富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG(2021)

令和3年6月27日(日曜日) 望岳台~十勝岳避難小屋 巡視
本日は望岳台から十勝岳避難小屋まで目指します。
今週は、天気もよく気温も高くて、夏の訪れを感じます。
多くの登山者、利用者で駐車場も満車です。
大雪山国立公園パークボランティアの皆様が歩道のロープ張り、看板補修などをされていました。
とても歩道が分かりやすく、群生地への歩道逸脱を防いでいると感じました。
望岳台より少し歩くと歩道脇にイソツツジ、マルバシモツケの花々が咲き乱れています。
ツツジ科の花、イソツツジ
バラ科の花、マルバシモツケ
令和3年6月26日(土曜日) 白銀荘~三段山 巡視
本日は白銀荘歩道入口から三段山を目指します。天候に恵まれた週末ということもあって、十勝岳連峰は登山者で賑わっていました。山頂からの展望は素晴らしく、長い尾根歩きも報われます。
山頂直下のザレ場には、花期を迎えたエゾノツガザクラとイワウメの小さなお花畑が点在しています。荒涼とした山肌と雪渓、高山植物を一度に楽しむことができるのは、これから7月初旬~中旬までの短い期間です。
歩道上には、一部大きな雪渓も残っておりスキーを担いで登られる方も見受けられました。標高の高い山岳エリアでは、残雪も多いのでスリップ・踏み抜きにお気をつけ下さい。
歩道入口には携帯トイレ回収BOXが設置されています。いま大雪山系では、し尿や汚れた紙の散乱が問題化しています。十勝岳連峰では、麓のコンビニや温泉施設でも携帯トイレを購入することができるようになっていますので、山のトイレマナー向上が期待されます。
令和3年6月25日(金曜日) 緑の回廊 巡視
本日は緑の回廊を巡視します。
ゲートより深い森に入っていきます。
北海道国有林では、世界自然遺産に登録された知床や、希少な野生生物の生息地など特に重要な国有林を「保護林」に設定し、厳格な保全管理に取り組んでいます。
また、野生生物の移動経路を確保し、生育・生息地のネットワークを形成するため、複数の「保護林」を結ぶ森林を「緑の回廊」に設定し、生息地の拡大や遺伝的な多様性の確保に努めています。
空知川源流の一つ、シーソラプチ川
新緑が美しいです
標高が高くなると、林道脇にも高山植物が咲いていました。
ミズキ科の花、ゴゼンタチバナ
野生のエゾシカに遭遇しました。
令和3年6月20日(日曜日) 富良野西岳・富良野岳安全祈願祭
本日は、富良野西岳と富良野岳の安全祈願祭に出席してきました。
共に今シーズンの無事を祈ります。富良野西岳の安全祈願祭は雨のため、富良野ロープウェイ山麓駅内で行われました。
原始ヶ原歩道入口にて、富良野岳安全祈願祭が行われました。
昨年に続き、新型コロナウイルス流行の影響で富良野西岳、富良野岳ともに恒例の登山会は中止になりました。
原始ヶ原・滝コースは、一カ所目の丸太橋が流されてしまい通ることができません。
丸太橋の改修作業が望まれます。
原始ヶ原を目指される場合は、もうひとつの林間コースをご利用ください。
雨上がりの地面にゴゼンタチバナが咲いていました。
令和3年6月19日(土曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から富良野岳を目指します。
所々雪渓が残っており、踏み抜きに注意しながら進みます。
上富良野山岳会の皆様が歩きづらい箇所の整備を手分けして行っていました。
安全に歩道が保たれています。
本日は穏やかな天候で風もなく山日和です。
上ホロカメットク山、三段山、十勝岳も望めました。
花の百名山、富良野岳にもチングルマが咲き始めました。
バラ科の花 チングルマ
山頂付近はキバナシャクナゲが見頃を迎えています。
ツツジ科の花 キバナシャクナゲ
令和3年6月18日(金曜日) 十勝岳安全祈願祭 翁遊歩道~滝めぐり遊歩道巡視
本日は、十勝岳温泉凌雲閣駐車場にて十勝岳山開き安全祈願祭に参加しました。
今シーズンの無事を祈ります。
祈願祭終了後に翁遊歩道~滝めぐり遊歩道を巡視してきました。
翁公園には立派な東屋があり、せせらぎを聞きながら涼むことができます。
近くにトイレも設置していますが、現在使用することはできません。
チシマザクラ、標高の高い山の桜はいま満開を迎えています。
翁公園に咲くハクサンチドリ、鮮やかな紫色の花が目を引きます。
滝めぐり遊歩道には、ヒグマの落とし物がありました。
入林される際は、熊鈴や熊スプレーの携行など獣害対策の必要があります。
令和3年6月13日(日曜日) 十勝岳温泉歩道入口~(崖尾根コース)三段山 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から(崖尾根コース)三段山を目指します!
