富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG(2022)
令和4年10月30日(日曜日)曇り
遊々の森・沢コース巡視本日は、太陽の里キャンプ場にある散策路を巡視してきました。
入口は、鹿柵ゲートを開けて入っていきます。
開閉後には、鹿柵をしっかり元に戻すようにお願いします。
散策路に入るとすぐにヒグマの爪痕を見ることができます。
周囲には、ヤマブドウやコクワの実があったので、それらの果実を食べるために木に登ったのではないかと推測します。
歩道には、ヒグマの糞と思われる痕跡がありました。
糞の中に未消化の種や皮があることからコクワの果実を食べていたことがわかります。
コクワの果実が地面に落ちていました。
コクワはマタタビ科マタタビ属で、サルナシの別名と言われています。
熟した果実は、キウイのような甘酸っぱい味がします。
本日で、令和4年度GSS(グリーン・サポート・スタッフ)としての活動最終日を迎えました。
短い期間でしたが、十勝岳連峰と夕張山地の巡視活動を通して植生保護の活動に携わることができました。
コロナウイルス感染症の行動制限がない今夏は、多くの入山者が訪れました。
特に、携帯トイレ等が現場に捨てられて回収する場面が多くありましたので、利用者マナーが向上し、私たちの活動が少しでも啓発活動につながれば幸いです。
これをもって、今年度のブログを終了します。ありがとうございました。
令和4年10月29日(土曜日)晴れ
夕張岳金山コース、芦別岳新道・旧道、富良野西岳 巡視本日は、夕張岳金山コース、芦別岳新道・旧道、富良野西岳を巡視しました。
夕張岳金山コース入口の林道では、野生動物の痕跡が見られました。
ヒグマと思われる爪痕
エゾシカによる角こすりの痕
ヒグマと思われる糞
糞の中には、動物の骨のようなものが残っていました。
令和4年10月28日(金曜日)晴れ
本日は、望岳台探勝路を巡視しました。現在、道道966号十勝岳温泉美瑛線は、白銀ゲート(十勝岳温泉側)からは通行止めです。
美瑛町の白金温泉から望岳台へは、令和5年1月4日までは通行することができます。
路面が凍結していることがありますのでご注意ください。
望岳台駐車場の駐車台数は少なかったです。
望岳台探勝路の入口は急な階段になっており、この時期は、階段が凍結している場合があるため足元をよく確認してから通行してください。
歩道の一部には、雪が残っています。
石の上など滑りやすいので、足元を十分確認してください。
雪をまとった十勝岳がとてもきれいでした。
令和4年10月23日(日曜日)雨
吹上温泉駐車場 巡視本日は、吹上温泉駐車場を巡視しました。
雨からみぞれに変わりあいにくの天気です。
駐車場は閑散としていました。
吹上温泉駐車場にあるトイレが、冬期閉鎖となりましたのでご注意ください。
トイレ横に設置していた、携帯トイレ回収ボックスは撤去されています。
道道966号十勝岳温泉美瑛線が冬期通行止めとなり、望岳台方面へ行くことはできません。
開通予定は令和5年4月27日となっています。
十勝岳温泉駐車場、吹上温泉駐車場に設置していた携帯トイレ回収ボックスが撤去されていますので、現時点では美瑛町の白金温泉公衆トイレ横に設置しているのみです。
令和4年10月22日(土曜日)晴れ
十勝岳温泉駐車場から安政火口 巡視本日は、十勝岳温泉駐車場から安政火口までを巡視しました。
十勝岳温泉駐車場にあるトイレが冬期閉鎖となりました。
駐車場のトイレ横に設置していた、携帯トイレ回収ボックスは撤去されています。
これから入山される方は、携帯トイレをお持ちください。
今年度は、落とし物が多くありました。休憩後には、身の回りをよく確認してください。
安政火口の手前から、歩道には雪が残っていますので、足元には十分注意してください。
写真中央は、上ホロカメットク山。
本日は、風が強く雲の流れがとても早かったです。
季節は、秋も終盤ですのでダウンジャケット、ニット帽、手袋など防寒対策が必要です。
令和4年10月21日(金曜日)晴れ
原始ヶ原林間コース 巡視本日は、原始ヶ原林間コースを巡視しました。
歩道の複数箇所にヒグマと思われる痕跡が残っていました。
ナナカマドの実のような固形物を食べていたことが確認できます。
原始ヶ原から山頂付近が白くなった富良野岳を望むことができました。
これから十勝岳連峰へ計画されている方は、防寒対策と冬山装備をお願いします。
原始ヶ原から滝コースに入り勝竜の滝です。
夏の大雨で滝コースの橋が流されてしまい、現在は、林間コースと滝コースを周回することができません。
