2018年9月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG

平成30年9月23日(日曜日)十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋 巡視及び資材撤去作業
今日は、上ホロ避難小屋巡視と小屋付近の斜面に設置した資材の撤去作業を行いました。
上ホロ分岐付近の谷間の紅葉に多くの登山者が足を止め見入っていました。
強風の影響によるものか、折れたハイマツが飛ばされて、歩道に落ちているのを見掛けました。
上富良野岳の山頂は、濃霧に包まれていました。
上ホロ避難小屋に到着しました。
現在は下の扉から出入りしますが、厳冬期は小屋に掛かったハシゴを使い2階から出入りします。
今シーズンも上ホロ避難小屋には、多くの登山者が訪れていたようで、避難小屋内の交流ノートには多くの登山者による記載が見られました。
上ホロ避難小屋付近でも、ハイマツを始めとする一部の低木以外の植生が枯れていました。
ルート誘導を目的に設置した鉄杭の撤去を行いました。
本日をもって、今シーズンの十勝連峰GSSの活動を終了とさせて頂きますが、近年、急激な自然環境の変化により、どのルートでも植生の数が減少傾向のため、今後も十勝連峰の植生保護に広く対応出来る、発想と行動力が必要だと感じました。
今年もGSSの活動を通してシーズン中を有意義に過ごす事が出来ました。
この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
GSS伊藤
平成30年9月15日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~富良野岳肩分岐付近 巡視
今日は、天候に恵まれすっきりとした青空が広がる十勝連峰でした。
富良野岳肩分岐では、前十勝岳付近から立ち上る噴煙の先に遠く表大雪の山並みを見渡すことができました。
初夏のチングルマに始まり、トカチフウロやコガネギクなどの植生に彩られた斜面も、現在では殆どの植生が枯れています。
その中で、真っ赤に紅葉したチングルマが、登山者の目を楽しませていました。
天候に恵まれた一日だったため、早朝からの登山者が、下山する昼近くになっても意気揚々と山頂を目指す登山者を見掛けました。
例年、見事な紅葉が見られる三峰山直下の斜面ですが、今年は色づきが悪く、現在はこのような状態です。
朝晩の冷え込みにより、気温差は大きくなっていますが、紅葉する前に枯れ落ちている植物を見掛けます。
平成30年9月14日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~富良野岳肩分岐付近 巡視
今日は、一日を通して天候の変化が非常に激しい十勝連峰でした。
未明まで降り続いた雨の痕跡が、ナナカマドの実に残っており、山中には冷えた秋らしい空気が漂っていました。
歩道を外れての踏み荒らしを抑止するため、設置していたがテープ切れていましたので、補修を行いました。
補修後
今年も紅葉シーズンに入り、ウラシマツツジがキレイに色づいていました。
平成30年9月2日(日曜日)十勝岳温泉歩道入口~三峰山 巡視
上富良野岳付近の稜線は普段から強い風が吹き付ける場所ですが、本日はほぼ無風状態で稜線歩きの縦走登山には最適な一日となりました。(最奥=富良野岳)
三峰山に続く、稜線の歩道では多くの登山者とすれ違いました。
ここでは、上ホロ避難小屋付近などの山中で野宿するため、大きな荷物を背負う登山者の姿が印象的です。
東大雪方面も穏やかな風景が広がっていました。
この時季になると、ヒグマが度々目撃されます。付近にはその補食対象として知られるセリなどの植物が多く繁茂していますが、今年はそれらの植物が非常に少なく感じます。
登山者によるクマの目撃情報を目にしましたが、稜線の歩道でヒグマのフンを発見しました。
山頂付近の岩場ではナキウサギの鳴き声が聞こえましたので、鳴き声がする岩場に目をこらしナキウサギも見つけましたが、体長が10~15cmと小さく、毛並みが岩場の色と同化しているため、上手く撮影できませんでした。
平成30年9月1日(土曜日)白銀荘歩道入口~連絡路~十勝岳避難小屋 巡視
本日は厚い雨雲がかかっているため、標高の高い山中の巡視を取りやめ、白銀荘より十勝岳避難小屋へ至る連絡路の巡視を行いました。
歩道脇では、ダケカンバの葉が少しずつ黄緑色に変わってきていました。
連絡路は、白銀荘から望岳台付近までの自然散策路として利用者も増えているようです。
連絡路の一部では、植生の繁茂により幅員の狭い場所があります。
十勝岳避難小屋では、雨を避けて休憩する登山者がいらっしゃいました。
今日一日不安定な天候で、季節が少しずつ秋に移り変わっていることを実感しました。
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