こんにちは森林官です！（遠別森林事務所）

管内の概要

遠別・西遠別合同森林事務所は、留萌振興局管内北部に位置する遠別町に所在します。

遠別町の総面積59,086ヘクタールの87％を森林が占め、その森林面積51,221ヘクタールのうちの76％に相当する、国有林野39,032ヘクタールを、遠別と西遠別の二つの森林事務所により、森林官2名と非常勤職員2名の計4名で管理しています。

遠別町の紹介

道の駅えんべつ富士見

遠別町は第一次産業が主体で、農業では日本最北の水稲地域として知られるもち米のほか、メロン、ほうれん草、アスパラガス、飼料にウコンを導入したウコン牛の生産、漁業では主にオホーツク海のホタテ生産地へ出荷するホタテ稚貝の養殖をはじめ、ミズダコ、ヒラメ等の活魚出荷及び煮ダコやホタテ干貝柱の加工が盛んです。

また、北海道立遠別農業高等学校では、国内では生産量の少ないサフォーク種の羊の飼育・加工・販売までを一貫して実施しております。

ラム肉を使用した加工品は、「遠農高マルシェ」やショッピングサイトでも販売されるほか、遠別町のふるさと納税の返礼品としても活用されています。

これらの実績が高く評価され、農林水産省が主催する「ディスカバー農山漁村（むら）の宝」（第6回選定）のコミュニティ部門で準グランプリを受賞しました。


旭温泉

観光としては、温泉総選挙2019のリフレッシュ部門で第2位を獲得した「旭温泉」や4月にリニューアルオープンした「道の駅えんべつ富士見」などがあります。 

森林事務所の業務

国有林野の管理経営にあたり極めて重要な森林の現況を調べる地況林況等調査がありますが、夏期は歩行が困難な笹ヤブや沢などが多い箇所は、雪に覆われてる冬期間に、集中的に行います。


地況林況等調査へ向かう様子

林道をスノーモビルで進み、その先は、滑走面にアザラシの毛皮を貼り付けることで後退せず雪面を上ることができるゾンメルスキーを使用して、安全なルートを見極めながら尾根を上り沢を渡り、急斜面はジグザグに折り返すなど、現地に到達するまで一苦労ですが、春の足音が聞こえてくると融雪や雪崩が懸念されるので、のんびり構えてはいられません。


校外学習

また、遠別小学校の学校地域連携事業プログラムの一貫として10月に1年生、2月に3年生と4年生の校外学習を実施しており、森林を通して自然の仕組みや環境を考える機会として、身近な動植物や森林管理署の業務について児童に興味を持ってもらえるよう取り組んでいます。

おわりに

限られた時間で多岐にわたる業務をこなすだけで精一杯ですが、今後も皆様の協力をいただきながら、地域との連携を絶やすことなく、当事務所職員4名で協力し合い、国有林野の管理経営に努めていきます。