富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG(2021)

令和3年7月31日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~十勝岳 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から上富良野岳を経由して、十勝岳を目指します。
風もなく青空が広がる十勝岳連峰です。
大正火口付近から噴煙が勢いよく上がっています。
大砲岩分岐より三段山へと続くルートですが、崩落の為現在も通行禁止です。
危険ですので通行しないよう、お願いします。
上ホロ避難小屋から十勝岳までのルートはザレ場で歩きにくい箇所もありますが、稜線歩きがとても気持ちいいです。
本日も非常に暑い日でした。
こまめに水分補給をして、無理のない登山計画で山を楽しんでください。
令和3年7月30日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~上富良野岳 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から上富良野岳を巡視します。
上富良野岳山頂へ向かう途中、植生の踏み荒らしを確認し、侵入を防ぐ為、鉄杭とロープを設置しました。
植生保護のご協力お願いします。
歩道逸脱を確認
上富良野岳山頂付近もたくさんの高山植物が花期を迎えています。
リンドウ科の花、ミヤマリンドウ
バラ科の花、チングルマの綿毛
令和3年7月25日(日曜日)芦別岳旧道歩道入口~ユーフレ小屋 巡視
本日は、芦別岳旧道歩道入口からユーフレ小屋までの区間を巡視しました。
麓の気温が30度を超える中、沢沿いは涼しい風が吹いていました。
ユーフレ小屋まで4~500メートルというところ、丸太橋の手前で土砂崩れによって歩道が流されていました。
ロープが設置されていますが、通行の際は注意が必要です。
丸太橋を通過すると三段の滝が現れます。風が冷たく気持ちのいいところです。
クルマユリが咲いていました。
令和3年7月24日(土曜日) 十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から上富良野岳~上ホロカメットク山~上ホロ避難小屋を目指します。
山頂付近は雲がかかっていました。
上ホロ避難小屋付近はまだまだ雪渓が残っており、給水もしばらくできそうです。
連休中なので、複数のテントが張っており、避難小屋も登山者が利用していました。
上ホロ避難小屋周辺には多くの高山植物が花を咲かせています。
バラ科の花、チングルマの綿毛
キキョウ科の花、イワギキョウ
令和3年7月18日(日曜日) 白銀荘連絡路 巡視
本日は、多くの利用者でにぎわう白銀荘キャンプ場から望岳台への連絡路を巡視します。
望岳台が近づいてくるとざらざらとした火山岩の岩場から、ナキウサギの鳴き声がそこかしこから聞こえますが、姿を見ることはできませんでした。
高山の礫地や岩場を好むイワブクロの群生が目立ちます。
サロメチールの匂いで知られるシラタマノキの花が歩道いっぱいに咲いています。
秋になると白いかわいらしい実をたくさんつけます。
令和3年7月17日(土曜日) 富良野西岳(四線沢コース)~新富良野プリンスホテルスキー場コース巡視
本日は、四線沢コース歩道入口から富良野西岳を目指します。
帰りは新富良野プリンスホテルスキー場コースを下ります。
四線沢コースは沢を幾度も渡りながら進んで行きます。
石がとても滑りやすいので、注意が必要です。
四線沢コースの途中に金鉱跡があり、奥行きは10メートルほど。
中はとても涼しく、暑さで火照った身体がクールダウンできます。
沢道が終わると、つづら折りの急登が続きます。
尾根に出ると背丈ほどの笹が茂り、歩道も狭いので、気をつけながら歩きます。
ユリ科の花、クルマユリ
富良野盆地と十勝岳連峰
すばらしい青空で富良野西岳山頂からは十勝岳連峰、大雪山、夕張山地も望めました。
キキョウ科の花、チシマギキョウ
令和3年7月16日(金曜日) 富良野岳巡視
本日は、富良野岳山頂付近の歩道逸脱箇所に踏み荒らし防止柵を設置しました。
写真の矢印部分は、踏み荒らしによる歩道の複線化が問題となっています。
鉄杭と蛍光テープによって、踏み荒らしによる植生へのダメージを軽減できることを期待します。
エゾツツジが咲き始めました。
色鮮やかで夏らしい姿は、多くの登山者を魅了します。
エゾルリソウも満開です。
繊細で上品な瑠璃色の花が涼しげに咲き誇っています。
チングルマの綿毛が風に揺れる姿に見とれてしまいました。