令和4年10月9日(日曜日)晴れ
望岳台探勝路 巡視本日は、望岳台探勝路を巡視しました。
探勝路入り口は望岳台駐車場と隣接しています。
コースの一部が笹等の繁茂により、不明瞭になっている場所があったので剪定はさみで、笹の一部を処理しました。
(整備前の状況)
(整備後の状況)
一部コース外に踏み荒らしによる道ができていました。
誤ってコース外に入らないように、正しいルートの立木に目印のテープを設置しました。
コースを逸脱して写真を撮っているカメラマンがいましたが、植生保護の観点からもこのような行為は絶対にやめて下さい。
最近は、歩道沿いでマスクを回収することが多くなりました。
ルールとマナーを守り、ごみは捨てないようにお願いします。
先日の台風の影響で折れた枝がコースを塞いでいたので、通行できるように除去しました。
コース沿いにある、標識の周りも笹が繁茂し看板を見落としやすいので、整備します。
(整備前の状況)
笹を処理すると看板が見やすくなります。
(整備中の状況)
令和4年10月8日(土曜日)雨
夕張岳金山コース、芦別岳旧道・新道コース、富良野西岳 巡視本日は、雨の予報のため夕張岳金山コース、芦別岳旧道・新道コース、富良野西岳を巡視しました。
雨雲に覆われ肌寒い一日です。朝晩の冷え込みが少しずつ厳しくなっています。体調管理にはお気をつけください。
トナシベツ川
昨日からの雨の影響で林道は大きな水たまりができていました。
車で通行の際は十分に気をつけてください。
芦別岳旧道・新道コース
悪天候の為、入山者は確認できませんでした。
旧道コースの入口付近にカツラの木があります。
マスクを着用していると気づきませんがキャラメルのような甘い香りが漂っていました。
カツラは黄葉して落葉した葉は香りを放つと言われています。
富良野西岳(四線沢コース)
四線沢コースからの入山者は確認できませんでした。
富良野ロープウェー、秋の営業期間は10月16日までとなっています。
令和4年10月7日(金曜日)曇り
望岳台駐車場から十勝岳避難小屋巡視本日は、望岳台駐車場から十勝岳避難小屋周辺を巡視しました。
冬型の気圧配置により寒気に覆われた十勝岳連峰は10月5日に初冠雪となりました。
十勝岳避難小屋周辺もうっすらと雪が残っています。
雪面にウサギと思われる足跡が残っていました。
夏には気づかない動物の痕跡が、雪の上では見ることができるので注意深く観察すると、
動物も暮らしていることがわかります。
大雪山方面は十勝岳連峰よりも多くの降雪があったように見えます。
これからは、標高の高い山へ行く際は防寒対策と冬山装備が必要です。
十勝岳温泉駐車場も巡視しました。
駐車場からの景色は、紅葉に雪が組み合わさり空の青色が雪に反射に普段は見られない景色です。
これからの時期は、事前に天気予報に加え道路情報も確認し、冬タイヤへの早めの交換が必要です。
令和4年10月2日(日曜日)
望岳台駐車場から十勝岳避難小屋 巡視本日は十勝岳避難小屋周辺を巡視しました。
紅葉が見頃を迎えています。
望岳台付近では、赤色や黄色に色づき紅葉は見頃を迎えています。
望岳台からは紅葉した木々が眼下に広がり、多くの方がカメラで撮影していました。
葉が紅葉したマルバシモツケとシラタマノキの実
十勝岳避難小屋の中に、飲みかけのペットボトルやたばこの吸い殻などのゴミが放置されていました。
今回、回収しましたがゴミは各自持ち帰るようお願いします。ルールとマナーを守り、利用をお願いします。
十勝岳紅葉まつりが開催されていたため、十勝岳温泉駐車場も白銀荘駐車場も多くの車が駐車していました。
紅葉の見頃が終わると、季節は冬へと変わっていきます。
令和4年10月1日(土曜日)晴れ
原始ヶ原巡視本日は、原始ヶ原を巡視しました。
原始ヶ原歩道の維持・整備作業を行っている富良野山岳会の方々が、山小屋(ニングルの森管理棟)の清掃、薪の補充、冬囲い作業を行っていました。
原始ヶ原・滝コースにある橋が、来シーズンに使用できるように補修作業が行われていました。
手前の丸太橋はしっかりと固定され、奥のアルミ製の梯子は、増水に流されないように川岸に移動しましたで、現在、橋を渡って対岸には行けません。
原始ヶ原・林間コースにある唯一の渡渉(としょう)地点。
沢の水の水量が減ってきたので、登山靴が濡れることなく渡れます。美しい渓相が登山者を癒やします。
原始ヶ原からは、目の前に富良野岳が見えます。
ここから富良野岳まで縦走する登山道がありますが、距離が長く険しいため健脚向けのコースとなっています。
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