2019年7月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG

7月21日(日曜日) 晴れ後曇り 白銀荘歩道入口~十勝岳避難小屋 巡視
ここ数日すっきりしない天気が続いていましたが、今日は雲間から青空が見えていました。
白銀荘のテントサイトにも少しずつテントを張る方が増えてきています。
登山者の方は、石を積み上げた矢印(赤丸)の方に通行されるため、コース逸脱による踏み荒らしを回避できているように思います。
ハイマツのトンネルをくぐり抜けて進む場所は、適切な刈り払いと枝打ちがなされていて、通行しやすくなっています。
岩場に群生するイソツツジは花期が過ぎ、今は赤い実をつけていました。
雲ノ平分岐まで登ると、霧で視界が10メートル程になりました。
途中お花を見に行くご年配の登山者の方が、視界不良により断念していました。
十勝岳避難小屋周辺も霧に包まれていました。
7月20日(土曜日) 曇り後雨 芦別岳新道歩道入口~芦別岳 巡視
本日は、夕張山地の最高峰で北海道百名山でもある芦別岳の巡視を実施しました。
序盤から尾根道を登り、険しい道が続きます。
歩道の脇には、クルマユリが点在して開花していました。
半面山より、山頂に向い程なく、ヒグマの沼と呼ばれる水場が歩道脇に現れます。
この付近では、ヒグマの目撃情報が数多く寄せられています。
本日は、痕跡を確認できませんでしたが、獣害対策を万全に行って下さい。
半面山から歩道の一部区間では、土がむき出しになっており滑落の危険もありますので、通行には注意して下さい。(矢印は歩道ルート)
芦別岳までの歩道には、人為的に荒らされた形跡も無く、様々な植物を見る事が出来ます。
ハイオトギリ
エゾルリソウ
芦別岳山頂の様子です。
しばらくすると大粒の雨が降ってきたために、休息を取っていた登山者の方が足早に下山をされていました。
7月19日(金曜日) 曇り一時雨 原始ヶ原歩道入口~林間コース~原始ヶ原 巡視
本日は、湿度が高く、大気の状態も不安定のためか、登山者の姿を見る事はありませんでした。
原始ヶ原は一面の緑とワタスゲの白い綿毛が目立ちますが、足下に目を向けると、いくつかの花が咲いている姿を見る事ができます。
トキソウが、隠れるように一つずつ離ればなれで咲いていました。
一方ミヤマリンドウは、互いに近くで株を作り一斉に青い花を咲かせている姿が印象的でした。
不動の滝です。
ここ最近は曇りがちの天気が続いていますが、まとまった雨は降っていないため、水量はすこし少なく感じましたが、水の落ちる音や水しぶきはいつもと変わりはなく、登山者の疲れを癒やしてくれると思います。
7月14日(日曜日) 曇り 富良野ロープウェイ山頂駅歩道入口~富良野西岳 巡視
本日は、富良野西岳の巡視を実施しました。ロープウェイ山頂駅で下りた乗客は、景色を撮影する観光客の方が多く、歩道入口に向かう登山者の方は見当たりませんでした。
スキー場のリフトの終点を過ぎて、稜線上を歩いていると沢から上がってくる風が轟音を立てながら霧と共に歩道を横切っていきます。
歩道の状態は、下草が刈り払われていて良好ですが、雨や露で濡れていたりすると、滑りやすくなります。
通行する際は充分気をつけて下さい。
奥に山頂が見えています。ここから山頂までたくさんの高山植物見られます。
(上)ヨツバシオガマと、(下)一日花として知られているエゾゼンテイカの群生もこの場所で見る事ができます。
富良野西岳の山頂です。
雲が山頂を覆い展望が全く効かない状態でした。
通行にも支障がなく、人為的な荒廃もないため、高山植物の植生も良好な状態を保っているルートです。
7月13日(土曜日)雨のち曇り 十勝岳温泉・白銀荘・望岳台各歩道入口 巡視
十勝岳温泉歩道入口
3連休ではありますが、昨晩から降り続く雨のため、駐車場に停まっている車の数も少ないようでした。
