2018年8月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG

平成30年8月31日(金曜日) 十勝岳温泉、白銀荘、望岳台、各歩道入口巡視
8月も終わりですが、本日も雨雲に覆われ、断続的に雨の降る一日となりました。
富良野岳近では登山者による、クマの目撃情報が寄せられていました。
毎年、夏場に賑わう白銀荘のキャンプ場ですが、今年は天候不良の日が多く、例年より利用者が少ないようです。
キャンプ場脇の施設も、既に閉鎖となっていました。
平成30年8月26日(日曜日) 原始ヶ原歩道入口~林間コース~沢徒渉箇所付近 巡視
連日の雨模様のため、本日は高山帯の巡視をとりやめ、標高が低い原始ヶ原歩道の巡視を実施しました。
原始ヶ原の標識からほど近くでは、ヒグマの足跡を確認しました。
場所とサイズの大きさから、前回見かけた同じ個体による足跡であるように思われます。
多くの利用者に、冷たい飲料水を提供する天使の泉の様子です。
平成30年8月25日(土曜日) 十勝岳温泉、白銀荘、望岳台、各歩道入口巡視
台風から変わった温帯低気圧の影響で早朝から雨風が共に強い十勝連峰です。
白銀荘歩道入口付近では、断続的に降り続く雨が勢いを増し、人影は見当たりませんでした。
防災シェルターは、24時間開放されています。施設内の気象モニターではリアルタイムな情報を確認することが出来ます。
平成30年8月24日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~安政火口 安全点検
本日は十勝岳温泉歩道入口から安政火口の巡視を実施しました。
安政火口より上空を見上げると、上ホロカメットク山方面は大きな雲に覆われていました。
降雨量の非常に多い日が続いためか、土石流が発生した痕跡が色濃く残っていました。
エゾオヤマリンドウが最盛期を迎えていました。
平成30年8月18日(土曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳肩分岐付近 巡視
連休中天候が悪かったため、各ルートに設置した鉄杭、表示テープなどの点検を兼ねた巡視を実施しました。
久しぶりの晴天のため、多くの登山者を見かけました。
歩道には雨水が溜まっており、足元に注意しながら進みます。
山の中でも、花の大きさ、色彩共に目を引くダイセツトリカブトが花期を迎えていました。
三峰山方面への稜線を進んで間もなく、雨水が溜まり易い場所の様子です。
周囲がお花畑に囲まれているため、水切りなどが出来ない窪地になっています。
水溜まりを避けようとし、植生の踏み荒らしが発生していました。(写真左丸印内)
高山植物の開花時期によって、この斜面では装いが大きく変わります。
現在は黄色いキクの花が咲いていますが、黄色い花が姿を消すと、紅葉が始まり、秋の訪れを感じる事ができます。
平成30年8月17日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~崖尾根コース~三段山巡視
本日は天候が悪く、風もあったため、体感温度は5~6℃に感じました。
三段の沼付近にはヒグマの食料として知られるセリの植物が多く繁茂していますが、本日に巡視では動物の痕跡は見られませんでした。
このコースは、落石が発生しやすいため、現在は一般解放されていません。
現在も落石の痕跡が見られます。
山頂は、雨がみぞれに変わる厳しい環境でした。
本日は、表大雪では早くも冠雪を記録し、十勝岳では登山者が遭難し、低体温症で亡くなったそうですので、登山する際は十分に注意して下さい。
平成30年8月11日(土曜日) 十勝岳温泉、白銀荘、望岳台各歩道入口巡視
本日も雨ですが連休中という事もあり、十勝岳温泉歩道入口の駐車場には多くの車両が駐車していました。
望岳台付近は霧雨の中、多くの観光客が記念撮影をしていました。
防災シェルター内の情報ボードには自然探勝路の獣害情報などが掲載されていました。
自然探勝路入口の様子です。
平成30年8月10日(金曜日) 原始ヶ原、芦別岳新道、旧道歩道入口巡視
先日の台風の影響により芦別岳付近でも、断続的に雨が続いております。
登山をされる際は、無理のない登山計画をお願いします。
歩道沿いでは、駆除の指定を受ける外来種のアメリカオニアザミを良く見かけます。
アメリカオニアザミは堅く、鋭いトゲに覆われていますので、触れないよう注意して下さい。
平成30年8月5日(日曜日) 白銀荘歩道入口~十勝岳連絡路巡視
年間で最も利用者の増える、夏山シーズンに伴い、小道も多くの利用者の踏み跡でルートが明確になってきました。
山頂へはハイマツのトンネルをくぐり抜けて行きます。
コース途中の徒渉地点の沢は、随分水位が下がっていました。
ひっそりとツルリンドウが咲いていました。
晴れた日には、十勝連峰を見渡す事の出来る連絡路の合流点の様子です。
平成30年8月4日(土曜日) 十勝岳温泉歩道入口~十勝岳巡視
本日は天候に恵まれたため、十勝連峰の縦走コースの巡視を行いました。
稜線沿いの細い歩道は、普段から強い雨風にさらされているため、植物はほとんど生育できません。
歩道の西側は、荒涼とした山肌が麓の安政火口まで落ち込んでおり、斜面は小さな崩落を繰り返しています。
逆に歩道の東側は、東大雪方面の雄大な山並みが蒼く連なり風景が一転します。
山頂では多くの登山者が休憩の最中でした。
登山ルールとマナーの啓発活動の際に登山者から、十勝岳の噴煙が勢いを増し、風向き次第では噴煙に巻かれ、咳き込む、頭痛がするなどの声も聞かれましたので、登山する際は十分に注意して下さい。
平成30年8月3日(金曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳巡視
前日からの放射冷却によって、日陰になった植物の葉っぱの上には、雫がついていました。
涼しく晴天の中、列を作って進む登山者を多く見かけました。
富良野岳肩分岐から、山頂までの歩道沿いはお花畑となっており、多くの高山植物を見る事が出来ました。
お花畑の大半はキク科の黄色い植物で占められています。(写真手前はミヤマアキノキリンソウ)
イワギキョウも登山者の目を楽しませていました。
道幅が狭い山頂へ続く歩道では、登山者同士が道を譲り合いながら通行する様子が目に付きました。
ルートがわかりにくい場所では、歩道を外れた痕跡が見られましたので、鉄杭とピンクテープを設置し、ルートを明確に示しました。
同様の処置を数ヶ所で実施し、今後の経過を見守ります。
植生保護のため、歩道外を通行しないようお願いいたします。
お問合せ先
総務企画部 企画課
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