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北海道森林管理局

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    こんにちは森林官です!

    広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します 

    こんにちは森林官です!(日勝森林事務所)

    日高北部森林管理署 日勝森林事務所 首席森林官 佐藤 泉

    はじめに

    日勝森林事務所は、沙流川の上流、北海道の背骨とも言われる日高山脈の西麓の日高町日高地区にあり、日高森林事務所との合同事務所となっています。

    管轄する日勝担当区は、日高振興局管内を流れ太平洋に注ぐ沙流川のさらに上流の源流部で、道央と道東を結ぶ幹線道路であり「石勝樹海ロード」と呼ばれている国道274号の日勝峠から日高側の両脇を囲むように位置しており、その下流の千栄担当区と合わせ約26千ヘクタールを管轄しています。

    管轄区域のほとんどが水源かん養保安林に指定されており、また、源流部は「日高山脈襟裳国定公園」、史跡名勝天然記念物「沙流川源流原生林」などの原始的な天然林も多く、野生生物の生息環境としても重要な森林です。

    平成28年の台風被害

    しかし平成28年8月の台風10号では、日高山脈で記録的な大雨(72時間の雨量が500ミリを越えた地点もあった)となり日高町内を流れる沙流川が暴れ、国道274号の橋長84メートルの千呂露(ちろろ)橋が崩落するなど、大きな被害が出ました。

    国道274号の決壊箇所
    国道274号の決壊箇所(平成28年9月撮影)

    国道274号は、日勝峠を越えて十勝の清水町まで43.8キロメートルの区間が通行止めとなり、平成29年10月末の開通までおよそ100億円が投じられて復旧工事が続きました。

    国道274号の決壊箇所
    国道274号の決壊箇所(平成28年9月撮影)

    そして当然のごとく管轄内の林道も全線被害があり、沙流川本流に掛かる3つの橋のうちの2橋が流され当初はほとんど通行出来ませんでした。

    そこで林道の状況を把握するため約100キロメートルを歩いて調査し、最長で1日20キロメートル以上歩きました。また、大量に堆積した流木の調査で沙流川本流を歩いたり、効率性と安全性から無人航空機(ドローン)を飛ばして撮影などもしました。

    その調査結果に基づき、被害を受けた国道脇の国有林内では治山事業が平成29年度から3年間で7箇所で実施され流木を捕捉するスリットダムなどを設置しました。

    流木を捕捉するスリットダム
    流木を捕捉するスリットダム (三国沢 平成30年3月 完成)

    終わりに

    近年は、豪雨などによる大きな災害が各地で頻発しています。

    今後も引き続き、災害対策に取り組むととともに公益的機能を発揮する森林づくりを行うために努力を続けていきたいと思っています。

    日高北部森林管理署 日勝森林事務所

    住所:北海道沙流郡日高町栄町東2丁目258-3
    電話:01457-6-3466

     

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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