多くの登山者で賑わっていました。
雪渓が残っており分かり辛いですが、左側が正しいルートです。
通行には注意が必要です。
三段山山頂は視界不良で風もやや強く、数名の登山者がおりましたが、長居せず下山していました。
日当たりのよい山頂付近はキバナシャクナゲの群生が咲き誇っています。
令和3年6月12日(土曜日) 白銀荘連絡路 巡視
本日は白銀荘連絡路を巡視してきました。
歩道入り口からすぐのところに大きなダケカンバの倒木があり、枝先には青々とした葉がついていたので倒れてから間もないことがわかります。
ハイマツが歩道に被さりトンネルのようになっています。
歩道脇から、ピキッピキッとナキウサギの鳴き声を聞くことができました。姿を見ることはできませんでしたが、この一帯が彼らの生息地であることがわかります。
岩場を好むエゾノツガザクラの群落が目を引きます。
十勝岳歩道分岐が近づき荒涼としてきた歩道には、ウコンウツギが鮮やかに咲いていました。
令和3年6月11日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~上ホロカメットク山 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から上ホロカメットク山を目指します!
歩道は所々雪渓が残っていますが、つぼ足で気をつけて歩きます。
山頂付近では360度大パノラマで富良野岳、三峰山、遠くに東大雪の山々が見えます。
壮大な景観に圧倒されます。
上ホロカメットク山避難小屋付近もまだまだ雪渓が残っています。
足元に気をつけて下さい。
雪渓の下からかわいらしい花々がどんどん顔を見せてくれます。
ツツジ科の花、ミネズオウ
令和3年6月6日(日曜日) 芦別岳旧道歩道入り口~ユーフレ小屋手前 巡視
本日は、芦別岳旧道を巡視してきました。
雪解けのため沢の水量が多く、三段の滝手前の丸太橋が水をかぶっており渡ることが困難だったので引き返すことにしました。
沢沿いには雪渓も残っているので、スリップや踏み抜きには注意が必要です。標高の低い芦別旧道歩道においても、昨年に比べ残雪が多いように見受けられます。
岩場・急斜面に鎖や補助ロープがありますが、老朽化や強度不足の可能性があるため、利用する際はよく確認してください。
キンポウゲ科の花、ニリンソウが足下に咲いていました。雪代の残るユーフレ沢と鮮やかに咲く花々に夏の訪れを感じました。
令和3年6月5日(土曜日) 原始ヶ原林間コース 巡視
令和3年6月5日(土曜日)よりGSS(グリーン・サポート・スタッフ)の活動が始まりました。
本日は、原始ヶ原林間コースを巡視してきました。
強風を伴った大雨が前日に降った影響で、風倒被害が目立ちましたが、通行には支障ありませんでした。
雪解けと前日の雨で増水していました。沢水の勢いが強いので、ストックでバランスをとりながら慎重に歩きます。
歩道入り口から林間コースを歩くこと約1時間、「松浦武四郎通過の地」があり、その奥には富良野岳が望まれます。
全道的に夏日となった令和3年度のGSS初日は、富良野市も30度近くまで気温が上がり、ムラサキヤシオツツジが色鮮やかに咲いていました。
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