花の百名山“富良野岳”は本日も多くの登山者で賑わっていました。
令和3年7月11日(日曜日) 夕張山地各歩道入口 巡視
本日は夕張岳金山コース歩道入口、芦別岳新道・旧道歩道入口、富良野西岳四線沢コース歩道入口を巡視します。
歩道入口までの林道にヒグマの爪痕を確認しました。
夕張岳金山コース歩道入口
土砂崩れの影響で歩道入口手前約2キロの林道から車両通行禁止でしたが、今年度より歩道入口まで通行可能です。
車の走行にはご注意ください。
林道に複数のヒグマの糞を確認しました。
車両通行可能になり、これから利用者も増えると思いますので、万全な獣害対策をお願いします。
あいにくの天候でしたが、週末ということもあり複数の登山者がいました。
夕張山地の最高峰、芦別岳も入山者の多い山です。
無理のない登山計画で楽しんでください。
芦別岳新道・旧道歩道入口
四線沢コース歩道入口には、入林ボックスが設置してあります。
富良野西岳 四線沢コース歩道入口
令和3年7月10日(土曜日) 三段山崖尾根コース 巡視
本日は、十勝岳温泉歩道入口より三段山の崖尾根コースを巡視します。
駐車場に一頭の鹿が迷い込んでいましたが、うろうろした後森へ帰って行きました。
霧雨が降るようなどんよりとした天気でしたが、登山者の数は非常に多く、路上駐車の長い列ができていました。高山植物が見頃を迎えているので大きなカメラを持って登られる方もいました。
山頂周辺に咲くイワブクロの群生が目を引きました。
昨年から通行が再開された三段山崖尾根コースは、富良野岳や十勝岳等の周辺の山に比べて短時間で登ることができます。
本日は、家族連れを含む多くの登山者で賑わっていました。
令和3年7月9日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳 巡視
本日は、十勝岳温泉歩道入口から富良野岳山頂を目指します。
富良野岳山頂から素晴らしい雲海を見ることができました。
ダイナミックな雲海を見ながら、登山者の皆様も休憩されていました。
山頂付近の雪渓もだいぶ溶けました。
富良野岳肩分岐を過ぎて、富良野岳の歩道はお花畑です。
フウロソウ科の花、トカチフウロ
イワウメ科の花、コイワカガミ
手前 ベンケイソウ科の花、ホソバイワベンケイ
奥 ゴマノハグサ科の花、ヨツバシオガマ
歩道脇のエゾルリソウの蕾、開花が楽しみです。
ムラサキ科の花、エゾルリソウ
令和3年7月4日(日曜日) 原始ヶ原林間コース 巡視
本日は、原始ヶ原林間コースを巡視してきました。
現在、滝コースは橋の決壊のため通行できません。写真は、増水により流されてしまった滝コースの丸太橋です。
ワタスゲが一面に広がっています。この景色を見るために原始ヶ原を訪れる人も多く、本日は駐車場も賑わっていました。
湿原を歩いていると足元には小さなヒメシャクナゲがたくさん咲いています。
水芭蕉の陰にウズラバハクサンチドリがひっそりと咲いていました。
一株だけでしたが、涼しげに咲くミヤマリンドウも確認することができました。
令和3年7月3日(土曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳分岐~三峰山~上富良野岳 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から富良野岳肩分岐、三峰山の稜線を植生を確認しながら巡視します。
富良野岳肩分岐周辺に高山植物の女王、コマクサが咲き始めました。
大勢の登山者もカメラに収めていました。
ケシ科の花、コマクサ
雪渓も随分溶けましたが、所々残っており注意が必要です。
今年は残雪が多い気がします。
キンポウゲ科の花、エゾノハクサンイチゲ
稜線沿いにはチングルマ、エゾノツガザクラ、エゾコザクラ、イソツツジ、イワヒゲ、コケモモ、ミネズオウなどの群生を確認しました。
多くの高山植物が花を咲かせています。
ツツジ科の常緑小低木、コケモモの花
バラ科の花、チングルマ
令和3年7月2日(金曜日) 富良野西岳・四線沢コース 巡視
本日は、富良野西岳・四線沢コースにて北海道固有種エゾオオケマンを確認しました。
周辺は植生保護のため立ち入りを制限するロープが設置されています。
歩道を彩る多くのタニウツギが可憐に咲き誇っていました。
歩道上に真新しいヒグマの糞を見つけました。獣害対策として、熊鈴や笛そしてクマスプレーの携行を推奨します。
四線沢コースは、徒渉を繰り返しながら沢沿いを進みます。川底の岩は滑りやすく、足場の悪い箇所もあるのでストックがあるとよいでしょう。道迷い防止のために、歩道を示すピンクテープを確認しながら歩いてください。
お問合せ先