2020年7月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG
7月31日(金曜日)十勝岳温泉歩道~富良野岳肩分岐~三峰山付近植生保護活動
本日は、三峰山周辺で植生保護活動を実施します。
岩場でナキウサギを確認する事が出来ました。
可愛らしい姿で人気ですが、なかなか見る事が出来ません。
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真っ赤に実ったコケモモの群生を確認しました。
ナキウサギのような小動物たちにとって貴重な食料になることでしょう。
歩道からの逸脱が多く見られる箇所では、踏み荒らしによる植生の被害が発生しています。
正しい歩道へ導くための、ペイントとピンクテープで誘導します。
7月26日(日曜日)十勝岳温泉歩道入口~十勝岳 巡視
本日は、上ホロ避難小屋付近より十勝岳に至る稜線に重点を置き、巡視を実施します。
山頂から、大正火口付近を見下ろすと、この日も噴煙が立ち上りその臭気が漂ってきます。
未だに一部の雪渓が残っており、夏日となったこの日も、給水する方々を見掛けました。
踏み荒らしも見られ、植生保護にもご理解頂きたいものです。
現在、避難小屋周辺には非常に多くの高山植物が芽吹き花を咲かせています。
また、避難小屋付近の歩道脇において、熊の掘り返しを以前から確認しています。
チングルマの花が散り、柱頭部分が綿毛状になっていました。
7月25日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~富良野岳付近 巡視
本日は、連休で賑わう十勝連峰で植生保護活動を実施します。
富良野岳肩分岐から山頂へ向かう途中、植生の踏み荒らしを確認し、曲線の位置への侵入を防ぐため、鉄杭とテープを設置しました。
植生の踏み荒らしを確認
鉄杭とテープを設置
富良野岳山頂直下では、エゾルリソウの群生を確認できました。
ハート型の葉が特徴的な、エゾウメバチソウが花期を迎えています。
山頂付近のコイワカガミが美しく咲いています。
7月19日(日曜日)原始ヶ原、芦別岳新道・旧道歩道入口 巡視
原始ヶ原へ続く林道には、瑞々しいダケカンバの林が続いています。
ヒグマの痕跡が多く見られる、原始ヶ原付近の利用者の皆様には獣害対策意識を徹底して頂きたいです。
芦別岳旧道歩道入口には、毎年繰り返される遭難事故に対する啓発看板が新設されています。
各歩道入口付近においても、本格的な夏季シーズンを感じさせるクルマユリ等、多くの植生が最盛期を迎えています。
7月18日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~三峰山 巡視
この日は青空が広がり風も穏やかで、周囲の山並みが際立って見えた十勝連峰です。
この日も、多くの登山者が道を譲り合いながら稜線の小道を進む様子が見られました。
三峰山山頂の標識付近では、ハイマツの花も盛期を迎えています。
前回、踏み荒らし防止処置を施した区間では、設置した目印が機能しており、保護した土壌からは、早くもチングルマの若芽が覗いていました。
植生保護にご理解頂くため、歩道を外れての立ち入りについては、特に啓発活動を行っていきます。
7月17日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋付近 高山植物踏み荒らし防止作業、巡視
この日は上富良野岳山頂付近より、上ホロ避難小屋に至る歩道の巡視と踏み荒らしなどの荒廃を防止する作業を実施しました。
斜面にて、鉄杭とピンクテープによる目印を設置し、ルートを誘導します。
このルートは状態の良い高山植物の開花が多く見られます。
エゾコザクラ
シロバナエゾノツガザクラ
コケモモの群生
7月12日(日曜日) 十勝岳温泉、白銀荘、望岳台各歩道入口 啓発活動、巡視
本日は霧で、視界も100メートル程でしたが、各歩道入口にて啓発活動を実施しました。
登山者は、霧の中でも多くの植生の開花に立ち会う事ができ、満足気なご様子が印象的でした。
十勝岳噴火警戒に対する気象庁の啓発看板が設置されていました。
濃霧の中ではありますが、僅かにキャンプ場の利用者も見られます。
普段は賑わいを見せる、望岳台歩道入口ですがこの日ばかりは閑散としています。
シラタマノキが盛期を迎えたばかりの若い花を付けていました。
令和2年7月11日(土曜日)芦別岳新道歩道入口~芦別岳 巡視
本日は、芦別岳新道コースの巡視を実施しました。半面山まで登るとようやく芦別岳山頂を望む事が出来ます。
(写真左が芦別岳、右が雲峰山)
熊の沼と呼ばれる水場です。その名の通り、ヒグマの通り道となっています。
チシマノキンバイソウが花期を迎えていました。鮮やかな色味が疲れを癒やしてくれます。
エゾルリソウです。上品な色合いでひっそりと咲いています。
ムシトリスミレが咲いていました。
葉の表面が粘着性をもち、虫を捕らえて消化してしまう食虫植物です。
令和2年7月10日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳肩分岐 植生保護作業 巡視
本日は、他の区間より比較的多くの踏み荒らしが確認される、富良野岳肩分岐付近に重点を置き巡視を実施しました。
ここでは、鉄杭とピンクテープを使用して作業を行いました。同時に植生に対する啓発活動を実施しました。
石囲いを施しておいたコマクサも花期を迎えていました。付近では、小さな株の姿も目に見えて増えています。
状態の良いアカモノの花を見つけました。
この日、多くの利用者とすれ違いました。花の百名山に数えられる富良野岳です。
この植生を守る啓発活動を行っていきます。
令和2年7月5日(日曜日)芦別岳新道・旧道歩道入口、富良野西岳・新プリンスホテル裏歩道入口 巡視
芦別岳新道歩道入口駐車場には、早朝から利用者の車両が並んでいました。
歩道入口の木々に残された、クマの痕跡なども自然環境による啓発となっています。
利用者の中には軽装な方々も見られます。
ウルシ等の人体に有害な植生もありますので、注意が必要です。
富良野西岳・新プリンスホテル裏歩道入口からの巡視です。
何度も沢を渡りながら進んで行きます。
利用者が非常に希薄ですが、ルートの不鮮明さが目立ちます。
7月に入り、腐生植物のギンリョウソウも劣化したものが目立ってきました。
令和2年7月4日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋 巡視
本日は十勝岳温泉歩道入口から、上ホロ避難小屋までの巡視を実施しました。
葉に小豆色の斑点をつけた、ウズラバハクサンチドリが咲いていました。
ストックにゴムキャップを装着されていない方、歩道からはずれて写真撮影をされる方には植生保護ため、啓発活動させて頂きました。
寒空のもとジムカデが花期を迎えていました。
上富良野岳山頂は風が強く視界もよくありませんでした。十分な防寒対策が必要です。
この日は複数のテントが張ってあり、利用者の関心の高さがうかがえます。
トイレはありますが、使用済みの紙はお持ち帰り下さい。
令和2年7月3日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳 巡視
本日は、陽射しの強い十勝連峰となりました。
新緑に覆われた斜面を横切りますが、歩道の状態も良好です。
メアカンキンバイは次第に劣化した個体が目立つようになりました。
エゾノハクサンイチゲの大きな群落が見られました。
歩道を外れる方には、啓発活動させて頂いています。
今年も、富良野岳肩分岐付近ではコマクサを多く見掛けます。踏み荒らされないよう石囲いを施しであります。
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