
広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します
こんにちは森林官です!(若園森林事務所)
日高南部森林管理署 若園森林事務所 森林官 今野 恵介
新冠町の森林事務所に勤務しています
私の担当している若園森林事務所と奥新冠森林事務所が所在する新冠町は、北部は日高山脈に由来する山岳地帯、南部は太平洋に面しており、気候は北海道内では温暖で、積雪も少ない地域です。
 新冠町の競走馬
積雪は、私が以前住んでいた札幌や、北見、遠軽、置戸に比べて驚くほど少なく、除雪をほとんどしない冬を初めて体験しました。
また、新冠町は競争馬の産地として大変有名な町で、武豊に憧れて騎手になるのが夢だった私にとっては、居住していたことを生涯忘れることのない体験と思い、日々を過ごしています。
森林事務所の紹介
私の担当する若園森林事務所と奥新冠森林事務所の二つの担当区の管理面積を合わせると約2万6千ヘクタールあります。
管内には、北海道電力が管理している発電用ダムが4基あり、奥新冠にあるダムは、片道3時間ほどの場所にあります。
当署が発注している間伐事業などで林内に張り巡らされている送電線や配電線を損傷しないように請負業者や北海道電力と打ち合わせするのも重要な業務となっています。
 新冠ダム
現在、林道の新設路線が2カ所予定されています。
既に、工事の支障になる立木の調査を終え、オニシベツ林道(延長約2キロメートル)は来年着工、アブカサンベ林道(延長1.4キロメートル)は再来年以降の着工予定です。この林道が完成すると、林地へのアクセスが容易になり念願の間伐等の森林整備をより効率的に実施することが期待されます。来年以降の森林整備の計画に反映していくために今から必要な調査や検討を重ねていきたいと思います。
 山の仕事(丸太の検査)の様子
今年度は、人工林の列状間伐や伐採再造林の事業を併せて約67ヘクタール実施しています。出材する丸太の量は、約2千立方メートルを見込んでおり、丸太の仕分けなど請負事業体と打合せを行うなかで、収益を確保できるよう監督することも森林官の腕の見せ所と考え取り組んでいます。
そのほか、森林の調査、林道の点検、エゾシカや野ねずみの食害等の調査、境界の管理や巡視、各種の請負事業の監督や検査業務等を実施しています。
最後に・・・
当森林事務所で仕事をすることになって2年がたちました。その間、北海道胆振東部地震があり、林道が大規模な崩土に覆われ対応に苦慮し、断水にも悩まされました。また、時には1日に2度、熊に遭遇するなど、数々の事件を乗り越えてきました。
この経験を生かして、これからも大切な自然と森林を後世に残していくため、日々の業務に森林事務所職員が一丸となって取り組んでいきたいと思います。
日高南部森林管理署 若園森林事務所 住所:北海道新冠郡新冠町字若園 電話:0146-49-5244
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お問合せ先
総務企画部企画課ダイヤルイン:050-3160-6271
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