2018年7月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG

平成30年7月28日(土曜日)原始ヶ原歩道入口~林間コース~原始ヶ原巡視
本日も記録的な暑さの十勝連峰です。
以前の巡視の際、勢いがなかったモウセンゴケが勢い良く成長し、綺麗な白い花を咲かせていました。
歩道脇では豊かな清流が水音を響かせ、訪れた登山者に一時の涼しさを提供していました。
このコースから10分ほどで見られるこの不動の滝では多くの登山者が休憩していました。
平成30年7月27日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋付近巡視
本日も天候が良く、朝から気温が高く、熱を帯びた空気に覆われていました。
近年、この周辺で個体数が減少したように感じられるエゾノツガザクラを見つけました。
夏の花として親しまれる、ミヤマリンドウも沢山見られるようになりました。
避難小屋周辺の斜面に群生しているエゾコザクラが見頃を迎えていました。
今日の巡視でも、歩道から植生の荒廃などは確認出来ませんでした。
良い環境が維持されています。
平成30年7月24日(火曜日)芦別岳新道歩道入口~芦別岳巡視
本日は、北海道百名山として知られる、芦別岳の巡視を実施しました。
樹林帯を抜けると、周囲を見渡せるようになり、夫婦岩と呼ばれる2つの岩が見え始めます。(写真上部)
標高が約1400mに達すると、「クマの沼」と呼ばれる水場あり、この付近では多くのヒグマ目撃される場所ですので注意が必要です。
歩道にヒグマのフンがありました。
ササ帯を抜けると多くの高山植物を楽しむことができます。こちらはミヤマキンポウゲです。
芦別岳の山頂の様子です。
芦別岳が岩山であることを改めて気づかされます。
今日は天候に恵まれ、山頂から本谷と呼ばれる、麓に続く谷間を見ることができました。
平成30年7月21日(土曜日)富良野ロープウェイ山頂駅歩道入口~富良野西岳巡視
富良野西岳で最も利用者の多いコースの巡視を行いました。
この時季、十勝連峰ではあまり見かけない、テングクワガタが咲いていました。
今年は、多湿な気象が続いているため、例年以上に腐生植物のギンリョウソウを見かけます。
巡視中、体にダニが付着していました。
入林する際は、ダニ対策が必要になります。
山頂直下の斜面には、シソ科のイブキジャコウソウなど、夏を感じられる植生の開花が見られました。
富良野西岳の高山植物は、この山頂付近の急斜面に集中していますが、本日の巡視では、人為的な荒廃は見られませんでした。
平成30年7月20日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~富良野岳肩分岐付近巡視
今日は、久しぶりの晴天に恵まれた十勝連峰です。
道中の斜面のルートから振り返ってみた様子です。
写真左奥の十勝岳まで、見渡す事が出来ました。
植生の踏み荒らし(丸印内)の見られた歩道の様子です。
歩道を外れての踏み荒らしを抑止するため、鉄杭とテープを設置しました。
歩道脇では、今年もチングルマが見頃を迎えていました。
トカチフウロも咲いていました。
他にもミヤマキンバイなど、様々な花が見頃を迎えています。
平成30年7月14日(土曜日)白銀荘歩道入口~連絡路~十勝岳避難小屋巡視
連日の雨で連絡路の入口付近では、雨水によって歩道が一部冠水していました。
重たげに雨粒をまとっているシラタマノキが印象的でした。
ハイマツのトンネルの途中ではミヤマヤナギが特徴的な綿毛の種子を出していました。
このコースはナキウサギなどの小動物が生息する岩場も度々通行します。
足場が悪いため注意が必要です。
大雪山系に広く分布しているイワブクロが盛期を迎え、今年も沢山の花を咲かせていました。
十勝岳避難小屋付近では濃霧により視界が15m程度でしたが、3連休のため多くの登山者が、休憩を取っていました。
平成30年7月8日(日曜日)白銀荘歩道入口~三段山巡視
三段山の山頂へ向かう歩道入口では、上富良野町職員が歩道に繁茂したササを刈っていました。
湿気のこもった木々の根元には、ギンリョウソウが見られました。
一部ササに覆われている箇所がありますので、歩道や足元が確認しにくいため、通行する際は注意が必要です。
歩道脇のササが繁茂していない場所にはササを避けるようにミツバオウレンが群生していました。
大方の天気予報に反し、今日は快晴に恵まれ、十勝岳から立ち上る噴煙がとても印象的でした。
山頂直下の斜面では、周囲の景観を一望できました。
平成30年7月7日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~三峰山巡視
本日は、上富良野岳山頂から三峰山を経て、富良野岳肩分岐に至る稜線の巡視を行いました。
本日も一日を通して天候には恵まれませんでしたが、登山者の方々からは、雨さえ降らなければとの声もありました。
山頂でも天候には恵まれず、東大雪方面は、一面雲海が広がっていました。
山頂付近では多くの登山者が休憩するため、落とし物やゴミを見かけますが、ゴミは必ず持ち帰るようお願いします。
トレッキングポールの使用痕を確認しました。
植生保護のため、使用時にはポールの先端にゴムキャップの着用をお願いします。
平成30年7月6日(金曜日)原始ヶ原歩道入口(林間コース)~原始ヶ原 巡視
本日は、前回から一ヶ月ほどが経過した、原始ヶ原への歩道の巡視を実施しました。
随分と植生の緑が濃くなったような印象を受けます。
歩道入口付近には、昨今の雨により緩んだ路面に、真新しい大きなクマの足跡が残されていました。
獣害対策に対する意識が強まります。
歩道入口から、30分ほどの地点で分岐する不動の滝への入口の様子です(1枚目)。ルートから下り、数分で見応えのある滝が見られるため、多くの利用者に親しまれています。
原始ヶ原へ近づくにつれて、植生に大きな変化が見られ始めました。
ここでは、シダやコケ類などあらゆる植生の共存が感じられ、視界が緑色に染まってゆきます。
連日の雨による影響か、鮮やかな色彩のミヤマカラスアゲハが飛び立てず、木陰でじっと羽を休めていました。
この付近から分岐する、原始ヶ原奥に位置する五反沼へのルートは、ルートの不明瞭さが指摘されています。
利用者の方々には、特にコンパス、GPS等、充実した登山装備が必要なようです。
平成30年7月1日(日曜日)白銀荘連絡路~十勝岳避難小屋巡視
連日、高温多湿な天候に見舞われている十勝連峰です。
それでも、温泉宿泊施設は賑わいを見せていましたが、本降りの雨の中を山に向かう人影はありません。
この日は、さすがに沢が増水していました。山の斜面や、この周辺にはまだ雪渓が残っています。それらの雪解け水と、雨水により細い流れが発生し、岩場に小さな滝が幾筋も発生していました。(2枚目)
十勝岳避難小屋周辺にも、殆ど人影はありませんでした。小屋内部は、良好な環境が維持されていました。
活火山である十勝岳の歩道では、植生の姿が乏しく群生して開花する植生を見かけません。
しかし、短い区間でありながらも、数種類の植生が群生するのを確認出来ます。
エゾイソツツジ
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