雨の中、重装備を背負った登山者の姿がありました。
連休中のスケジュールの都合と思いますが、無理のない登山計画をお願いしたいと思います。
白銀荘歩道入口
夏のピーク時にはテントが林立していますが、天気の影響でしょうか、テントサイトには1張りのテントが確認できるのみでした。
望岳台
駐車場には、道外ナンバーやレンタカーの車も数多く停まっていました。観光や登山者の方が小雨の中、山に登ったり、周辺を撮影したり、散策などを楽しんでいました。
防災センターの中に、入山届がありますので山に登る前には、記帳をお願いします。
7月12日(金曜日) 曇り 十勝岳温泉歩道入口~十勝岳 巡視
本日は、十勝岳温泉歩道入口から上富良野岳を経て十勝岳に至るルートの巡視を行いました。
雲が空を覆っていたのですが、視界を遮られずに上富良野岳山頂から十勝岳(写真の中央)や、富良野岳が望めました。
上富良野岳より上ホロカメットク山を経由せず、避難小屋に向かうルートには、沢山の高山植物が花期を迎えていました。
石や岩が多いため歩きづらい事が原因だと思われますが踏みつけがありました。
矢印のルートを通行するようにお願いします。
避難小屋は清潔に使用されていました。また、毛布も常備されています。
これから避難小屋の利用者が増えると思われますが、快適に宿泊できると思います。
避難小屋から十勝岳までのルートはほぼ山の稜線を辿ります。
この歩道は、全体的に幅員が充分ではなく、一部区間において足場の脆い場所などがあり、風も強い場合が多いので、通行するときは滑落に十分注意が必要です。
十勝岳山頂は雨が降っていましたが、雲が高い位置にあるため周りの景観を撮影する事ができました。
(写真手前右端に鋸岳。その奥中央が美瑛岳。奥にうっすらと見えるのが表大雪)
帰路、十勝岳温泉歩道入口のそばで、リスが一心不乱にえさをほおばっていました。
令和元年7月6日(土曜日) 曇り 十勝岳温泉歩道入口~三峰山 巡視
本日は、主に上富良野岳から三峰山を経て、富良野岳肩分岐に至る稜線の巡視を行いました。
十勝岳温泉歩道入口の利用者により、駐車場が満車になっていたため、路上駐車の長い列が発生していました。
上ホロ分岐から十勝岳方面に進み、上富良野岳肩付近にあった雪渓もかなり小さくなりました。
雪渓が解けた跡にチングルマが咲いていました。
三峰山の山頂です。
雲に覆われており、周りの眺望が効きませんでした。
三峰山から富良野岳肩分岐までは、多数の植生が花期を迎えていました。
ミヤマキンバイ
コエゾツガザクラ
富良野岳肩分岐も眺望が全く効きませんでした。
普段は休憩される登山者の方が多数おられるのですが、天候が不安定なため、足早に下山されたようです。
令和元年7月5日(金曜日) 曇り 十勝岳温泉入口~安政火口巡視
本日の十勝岳温泉歩道入口は霧に包まれていて、ここまで来て霧や天候の状況を確認し引き返す方も数多くいました。
十勝岳温泉歩道入口の標高が1200メートルを越えているため、程なくして高山植物の咲いている姿が目に入ります。
ウコンウツギ
エゾノマルバシモツケ
安政火口口から火口に向かうルートが明確に判別できるように、設置していた2本の鉄杭の間に新しく鉄杭を追加して、その間をロープで繋げました。
ルートを明確にすることで、歩道外の踏み荒らしの抑止を期待します。
安政火口口から火口に向かうルート
新しく鉄杭を追加
鉄杭を設置している対岸の崖から石が落ちる音がたびたび聞こえてきました。
対岸は歩道から外れていますので、立ち入らないようお願いいたします。
硫黄の臭いと噴気が立ち上っている安政火口です。
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総務企画部 企画課
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