の主な産業は、漁業と農業です。漁業は、日本有数の好漁場である武蔵堆(むさしたい)で行う沿岸漁業が有名です。農業は、中南部は畑作と稲作、北東部は酪農が主に営まれており、特に稲作は農薬や化学肥料の使用量を通常の半分ほどで栽培したクリーン米を栽培しています。

    また、再生可能エネルギー自給率、食料自給率共に高く、「永続地帯(※)」として北海道内で1位、全国では9位になっています。
    永続地帯(※):ある区域で得られる資源によって、その区域におけるエネルギー需要と食糧需要のすべてを賄うことができる区域のこと。

    森林事務所の業務概要

    古丹別・三渓合同森林事務所は、苫前町の森林面積約38,400ヘクタールの内、80パーセントを占める約30,800ヘクタールの国有林を管理していおり、日々、造林地内の造林木の生育調査、造林木育成のためのササ刈りや間伐、事業実行に不可欠な林道の維持・管理や、苫前町の子供たちに山や木のことを知ってもらうための森林教室を行っています。

    そのような中で、意外に思われるかもしれませんが、国有林では以前から若い造林地で野ねずみの生息数調査を行ってきています。

    近年はエゾシカが増えたことで、農作物や樹木の食害が目立っていますが、古くから林業では野ねずみによる苗木の食害があります。野ねずみに苗木の樹皮が食べられると枯れてしまうので、被害を未然に防ぐために生息数を調査し、結果に基づき対策を検討しています。

    野ねずみの生息調査用トラップ
    野ねずみの生息調査用トラップ

    私は造林、間伐といった直接目にみえる事業や、これら事業を計画するために欠かせない造林地の生育調査は大変重要と思っていますが、せっかく植えた苗木を枯らさないための業務も地味ながら、同様に重要であると森林官として直接現場の業務に携わる中で強く感じています。

    日本獣害史上最悪の三毛別羆事件のあった町

    大正4年12月にヒグマが民家を襲撃し、死者7名、負傷者3名の被害が発生しています。現在の地名「三渓(さんけい)」に、三毛別羆事件復元地があります。
    来町者を歓迎するクマの看板
    来町者を歓迎するクマの看板

    私たち国有林の職員は仕事で山に入りますが、木の爪痕、新しい糞や足跡等の痕跡があった場合や、うなり声など気配を感じたら直ちに下山し、安全な別の現場に移動します。

    山はヒグマの住処です。私たちがそこに立ち入る側ですし、身の安全が第一です。

    今後、山に携わる者として、過去の悲劇を知り、山の危険性と森林の大切さを感じながら日々の業務に従事していきたいと考えています。

    留萌南部森林管理署 古丹別森林事務所

    住所:北海道苫前郡苫前町字古丹別1011番地
    電話:0164-65-4349
     

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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